喜嶋先生の静かな世界 (100周年書き下ろし)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (346ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062166362

感想・レビュー・書評

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  • 森博嗣(もりひろし)
    1957年愛知県生まれ、名古屋大学工学部建築学科へ進学、同大学院の博士課程修了後、三重大学工学部の助手となる。
    概要
    主人公である大学生の橋場が研究室に配属されその研究室の助手である喜嶋の研究者としての振る舞いに感化されていく。
    感想
    本書では喜嶋先生の生き方を「物欲などは無関係、したがって金もいらない、それどころか愛情とか友情とかそういうものまで面倒くさくなってしまう」(p.315)と、書かれています。私はこの生き方に強く惹かれました。喜嶋先生を研究者の理想像だと考えてますし、実際にこのような生き方で生きることが出来る人はごくわずかしかいないと思います。しかし何か熱中出来ることに出会った時少しの間でもこのような生き方が出来たら、よりそのことに集中出来ると思いました。

  • 似た人を知っている。

  • その静謐な世界に溢れているのは、純粋さなのか狂気なのか、大抵は長く留まれない。ということを書いてあるような気がする。

  • おもしろくてやがて哀しき。森博嗣の特徴が研ぎ澄まされた作品。

  • 今まで読んできた本の中で、圧倒的に1番。

  • 美しい
    尊い

    8/10

  • 今のところ、今年読んだ中で一番好きだ。

    こんなにせつない話だったとは!

  • しかし、この最後はないだろ!!

  • 主人公と主人公が所属した大学の研究室で出会った喜嶋先生の物語。主人公がとにかく自分の興味のある対象にだけ集中し没頭する。目の前のことに好奇心を持って取り組む姿には読んでるほうも刺激され、何かやってみようって前向きになれる。研究に取り組む姿が延々と書かれているわけではなく、喜嶋先生や周辺の人、社会との関係にも目が向けられていて、あったかい感じのする物語だと思う。

  • 「このまえ、『はじめてのC』という本を読んでいたく感動した。これからは、Cが当たり前になる」

    何より、↑ここの発想が自分には新しかったです。そこを結び付けるとは!!(○ω○;)

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著者プロフィール

工学博士。1996年『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞しデビュー。怜悧で知的な作風で人気を博する。「S&Mシリーズ」「Vシリーズ」(ともに講談社文庫)などのミステリィのほか「Wシリーズ」(講談社タイガ)や『スカイ・クロラ』(中公文庫)などのSF作品、エッセィ、新書も多数刊行。

「2023年 『馬鹿と嘘の弓 Fool Lie Bow』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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