暗黒館の殺人 (下) (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (658ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061823891

感想・レビュー・書評

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  • 18年前の事件の真相と、今回の事件が関係していく壮大なストーリーであった。各章の端々にあった違和感を淀みなく回収、真実を明かす最後の方は夢中でページを巡った。館シリーズの本質に触れる今作は間違いなく名作。非常に長い作品だが、シリーズのファンなら必ず読むべき1冊。2週間楽しませてもらった。

  • しっかりと全ての伏線を回収
    やっぱり最後の怒涛の展開は良かった
    今回はちょっとファンタジー色が強かった印象

    中村何某の過去の話と思って読み返すとまた感慨がありそう
    長いので正直もう一度読むのは辛いけど…
    トリックを知った上で読みたくもなる

  • 上下巻だけど、幸いにも長くは感じず一気読み。
    わりとわかりやすい結末だったので、やや残念に感じていたら…なんと、中也さまの正体が!
    そこまでは予測できなかったなぁ。

    あえて「視点」を導入したのが、画期的。

  • 長かった!しかも「その話はいずれ…」とはぐらかされたり、何か話し出した途端に異変が起きて話題がズレたり、焦らしが多すぎて盛り下がる(上巻はほぼそれ)。オカルト?ホラー?要素が強くて、もっとミステリが読みたかったな。ミステリの切り口は嫌いではないんだけど。この展開、この結末ならここまで長くなくても良かったのでは…というのが正直なところ。館シリーズはちょっと休憩しよう。

  • 上巻が見当たらないのでまとめて
    高校生以来15年ぶりくらいの再読
    とにかく圧倒的な物量で暗黒館の世界にどっぷり浸かれるのが何よりの魅力。コテコテの舞台に登場人物の数々、大好物。
    物量の割にミステリ成分は控えめではあるが、世界観に浸れる分館シリーズで一番好きな作品。
    美鳥美魚のフィギャー欲しい。

  • 館シリーズの超大作。
    黒猫館まではほぼリアルタイムで読んできたが、暗黒館は途中で止めてしまった記憶がある。
    いま読んでみると京極夏彦の影響が感じられ、その後にAnotherに繋がる作品なのかなと勝手に思った。

    時系列がズレているのは明らかで、どのようにズレが戻るのか、ズレた原因は何なのかをどのように理屈づけるかが最大の興味のポイントとして読み進めたが夢落ちのようになるとは残念だった。
    若き日の中村青司としては面白かったので、最初に江南を出さなくても良かったのでは思うが、人形館や黒猫館があったからしょうがないのかな。

  • 江南くんについてはまぁそんなこったろーと思ったよ!と
    中也くんの正体はここまで館シリーズを読んできた人なら気づきそうなもんだけど、まぁ私は気づかなかったよね笑

    この内容が受け入れられたのは先に霧越邸を読んでたからかなぁと
    これまでの館シリーズとはだいぶ趣が異なるね

  • 長いとにかく長い。
    1日1章50ページ読むと決めて10日かかった。
    しかし長いだけのことはありおっと驚く部分が4つはあった。特に動機の部分が意外で面白い
    そして館シリーズを読んできた人に対するサービスやご褒美も多い。

  • 10年以上ぶりの再読です。
    最初に読んだ時にも思いましたが、この作品は推理小説というより、怪奇幻想小説の色合いが濃いですね。個人的には、もう少し推理色が強い方が好みかも。(^^;
    再読を終えて気づきましたが、物語は終わっても暗黒館の謎のいくつかは、語られないまま残されています。暗黒館の闇の深さを感じますね。

  • 2021/01/13

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著者プロフィール

1960年京都市生まれ。京都大学教育学部卒業、同大学院博士後期課程修了。87年、大学院在学中に『十角館の殺人』でデビュー、新本格ミステリ・ムーヴメントの契機となる。92年、『時計館の殺人』で第45回日本推理作家協会賞を受賞。2009年発表の『Another』は本格ミステリとホラーを融合した傑作として絶賛を浴び、TVアニメーション、実写映画のW映像化も好評を博した。他に『Another エピソードS』『霧越邸殺人事件』『深泥丘奇談』など著書多数。18年度、第22回日本ミステリー文学大賞を受賞。

「2023年 『Another 2001(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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