麦の海に沈む果実

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 1494
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  • Amazon.co.jp ・本 (420ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062101691

感想・レビュー・書評

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  • 学園ものでミステリー。殺された人があまりに多く、全ては理瀬が原因?なのかと思うと何だかなぁ、という感じもあり。ただこの閉鎖された環境でのストーリー展開はとても面白くどんどんページが進みました。恐らく理瀬は本当に美しく優秀な子なのでしょう。父である人の身勝手というか不可解な行動がどうにもやるせない。全てが子供?ほんとに?そしてその死に対して余りに冷静すぎないかと…。記憶を取り戻した彼女のこれからが楽しみです。ヨハンとかどんな美少年なんだろう。そっちも気になります。

  • あまりにも終局が唐突で、納得のいかないまま一気に通り過ぎていってしまった。なんだか落ち着かない読後感なのに、恩田陸さん特有の世界が成立していて、嫌いにもなれない。中学生の頃に出会っていたら、きっと夢中になって読みふけっていたと思う。

    もやもやは大いに残っているけど、結局のところ面白かったので☆四つです!
    ところで、表紙に描かれている男の子は黎二だと思っていたけど、もしかしてそうではないのかも。

  • 気味が悪くて、現実味がなくて、でも、引き込まれたのは確か。

    ----商品紹介----
    「ここに三月以外に入ってくる者があれば、そいつがこの学校を破滅に導くだろう」―湿原の真中に建つ全寮制の学園に、二月の終わりの日に転入してきた水野理瀬。彼女を迎えたのは、様々なしきたりや、奇妙な風習が存在する不思議な学校だった。彼女と学校生活を共にする仲間、「ファミリー」もそれぞれに謎を抱えていた。功は、閉ざされたコンサート会場の中から失踪し、麗子は、湿原に囲まれて外に逃げ出せないはずの学園から消えうせていた。残りのメンバーは、麗子はすでに死んでいるのではないか、と校長につめよる。それに対し、校長が提案したのは、麗子の霊を呼び出す交霊会の実施だった。その場で理瀬に奇怪な現象が襲う。「三月の学園」での奇妙な学園生活を送る理瀬の隠された秘密とは。

  • 初めて、恩田陸作品を読みました。
    読み進めてていくと徐々に明かされていく人物達の仄暗い過去。
    最後まで、水野理瀬という人物から目が離せなかった今作。

  • 恩田陸作品を始めて読みました。

    …うーん、世界観が作り物っぽく非現実的すぎて、苦手かも…
    ハリポタとか超苦手だし。
    ただ好きな人はハマる感じだなーと思いました。

    何であんなに殺したのか、理解不能。
    最後も、なんだかなー

  • 人が死んでばっかり。

  • 面白い。これぞ小説の醍醐味ともいえる作品。
    読み進める手が止まらなかった。
    ひやっとさせられたり、ぞくっとさせられたり、きゅんとさせられたり、ファンタジック満載の世界観なのにそれだけ感情移入できる恩田陸の世界はすごいと思う。パズルのような会話のやりとりが読む人を惹きつけるのかな。
    黒と茶の幻想の、憂理のイメージと全然違くてびっくりした。もう一度読むと、もっといろんなことを深く感じ取れるのかな、今回は面白かったけど理解するのに必死だった感はある。

  • 甘美で夢のような、しかし不安定で恐ろしい、中学生の時分に何度も何度も読み返した。中毒性のある作品だと思う。世界観的には今まで読んだ恩田陸の作品の中で一番好き。

  • 水野理瀬シリーズのおそらく一作目。
    閉ざされた学園内で起こる、様々な事件。魅力的な登場人物たち。徐々に解き明かされていく秘密などとてもおもしろく読めました。

  • 閉ざされた学園に転入してきた主人公の周りで起こる、殺人事件。
    嫉妬や疑心暗鬼が散りばめられている。
    女の子は残酷だというセリフが途中に出てくるが、まさにその通りだと思う。

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著者プロフィール

1964年宮城県生まれ。92年『六番目の小夜子』で、「日本ファンタジーノベル大賞」の最終候補作となり、デビュー。2005年『夜のピクニック』で「吉川英治文学新人賞」および「本屋大賞」、06年『ユージニア』で「日本推理作家協会賞」、07年『中庭の出来事』で「山本周五郎賞」、17年『蜜蜂と遠雷』で「直木賞」「本屋大賞」を受賞する。その他著書に、『ブラック・ベルベット』『なんとかしなくちゃ。青雲編』『鈍色幻視行』等がある。

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