愛しの座敷わらし 下 (朝日文庫)

著者 :
  • 朝日新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022646088

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  • 座敷わらしの存在を通じて、家族の絆を取り戻してゆく高橋一家。座敷わらしに気づいて史子の様子がおかしくなった事をきっかけに、仕事に対する姿勢が変わった晃一。友達ができ、スポーツで汗を流すことによって心身ともに健全になった梓美や智也。特段の事件が起こる訳ではないが、ほのぼのとさせるストーリー展開。
    生活が軌道に乗った途端に東京に戻ることになってしまい…、ラストはちょっとせつない。米子さんの方言、なかなか良かった。

  • 上巻とは打って変わって絵に描いたように、じゃなかった文字に描かれている通りにアップテンポで話は進む。座敷わらしの伝承が語られた後に一番仲の良い智也と“二人”でシャボン玉で遊ぶくだりでは「シャボン玉」の歌の歌詞の解釈を知ってしまった故に座敷わらしの楽しそうな姿の描写の切なさ、やるせなさに胸が締め付けられる思いが。「幸せのヒント」とも言えるさりげなくセリフに紡ぎ込まれた金言も非常に上手い。ラストの一行は久しぶりに小説を読んで胸がグッと熱くなる。間違いない荻原浩作品のベストと言ってしまおう。異論は認めないっ!

  • 家族再生モノ…とかなんとかいいながら読みはじめたが、結局さわやかな、ちょっと幸せな気持ちになるお話だった。座敷わらしが可愛い。
    夏休みに読むのにぴったりな本。

  • 上巻を読んで、座敷わらしが一家団欒にどう関わるのかと思いましたが、下巻を読んで納得です。唐突な感じもなくきわめて自然に、バラバラだった家族が纏まりを取り戻していく様が描かれています。

    上巻を読みながら、環境(変化含む)ではなく心のありようが問題ではないかと思っていましたが、終盤に書かれているのはまさにそのことでした。座敷わらしの話を聞きに行ったあと、娘(姉)はそれまで一大事と思っていたことが実は全然なんてことない、と気づきます。お話に登場する家族一人一人の成長に勇気づけられ、希望を感じました。

  • ラスト、最高!

  • 本棚整理中につき再読㊹

  • 上巻読了後は、この先の展開に少し不安になりましたが、素敵なエンディングでホッとしました。
    梓美と智也(特に梓美)の成長ぶりが素敵だった。

  • もしや、座敷童?

    全員のプロローグ状態の上巻から
    動き始めた日常、という感じです。
    が、すでに上巻で飽きてしまったため
    ほぼパラ読み。
    多分ここからが本番だとは思うのですが…。

    結局、ついてきちゃった、のでしょうか?

  • 上下読みました 荻原さんの作品読みやすい
    あっという間に完読

  • きちんと落としどころを見つけて、話を持って行けている。
    何となく先が読みやすい展開ではある

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著者プロフィール

1956年、埼玉県生まれ。成城大学経済学部卒業後、広告制作会社勤務を経て、フリーのコピーライターに。97年『オロロ畑でつかまえて』で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。2005年『明日の記憶』で山本周五郎賞。14年『二千七百の夏と冬』で山田風太郎賞。16年『海の見える理髪店』で直木賞。著作は多数。近著に『楽園の真下』『それでも空は青い』『海馬の尻尾』『ストロベリーライフ』『ギブ・ミー・ア・チャンス』『金魚姫』など。18年『人生がそんなにも美しいのなら』で漫画家デビュー。

「2022年 『ワンダーランド急行』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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