- Amazon.co.jp ・本 (658ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061823891
感想・レビュー・書評
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巻末の中村青司年表から
1939年5月5日 青司誕生。大分県宇佐郡
1958年 上京 T**大学工学部に入学
1962年3月 大学院進学を断念し帰郷
1963年 「青屋敷」および「十角館」を設計、角島に建設
1970年 「黒猫館」設計
1973年 「時計館」(旧館)を設計
1974年 「水車館」を設計
1975年 「迷路館」を設計
1979年 「時計館」(新館)を設計
2004.9.5第1刷 2004.9.27第2刷 図書館詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
結論として、綾辻行人史上最高の作品です。
1番評価されている感じであった十角館の殺人から発行順に読んで、未読残りは二作品あるのですが、読後の感想となります。
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シリーズ7作目。上下巻の、シリーズ史上最長の大作。
江南くんの身に、悲しいことが降りかかる。
中也と呼ばれる建築科の学生である「私」の時点で物語は語られる。友人である玄児始め、謎めいた暗黒館に住む浦登家の人々に纏わる秘密が次々と明らかになっていき、物語はいくつもの伏線が張られ、奥行きが生まれていく。
どんでん返しが多い!!とにかく。何と驚愕したことか!きわめつけは、何と言っても中也の正体だが。
双子の存在感もすごい。
シリーズのキーパーソンである中村青司の原点が始めて描かれた作品。私も何個か推理してみたけど、悉く外れた。
今回はホラーめいた雰囲気もあるし、シリーズでは様々な課題にも挑んでいる。近親相姦、先天的畸形、人食。絶対に映像としては見たくないが、文字のインパクトも相当だった。
登場人物たちのその先が気になった。今後語られますように。そして、不幸続きの江南くんにも素敵な人が見つかり、幸せになりますように…! -
うわあ、好み分かれそう………笑
私は館の空気感とか、登場人物たちのキャラで十分楽しめたし、謎解きも楽しかったけど、いかにも推理小説、みたいなのを好む方には合わないかも、と言われれば頷ける感じの………
ミステリのルールとか細かいこと気にしない、って方にオススメです。
あとはいかにも怪しい雰囲気がお好きな方に。 -
2014.11.16
「館」シリーズ第7弾
「館」シリーズを最初から読み返そうと思いました。
もちろん彼らの視点で!
引っ掛かりは ちゃんと回収されて良かった…まあ、彼らの関係は謎のままだが…
コレを読むと、彼はまだ まとも だったように思われるが この中にいるからまともに見えるのかな?この先の彼に何が起きてああなってしまったのか…
そこらへんはまた後々のお話かしら?
あと、島田…今回 出番なし 笑
長かった…
今の 浦登家はどうなってるのかしらね? -
長かったー!!
これってアリ?って部分が結構あったけど、やっぱりすごい。
伏線ありすぎ。よくこれだけのトリックを考えたなぁ・・・。
ここまで長い必要あるのって思ったけど、読み終わったらスッキリ。
始まりの館、ここにあり!! -
前作「黒猫館の殺人」を読んだのが2000年代初頭だったので、私にとってはおおよそ20年ぶりの《館シリーズ》
上下巻合わせて1,300頁越えのシリーズ最長編だが、連休を利用して一気に読んだ。異形の登場人物達と仕掛けに満ちた巨大な館を舞台にしたクローズドサークル。新本格の旗手と称される著者らしさ満載だ。
事件が起きるまでのくだりが長く、途中色んな謎が出てきては解決が“後回し”にされ、やきもきする場面が多かった前半。
一方、第二の事件が起きて以降、前半でばら撒かれた数々の謎が次々と解き明かされていく後半は驚きの連続で読み応えあり。これまでのシリーズに出てきた小道具や登場人物が物語を彩る構成からして、“集大成”の位置付け。オチは賛否両論か。
なお、本書を含めた《館シリーズ》は、順番に読み進めることを強くおすすめする。これから初めて読み進められるあなたは幸せです。
週刊文春ミステリーベスト10 3位
このミステリーがすごい! 7位
本格ミステリ・ベスト10 2位
《館シリーズ》
1.十角館の殺人
2.水車館の殺人
3.迷路館の殺人
4.人形館の殺人
5.時計館の殺人
6.黒猫館の殺人
7.暗黒館の殺人
8.びっくり館の殺人
9.奇面館の殺人 -
やっと読み終わった!
おもしろかった。寝る間も惜しんで読んだ本は久しぶりだったな。
頭がこんがらがる部分もあったけど、焦らずゆっくり読み進めました。
他のシリーズも読んでみたい。 -
長かった。
視点が、ずっと誰のものなのか気になってはいたけど分からず…それが最後全ての謎と共に判明しスッキリ。驚きの事実もあり面白かったけど、鹿谷さんの出番が少ない…。