- Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062165884
感想・レビュー・書評
-
安心の町田クオリティ。
短歌は新境地といえないこともない。
それにしても挫折エピソードとしていっつも餃子使うなこの人。
今まで読んだやつの中でいちばん、
「人間の屑」よりも「河原のアパラ」よりも、
狂ってた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ちょっと私には理解できない構成。だらだら書きつらねる文章は我慢がならない。
-
あまり人には勧められないけど、個人的には好き。こういう脳みそ溶けちゃったような文章を読みたいときがたまにあって、町田康はその期待にバッチリ応えてくれる。
-
純文学がどんどんわかんなくなっていく。
思想を描くのが純文学て定義だと思ってたけど、思ったこと書きすぎじゃね。
これでいいならいいのだけれど。脈絡がほしいです。
伏線がほしいです。ストーリーが要らないものなのかなぁ。
もうちょっと読んでみたい。 -
作家の元に送られて来た短歌を本人の了解なしで引用し解釈し解説したサクヒンを発表したことで脅迫、軟禁、奴隷のような役務をおうことになる悲劇。悪意なのか意図不明な事由により陥れられているのですが、そんなに悲壮感はなくひょうひょうと時間が流れ、解放後作家はますます才能が開花。それは軟禁の経験のせいかと思えば、実は現在脳が漏れ出ている。物理的に穴を開けられたからと、最後は悲壮感漂います。
-
これまた酷い作品であります。面白い。
監禁された作家が、一:短歌を作る。二:ラーメンと餃子(ぎょうざ)の店を開店し人気店にする。三:暗殺、のどれかを実行せよ、と命じられる。
当然まぁストーリーに意味なんか何もないですが、スピーディに繰り出される言葉にうっちゃりを食わされ続ける快感が素敵であります。 -
短歌解釈のあたりはなかなか読み進めにくかったのだが、後半に入りまさかのラーメン屋経営文学となった辺りからドライブがかかり一気に読了。現代批評っぽい部分を差し挟みつつも基本はなんだかわからず、技巧に走った部分も自分で茶化すあたりは真骨頂。
-
なんか読んでていーっ、となった。
-
これまでの町田康氏の作品が好きな人ならそれなりの関心をキープしたまま読了できると思うが、読者を限定することは確か。
書き下ろし急いだのかどうかは分からないが、いつも以上に、紙幅を埋める言葉遊びが疎かに多用されているような気がして、小説としての濃度は薄い。
町田節が希釈されている。
「告白」や「宿屋めぐり」を読んだ時のような心の震えを期待していた者としては、若干残念ではある。