斜め屋敷の犯罪 (講談社文庫)

著者 : 島田荘司

• 講談社 (1992年7月3日発売)

感想・レビュー・書評

[D-Rinnさんの感想 · 2012年2月19日]

一日で読破しました。

占星術殺人事件を読んで御手洗に魅了されていただけ、登場が最後のほうだったのが残念。

トリック的にも大がかりでびっくりするが、逆に一人目の殺人がちょっと陳腐かなって思った。ミステリー初心者なので、これから色々読んでいきたい。

[沙良さんの感想 · 2012年2月15日]

毎回、挑戦しようと犯人を考えてみるんだけどさっぱりです。いつかこのシリーズで謎を自分で解けたらいいなぁ。

[90125yesさんの感想 · 2012年1月31日]

よくこんなトリックが思いつくな〜
まぁ読んでて面白かったのでいいかな

我慢ならないのは誰だか知らないけど解説文で綾辻行人の悪口を書いていること
台無し

[attakaさんの感想 · 2012年1月16日]

途中から何となく犯人とトリックが分かってしまうが、シリーズの中では、割とすっきりと読める。こういうのはストレートで好きだなあ。

[kumilogさんの感想 · 2012年1月8日]

東川さんおススメという事で読んでみました。

「斜め屋敷」の設定が、図説されていたのですが、
ちょっと想像するのが難しい。
こんな密室殺人はありえるのか？と後半も行き詰った
感じでしたが、んーそうきたか。という感じでした。

東川さんの構成の原点っぽい感じ。

[shino0914さんの感想 · 2012年1月6日]

そんなトリックわかんないよーー

[wonderboy10さんの感想 · 2012年1月4日]

読んでいて屋敷のイメージがつきづらいです。トリックについても予想外ではありましたが，正直釈然としない気持ちのほうが強かったです。

なんだかもやもやした気持ちになったので星3つ

[Pukasanさんの感想 · 2012年1月2日]

再読。作品の内容もタイミング良く年越しミステリでした。図はついているものの、部屋の配置が理解しづらいよね。そこも含めてこの作品は豪快で印象深い作品。20年たっての再読なのに、ストーリーはともかくトリックをしっかり覚えていたという…。

[でーじさんの感想 · 2011年12月29日]

建物全体が傾いている通称「斜め屋敷」を舞台に起こる連続密室殺人。動機の解明もままならず、犯行トリックにいたってはお手上げ状態の刑事陣のもとに探偵・御手洗が参上するも、不可解な事件は続き…。
＊＊＊
これはすごい！実現可能かどうかどうでもよくなって、本格ミステリーのロマンすら感じる。疑わしい人物はいることはいるが、方法が全く思いつかない。読者への挑戦を宣言しているけれど、解かせる気ないでしょう、これ。
どう考えても説明不可能と思っていたことが読了後にはすっきり見通せる、本格ミステリーの醍醐味を味わえる一作。

[ｔrade-windさん · 2011/12/29]

すごい！　５つ星ですね♪　　私も大好きな作品です。
ただ、私はひとつだけ気になるところがありました。
それは、犯人が、ターゲットをロックオンできていないにもかかわらず、凶器を“発射”したことなんです。ロックオンできずに、凶器を“出した”なんて、どうしても腑に落ちません。だって、あの動機で、あれほどの長い時間と手間と厖大なお金を注ぎ込んだ殺人計画なのですから。どんなことがあっても成し遂げなくてはならないと誓った計画だったのですから、ターゲットがそこにいるかどうかを確認できない方法を取ったのには疑問が残りました。
事実、計画とは違うところを刺してしまいましたし。
犯人の立場に立ち、犯行直前の犯人の気持ちを考えたら、「もし、ターゲットが横向きに寝ていたり、上下反対に寝ていたらどうしよう」と不安になるに違いない、と思うのです。
とはいっても、本作が島田作品の中の傑作のひとつであることにはなんら影響しませんが♪

[でーじさん · 2011/12/30]

いや～あのトリックは、良い意味で机上の空論の産物って感じで、島田さんの発想力には驚かされました。
ターゲットのロックオンについてですが、
・ベッドが固定されていていて、狭いこと
・ベッドの頭側にある板、ヘッドボードっていうんですか、その位置が決まっていて、普通の人ならそっち側に頭を置くだろうということ（図７、p.185）
以上のことを考えると、まあ高確率で胴体の部分に凶器がささることが予想されるのかなあと。
あと、今回の犯人って、不自然で目立つ言動があったり、運任せなところがあったり、意外と大胆なので、それほどロックオンできるかどうか気にしていなかったりして。
読者に解かせる気がないと感じた理由の一つでもあるのですが、犯人にとって想定外のことも起こったりしているので、いくらかの不確定要素を許しながら書かれているような気がします。なので、失敗する可能性もあったけど、結果的に事件として成り立ったからいいじゃないというスタンスなのかなあと勝手に思ったりしてます。

[ｔrade-windさん · 2012/01/01]

なるほど！　でぇじなとんさんは、そう考えるんですね♪
私は自分の寝かたから、こんな考えが浮かんでしまいました。
私はヘッドボードのあるベッドで寝ているんですが、頭の側に窓があります。それで、冬だけは寒いので上下反対に寝ているんです。そして、必ず横向きで寝ます。子供のころからぜんそく持ちで、仰向けだと寝れないんです。
こんな理由から、本書を読んだ時、「えっ！？」と思ってしまったんですね。ターゲットの寝相がどんなだかわからないじゃないと。
また、自分が夜中にトイレにたったときには、トイレに行くことだってあるよなぁ、と思いもしました。気合の入った殺人計画なのに、最後の詰めの部分がけっこう杜撰だなあ、なんて思ってしまったわけです。
それと何より、完全に成功した場合を考えたら、さらに「あれっ？」となりました。犯人は心臓を刺し即死を狙っていましたが、即死が成功したらしたで、その場合は凶器の刺さった位置から、凶器の経路がばれ、誰の犯行かわかってしまう可能性が非常に高まるんじゃないかなあ、と思うのですが……。

[ケイさんの感想 · 2011年12月21日]

島田さんの御手洗潔シリーズ。

タイトルで嫌な予感がした方、多分その予感当たってます。
島田さん作品が好きだったり、シリーズが好きだったりする人以外にはオススメできません。

著者プロフィール

1948年広島県福山市生まれ。武蔵野美術大学卒。1981年『占星術殺人事件』で衝撃のデビューを果たして以来、『斜め屋敷の犯罪』『異邦の騎士』など50作以上に登場する探偵・御手洗潔シリーズや、『奇想、天を動かす』などの刑事・吉敷竹史シリーズで圧倒的な人気を博す。2008年、日本ミステリー文学大賞を受賞。また「島田荘司選　ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」や「本格ミステリー『ベテラン新人』発掘プロジェクト」、台湾にて中国語による「金車・島田荘司推理小説賞」の選考委員を務めるなど、国境を越えた新しい才能の発掘と育成に尽力。日本の本格ミステリーの海外への翻訳や紹介にも積極的に取り組んでいる。

「2023年 『ローズマリーのあまき香り』 で使われていた紹介文から引用しています。」