愛しの座敷わらし 下 (朝日文庫)

著者 :
  • 朝日新聞出版
3.89
  • (105)
  • (214)
  • (134)
  • (12)
  • (0)
本棚登録 : 1415
感想 : 142
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022646088

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 家族の再生。その再生には座敷童がかかわっている。

    ……座敷童の反応がとにかくかわいらしかった。

  • 映画を見てからの購読でした。
    どちらもよかったです。
    展開が出来過ぎなのも座敷わらしのおかげでしょう。
    読んだ後に、ほっこりしました。

  • 家族は古民家で座敷わらしと生活する中で、本当に大切なものを見つけていく。
    それは、とても心が温かくなる物語。
    そして、勇気付けられる。
    自分も頑張らなくては!と。

    2013.7.20

  • 読者として、どの登場人物の立場にも一定の共感あり。ある世代にとってのスタンダードな日本感はコレなんだろうなあ。

  • 展開はなんとなく読み始める前に想像したものに近かったけど、軽やかな文章で最後まで飽きずに読み進められた。
    登場人物一人ひとりが結構しっかりイメージできるのは、キャラ設定がしっかりしているからなんだと思う(イメージがあっているのかは分からんけど)
    作中の登場人物はそれぞれがそれぞれの悩みを抱え、それが座敷わらしの登場をキッカケとして、少しずつ良い方に向かっていく。
    ただ、それは別に事実が変わったわけではなく、事実に対するそれぞれの考え方や接し方が変わっただけ。登場するのが座敷わらしという妖怪のためファンタジー的な物語になっているが、実は普段から身の回りで起こっていることなのだと思う。
    自分の理想と違うことや、自分の感覚から外れたことはネガティブに捉えてしまいがちだが、心持ち一つでどうとでも取れるのだと思わせてくれる一冊。

  • 面白くて上下巻一気に読了。
    それぞれに問題を抱えた家族が引っ越した先の田舎の古民家には、座敷わらしが住んでいる。
    この愛らしい座敷わらしに家族が気付いていく様子がなんとも面白可笑しくて(笑)
    特にお母さんのくだりが。
    家族のそれぞれがいつしか大切な何かに気付き、ボタンをかけ違えた様な空気が良い方向に流れ出していく様も良かったです。
    後半の展開には思わず一緒になって寂しさを感じてしまいましたが、ラスト一行でにんまり。
    映画化されているようなので、機会があったら観てみたい。

  • ★2.5。
    こういう本ってライトノベルというジャンルにあたるのだろうか(よく分からないが)。
    こういう軽いタッチの乗りはあって良いと思うんだが、どこか冷めた目で読んでしまうですな、当方が汚れているせいかもしれないが。
    でもこういうのはマンガやアニメ、あるいは映画とかの方が優れている、つまりこの手のジャンルでは本は勝てない相手が多くあるというのが私の持論。
    小説の特質の一つは豊かな行間、想像を膨らませてくれるところだと思うのだが、このタッチでその特質を求めるのは無い物ねだり。
    決して悪い訳ではありませんが。

  •  もう少し波乱に満ちた内容になると思ってましたが、老若男女誰でも読みやすい現代版昔話?のようでした。
     でも、田舎の古民家に引越してそこに得体の知れないものがいると、実際こんなものなのかもしれません。登場人物の心情も結構リアルです。

  • 座敷わらしの悲しいエピソードもあり、最後はとてもとても幸せな気持ちにさせてもらえました。じんわりと家族や幸せを感じさせてもらえる一冊です。

全142件中 51 - 60件を表示

著者プロフィール

1956年、埼玉県生まれ。成城大学経済学部卒業後、広告制作会社勤務を経て、フリーのコピーライターに。97年『オロロ畑でつかまえて』で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。2005年『明日の記憶』で山本周五郎賞。14年『二千七百の夏と冬』で山田風太郎賞。16年『海の見える理髪店』で直木賞。著作は多数。近著に『楽園の真下』『それでも空は青い』『海馬の尻尾』『ストロベリーライフ』『ギブ・ミー・ア・チャンス』『金魚姫』など。18年『人生がそんなにも美しいのなら』で漫画家デビュー。

「2022年 『ワンダーランド急行』 で使われていた紹介文から引用しています。」

荻原浩の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
伊坂 幸太郎
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×