- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784043441013
作品紹介・あらすじ
雪山で死んだフィアンセ、藤井樹の三回忌に、渡辺博子は想い出に封印するかのように、樹が中学時代に住んでいた小樽に手紙を出す。ところが、今は国道になっているはずの住所から返事がくる。天国の彼からの手紙?博子は再び返事を書き、奇妙な文通が始まる。もうひとりの藤井樹は何者なのか?二度と戻れないその場所から、大切な何かがよみがえってくるのだった。
感想・レビュー・書評
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先週読んだ岩井俊二さんの「ラストレター」がとても面白かったので、これまでの代表作である「ラブレター」を読みました。
こちらも人間心理の切なさが描かれていました。
映画化もされているそうなので、探して観てみたいと思います。
静かな大人の作品でした。 -
物語を紡ぎ出す力というものをまざまざと感じた。
登場人物の機微というか、人生の偶然による接点、交差する瞬間、縁のようなものを、この人はなんて上手く物語るのだろう、と。 -
映画を観る前に。
二人の藤井樹、二人の中山美穂。
ラストレターよりも良い小説でした。 -
映画も本もダイスキ
とてもキレイで透明なお話・
何回も読み返しています 映画も何回もみてる
この時の中山美穂ちゃんが かわいくてダイスキ♡
『手紙』を書くのは すごく時間が かかるけど
大切な人に ゆっくり心をこめて お気に入りの万年筆で書く時間 私自身 大切にしている◎
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これはだいぶ前に読んだ小説で、本棚の中で主張してたように見えたから(笑)再読。
映画もとても好きな作品。
ふたりの藤井樹、樹(男)を愛する博子、そして博子を愛する秋葉、の物語。
博子が勘違いから送った手紙がきっかけで、過去と現在を行き来しながら物語は進んでいく。
残酷な面もあるかもしれない、と思った。
自分の恋人が自分を選んでくれた理由が、もし「初恋の人に自分が似ているから」だったとしたら?
そしてそれを、その人を失ってしまったあとに知ったとしたら。
もう訊けないことだから許せるのか、それとも答えを知れないから引きずるのか。ということを、自分に置き換えて少し考えた。
岩井俊二監督映画の独特な透明感が好きなのだけど、文章からもその要素は溢れてた。
思春期をノスタルジックに描くのが本当に上手な人だと思う。
ラヴレターって、自分の想いを相手に押し付けるものではなくて、相手を敬うものなのかもしれない。
例えば「元気でいてくれたら嬉しいです」これだって立派なラヴレターだ。
相手に直接届くことだけが、全てじゃなくて。 -
中学生の樹と亡くなる前の樹。
樹とひろこの手紙のやり取り。
現代とは違う手紙というツールが懐かしく温かいです。
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この映画、好きだったなぁ。
久しぶりにBSでちょっとだけ見たら、ものすごくストーリーを読みたくなって、図書館で借りてみた。
小説でもおもしろかった。
小説しか読んでない人には映画も見て欲しいな。
雪山で死んだフィアンセ、藤井樹の三回忌に、渡辺博子は想い出に封印するかのように、樹が中学時代に住んでいた小樽に手紙を出す。ところが、今は国道になっているはずの住所から返事がくる。天国の彼からの手紙?博子は再び返事を書き、奇妙な文通が始まる。もうひとりの藤井樹は何者なのか?二度と戻れないその場所から、大切な何かがよみがえってくるのだった。