麦の海に沈む果実

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (420ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062101691

感想・レビュー・書評

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  • ラストに向けての盛り上がりは結構あったけど、全体的にあまりピンと来なかった。思春期の子を描写はさすがという感じ。

  • あれっ、なんか違う。

    最初のほうはともかく、物語が進むにつれて感じた違和感。
    『三月は深き紅の淵を』を先に読んだ人ならわかってもらえるんじゃないかな。
    この、『麦の~』は、『三月は~』の最終章 回転木馬 で、断片的にシーンが織り込まれているのだ。それを読んでとても惹かれ、ずっと読みたいと思っていたので、違和感はなおさら。といっても、内容まで詳しく覚えていたわけではないんだけど。

    でも、作品自体は面白かった。趣味大爆発(笑)少女漫画/小説を読める人なら大丈夫。男性だとちとつらい設定かもしれないけど、ジュブナイルを読める人なら十分楽しめると思う。
    ミステリー、ファンタジーというより、ジュブナイルだよねえ。これ。

    読み終えた後、『三月は~』を引っ張り出してきて、該当個所を照らし合わせてみた。(誰もがやるであろう)
    すると、最初のほうはけっこう一緒なんだけど、ラストなんかぜんぜん違ーう!炎が燃え盛る中のクライマックス、というのが印象に残っていたので、『麦の~』を読んだ時あれっと思ったんだよね~。
    これはこれで面白かったけど、『三月は~』バージョンの『麦の~』も読みたいなあ。パラレルワールド、もしくは、学園で、理瀬が忘れ去られたようなころの話として。ぜひ。

  • 年明け早々今年の大ヒットかも…!(どうしよう)おすすめしていただかなかったら読んでないとおもうと…学園内ミステリー(この場合ちょっと特殊だけど)系がすきだと発見。この本だから、かもしれないけど。理瀬がだいすき。かわいさとかっこよさがほどよいかんじで。特に最後の方は「こんな残りページ少なくてすべて解決するの?」とはらはら。でも、大納得のフィニッシュ。謎めいた雰囲気が消えないとこがまたいい。どうしても買い物にいかなきゃで、残したページが気になって、持っていっても読む場所ないのに、わざわざ持ち歩いたほどの面白さ(笑)ちなみに、単行本。。。次もたのしみです!








    .くぼちーの☆ (2010/01/16)
    気に入っていただけてすごく嬉しいです♪♪
    私は憂理とヨハンが好きです。
    『黄昏の由梨の骨』では、ブラックな理瀬に会えますよ。
    2.紫音 (2010/01/17)
    憂理とヨハンですか♪どことなく似ている二人なイメージがあります(^^)

    ブラックな理瀬…!すごく気になります。もう理瀬は出て来ないのかと思ってました。
    今は「Q&A」を読んでるので、終わり次第読みたいですw
    3.くぼちーの☆ (2010/01/21)
    理瀬、めっちゃ出てきますよーwwその続きもどこかで連載してると聞いたことがあります。
    「Q&A」の感想も、楽しみに待っています!♪
    4.紫音 (2010/01/22)
    待てずにQ&Aより先に読み終わっちゃいました 笑
    理瀬、ブラックもよかったです。そのうち感想書きます♪

  • 雰囲気がすごくすきです。
    どこでもない感じが。

    黎二と理瀬のやりとりが少女マンガみたいで微笑ましかった。
    登場人物が魅力的だなぁと思いました。

  • 湿原の真中に建つ全寮制の学園に二月の終わりの日に転入してきた水野理瀬。彼女を迎えたのは様々なしきたりや奇妙な風習が存在する不思議な学校だった。彼女と学校生活を共にする仲間「ファミリー」もそれぞれに謎を抱えていた。功は閉ざされたコンサート会場の中から失踪し、麗子は湿原に囲まれて外に逃げ出せないはずの学園から消えうせていた。
    残りのメンバーは、麗子はすでに死んでいるのではないかと校長につめよる。それに対し校長が提案したのは麗子の霊を呼び出す交霊会の実施だった。その場で理瀬に奇怪な現象が襲う。「三月の学園」での奇妙な学園生活を送る理瀬の隠された秘密とは。 (amazonより抜粋)

    面白かった!!この理瀬さんが出てくるシリーズ好き。

  • この本を読もうと思ったきっかけは「青に捧げる悪夢」にこの本のその後が書かれていた短編「水晶の夜、翡翠の朝」を読んだからです。
    この短編に興味をもったので、今回この本を読んでみました。
    ただ、ある人物の素性が「水晶の夜、翡翠の朝」で既に知っていたので、それがちょっと残念でした。
    意外にもさくさくと読んでいけました。
    展開も早く、最後まで飽きずに読むことができました。
    謎に満ちた学園で起こる事件は先が読めず面白かったです。
    理瀬の不安定な様子もどうなるものかとハラハラしました。
    結末で一気に謎が解明していくのはちょっと詰め込んだ感じもしましたが、この本の雰囲気にはあっていたような気もします。
    でも、やはり謎の解明はもう少しゆっくりして欲しかったかなぁと思いました。
    満足度は★★★★☆。
    ヨハンがいいですね。

  • この話は、映像で見てみたいような、映像で見たらこの不思議な世界が壊れてしまうような。
    誰が誰をやるのかと想像したら面白そう。

  • 恩田陸さんの文章は、すごくひかれるものがあって
    とても面白かったです。

  • 怖いけど気になってどんどん読み進められた。
    3月の国に2月の最後の日に入った理瀬。
    ルームメイトの憂理、ファミリーの黎二、
    理瀬の1日後、3月に編入してきたヨハン。
    男として育てられた麗子。
    男にも女にもなる校長。
    いなくなる子ども達。
    墓場でもありゆりかごでもある学園。

    09'10'08

  • 図書館で借りて読みました

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著者プロフィール

1964年宮城県生まれ。92年『六番目の小夜子』で、「日本ファンタジーノベル大賞」の最終候補作となり、デビュー。2005年『夜のピクニック』で「吉川英治文学新人賞」および「本屋大賞」、06年『ユージニア』で「日本推理作家協会賞」、07年『中庭の出来事』で「山本周五郎賞」、17年『蜜蜂と遠雷』で「直木賞」「本屋大賞」を受賞する。その他著書に、『ブラック・ベルベット』『なんとかしなくちゃ。青雲編』『鈍色幻視行』等がある。

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