反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」

著者 :
  • KADOKAWA/中経出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041030400

作品紹介・あらすじ

悩みは「消す」ことができる。そしてそれには「方法」がある――ブッダの「超合理的で、超シンプル」な教えを日常生活に活かすには? 注目の“独立派”出家僧が原始仏教からひもとく“役に立つ仏教”。

感想・レビュー・書評

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  • 自己啓発系の中では初めてのタイプだった。無理に前向きにとか、気にしないとか言うのではなく、「無になる」「自分の心身と向き合う」「今を感じる」といったようなことがブッタの言葉も相まり非常に説得力のある説明がなされていた。高校生の頃に出会っていたい本だった。
    人と比べて落ち込んだ時、自己肯定感が下がった時、欲による怒りで感情がコントロールできなくなった時に再び手に取りたい本。

  • 悩みの原因を理解し、解消するための考え方を教えてくれる一冊。著者は僧侶ですが、スピリチュアルなものではなく、ブッダの教えに基づいた、考え方や実践方法が論理的に書かれています。

    特定の悩みがあるわけではないけれど、なんとなくモヤモヤしたり、自分を否定する気持ちが出てきたりしていたときに、手に取りました。
    内容をすごく簡単に言うと、自分の心の状態を見て、心の反応をリセットし、今なすべきことをすることで、苦しみを増やさない生き方ができるというもの。
    読んでみて、承認欲求からくる、判断や価値観という妄想に、自分がどれだけ反応していたのかを気づかされました。まずは、自分の心の状態を理解することからはじめたいです。

    (2500年以上も前のブッダの考え方が、現代にも通じるということは、どれだけ文明が進化しても、人間の本質は変わらないし、昔からみんな悩んでたんだと思うと、気が楽になりますね。)

  • 以前読んだ仏陀に関する本は、仏陀の生涯が書かれていて、その中で大乗仏教と小乗仏教があることを知るなど、それはそれで、知らなかったことを知れたという意味で満足感のあるものだったのだけど、読むのにはエネルギーがいるものでした。

    一方こちらは、スラスラと読みやすく、ブッダの教えをわかりやすく書いてあるものでした。考え方を参考にしたいと思うものがいくつかあり、再読したいと思っています。

  • 今自分に必要なことが書かれていたので、とても有益だった。

  • 仏教での教えに基づき、安定したメンタルを保つための方法を教えてくれる本です。理想論だけでなく、心を平穏に保つための具体的に実践できる方法も紹介されていて、とても勉強になりました。
    個人的なまとめとしては、考えても仕方ないことは考えないに尽きる、ということです。

    以下、特に興味深かった考えのメモ
    1. "判断"をするべきではない
    他人と比べてどちらが優れているかを判断したところで、せいぜい得られるのは他者に対しての優越感もしくは劣等感だけであり、本質的に考える必要がない。それよりも、今自分がやりたい事や、他者に貢献できる事をどうやって達成するかについて考えるべき、また、他者に対しての慈しみの心を持つことで、自分より優れている(と考えている)人にも苦しい時代があったと思うことができ、敬意を持てる。
    2. "妄想"に囚われない
    過去のトラウマや、他人からの評価などは、考えても仕方がないので考えない。妄想が浮かんでしまった場合の対処法としては、目を瞑って今取り憑かれている妄想を自覚し、少し時間をおいて目を開ける。すると、目の前には現実世界が広がっているだけで、それらは妄想であったということを鮮明に実感できる。
    3. 正しい道を歩む
    人生で求めるべきは実体のあるものやことではなく、自分の心の中の納得感である。本質的に必要でないものやいずれ失われるを求めると、迷いが生じる。自分の心の幸せを求めていけば、いずれ川の水が川上から川下に流れていくように、真理に到達できる。

  • 私はブッダにはなれない…。

  • 心がざわついて仕方がなかった。
    急な変化に何も手に付かず、今にも壊れそうだった。
    そんな時に手に取った1冊。
    「大切にされていない」「必要とされていない」と思う心の「反応」。
    その裏の「寂しい」「悲しい」という気持ち。
    「反応」を受け入れる。
    「反応」は「妄想」だと言い聞かせる。
    それができた時は、自分を優しく賞賛する。
    今思うと、殆ど妄想だったのかな。
    一連の作業を実体験し、無事暗闇から抜け出すことができた1冊。

    また辛くなったら来ますね。

  • 心が反応しなければ、
    求めずに済む。妄想に囚われずに済む。執着せずに済む。
    つまり、悩みや苦しみから解放される。

    ま、心の反応は人に備わった本能なので、
    ブッダじゃないんだから「反応させない」なんてできない。
    だから、心が反応したときは、
    それを自分で客観的に見てやればいい、と。
    そう捉えた。

    妄想しているなと気づいたら、以下をすればOKらしい。
    ①目を閉じる
    ②無駄な反応をリセットする
    ③目を開いて、目の前の作業に一心に取り組む
    早速試してます。

  • 素晴らしい本でした。人生でここまで『心』について考えさせられた本はありませんでした。読み終わる時には、心の霧が晴れ、希望を見い出すことができました。これから悩みを抱えることがあっても、ブッダの智慧、本書の心がけに戻ってきたいと思います。

  • 嫌われる勇気、とかと似てるのかと思ったら全然違いました。他のブッダの教え系の本読みましたが、現代人に落とし込まれてて生活に生かせそう。ハマって筆者の全作読みました。でも1000歩禅、結構難しい。

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著者プロフィール

草薙龍瞬(くさなぎ・りゅうしゅん)
僧侶。興道の里代表。1969年奈良県生まれ。中学中退後、16歳で家出・上京。放浪ののち、大検(高認)を経て東大法学部卒業。政策シンクタンクなどで働きながら「生き方」を探求しつづけ、インドで得度出家。ミャンマー国立仏教大学、タイの僧院に留学。現在、インドで現地仏教徒とともに、インド社会の変革をめざすNGOと幼稚園を運営する。日本では宗派に属さず、実用的な 仏教の「本質」を、仕事や人間関係、生き方全般にわたって伝える活動をしている。毎年夏の全国行脚や、経典の現代語訳の朗読と法話を採り入れた葬儀・法事を行うなど、「もっと人の幸福に役立つ合理的な仏教」を広めている。『こころを洗う技術――思考がクリアになれば人生は思いのまま』(SBクリエイティブ)、『心の出家 変わらぬ日常をもっとラクに生きたいあなたへ』(大和書房)など著書多数。『反応しない練習』(KADOKAWA)は現在も人文・実用書のベストセラー入りを続けている。

「2022年 『増補新版 大丈夫、あのブッダも家族に悩んだ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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