なりたて中学生 初級編

著者 :
  • 講談社
3.73
  • (18)
  • (14)
  • (16)
  • (4)
  • (3)
本棚登録 : 211
感想 : 29
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062193238

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 小学校を卒業して、いきなり大人でもない子どもでもない中途半端な「中学生」という「身分」になる不安と苦しさと悲しさと期待が入りまじる気持ち。自分もこんなことを感じたな、こんなことがあったなと思いながら読んだ。自分のことを思い出しながら、進級して落ち着かない子どもたちの心のなかを想像してみよう。彼らは今どんな気持ちだろうか。

  •  友だちが1人も居ない不安を抱えて中学校に入学することになったテツオ。
     周りを観察したり,クラスでの立ち位置を模索したり。自分の中で折り合いをつける過程がおもしろい。

  • 両親の念願のマイホームが完成して、6年の途中で土矢小学校の隣の校区に引っ越した鉄男だが、卒業までは土矢小学校に通うことにした。

    しかし、中学からは地元の瀬谷中学校に通わなければならないことを知り、鉄男は超びびっていた。
    それは、小学校時代に対立していた瀬谷小学校の後藤と同じ中学校に通うことになったわけで、敵陣にたった一人で乗り込むことは、鉄男には耐えられないプレッシャーなのだ。

    親友との楽しい小学校生活と、相反して中学校での緊張の毎日。
    鉄男のビビリな性格に共感しながら、成長を見守りました。

  • 小学生。中学生。不安。これは小学6年生の時に読もうか、中学1年生になってから読もうか。テツオ愛しいなぁ。テツオの周りの人たちも。

  • おかんがいい味出してる。この頃って学校だけが世界の全てで学区が変わるだけで、世界の終わりだったんだよな、と読んで気付いた自分も無神経な大人になったってことか。

全29件中 21 - 29件を表示

著者プロフィール

1953年、大阪府生まれ。同志社大学文学部卒業。1991年、『お引越し』で第1回椋鳩十児童文学賞を受賞。同作は相米慎二監督により映画化された。1997年、『ごめん』で第44回産経児童出版文化賞JR賞を受賞。同作は冨樫森監督により映画化された。2017年、「なりたて中学生」シリーズ(講談社)で第57回日本児童文学者協会賞を受賞。他の著書に、「レッツ」シリーズ、『ハルとカナ』『サンタちゃん』『ぼくは本を読んでいる。』(以上、講談社)、「モールランド・ストーリー」シリーズ(福音館書店)、『大人のための児童文学講座』(徳間書店)、『ふしぎなふしぎな子どもの物語 なぜ成長を描かなくなったのか?』(光文社新書)など。『児童文学書評』主宰。

「2023年 『あした、弁当を作る。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

ひこ・田中の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×