新書345 第四の消費 (朝日新書)

著者 :
  • 朝日新聞出版
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本棚登録 : 1012
感想 : 108
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022734457

感想・レビュー・書評

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  • 消費についての歴史が詳細に書いてあるのでわかりやすい。

  • この本を読むと、日本人がその時代背景の中で心を満たそうと消費してきた姿がイメージできる。そうした中、”繫がる”という言葉が”現代”を表すキーワードというのは同感できる。繫がりを生み出す社会へ向かうのが、第四の消費ということである。(ライフサイクルでいえば成熟期から衰退期へ向かうイメージか?)残念なのは、語られていることが日本人に限定していると同時に、政治的な動向を排除していること。”繋がる”というキーワードを生かし、今後の日本を考えるのであれば、グローバルな視点、政治的な方向性からも考察を加えて頂けると、”うれしい”。

  • 「シェアをデザインする」で紹介されていて知った、この本の大きなコンセプトはとても興味深い。4つの時代区分で人々の暮らし、消費のあり方、そして働き方も変わっていっている様子がとても分かりやすく説明されていた。

    でもこの本自体はちょっと文体がかたいからか、読むのがちょっと大変。

  • 尊敬する方から勧められた本。大正から現在(平成20年代)を30年ごとの区切って、それぞれの期間での消費の在り方を分析し、今後の消費の在り方(2005~2035)がどうなっていくのかを分析している本。内容は面白いが、文章が堅いので個人的には読み辛かったです…。本書に記述されている消費の、大きな流れを抽出すれば

    ■消費の大きな流れ
    ・占有⇒シェア
    ・大型⇒小型
    ・大量⇒少量
    ・低価格⇒ブランド・エコ・健康
    ・家族⇒個人⇒社会

    となると思います。こう言うと傲慢に聞こえますが、大きな驚きを発見するというより、確認作業のような感覚で読み進めました。

    驚いたのは、著者の洞察力と分析力。時代の流れに対する洞察は素晴らしく、かつ、その洞察を証明する論理的説明は素晴らしかったです。「なるほど」と本を読みながら何度も相槌を打ちました。

    ただ、もしかするとこの本は私(20代)よりも上の世代に読んでもらった方がいいかも、と思いました。なぜなら、下の世代が上の世代の考えていることを理解するよりも、逆の方が難しいと思うからです。上の世代の発言や行動はメディアを通して多く見ることができるけど、下の世代の発言や行動は上の世代に往々にして届かないから。極端なもの以外。1961~1970生まれの子どもが「新人類世代」と名付けられているように、上の世代が下の世代がどう考えているかを知るのは、とても難しいことなのかなと、個人的に思います。

    この本は下の世代は上の世代を、上の世代は下の世代の消費行動に関して理解する上で良い本だと思いますが、後者の方が力を発揮すると思いました。

    社会学が好きな人は、特に楽しく読めるかもしれません:)

  • 星五つ!
    かなり興味深い内容だった!

  • それほど目新しい議論でもないが、まとまっていて面白い。
    読み物としてさらっと読めて、今後の消費社会について考える材料になる。

  • この分野、あんまり得意じゃないんだけど、よく分からん所もあったけど、結構面白かったぞよ。^_^

  • 面白かったのは「無印良品」の開発者である辻井喬氏とのインタビューだけ。

  • 第四の消費とは、人と人をつなぐもの

  • ”自分らしさ”形成の為の消費。
    個性、志向、格差を超えて。

    複数の自分を持つ消費者。
    →同調する自分と、人とは違う自分。

    浪費ではない、シェアによる共費

    所有からシェアへ。 “繋がり”の重要性。 ⇒クラウド化

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著者プロフィール

三浦展(みうら・あつし)
1958年生まれ。社会デザイン研究者。カルチャースタディーズ研究所代表。家族、若者、消費、都市、郊外などを研究。著書に『 「家族」と「幸福」の戦後史――郊外の夢と現実』 (講談社現代新書) 、 『ファスト風土化する日本――郊外化とその病理』 (洋泉社新書) 、 『東京は郊外から消えていく!』 『首都圏大予測』 (光文社新書) 、 『愛される街』 (而立書房)などがある。

「2022年 『中央線がなかったら 見えてくる東京の古層』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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