墜落遺体 御巣鷹山の日航機123便 (講談社+α文庫)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062565158

感想・レビュー・書評

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  • 事故の悲惨さ、人の執念、行動力がひしひしと伝わってきた。最後まで遺体を探すおばあちゃんの話では涙が止まらなかった。

  • 今迄で一番衝撃を受けた本で何度も読んでいる本。

    航空事故で突然亡くなった方々の遺体の検死というものを通じて、人間の生と死を考えさせられる本だ。

  • 以前「沈まぬ太陽」を読みました。この本は、実際に遺体確認作業に関わった人たちの記録です。涙が止まりませんでした。

  • 日本有史の中でも最悪の事故に向き合った人の手記。
    重い、重すぎる。

  • JAL123便の事故処理の記録。遺体の状況の悲惨さには,文章からだけど本当に圧倒された。多くの遺体について歯型による身元確認によらざるを得なかったことは,社会に衝撃を与えた。

  •  読むきっかけは、アマゾンの村上春樹新刊のボロクソレビュー書いた人が、この本を評価していたからです。
     事故については自分もなんとなく記憶があって、でもそれは新聞や週刊誌やTVで読んだり見たりするツギハギの記事やレポートであって、この本で読む事故の真実は想像をはるかに超えるものでした。
     大事なことは記録し記憶することなのだと改めて思いました。

  • これはすごい本だわ…。
    ただしグロだめなひとはほんとにやめといて。

  • 一気には読めない。毎日時間を決めて、きゅっと心を引き締めて、生々しく悲惨な現場の臭いや叫び声と向き合う。そんな読書体験だった。
    亡くなった方達に手を合わせ、毎日を丁寧に生きていきたい、と、誓うような祈るような気持ちになる。普通に生きて、家族に看取られながら死んでいく。そんな人生がどれだけ幸福なことか…。

    読んでいて苦しいけれど、1985年に大事故があり、人が大勢亡くなったことを、極限の状況下で懸命に働いた人達がいたことを、もっと詳しく知らなくては、と思う。

  • 非常にリアルな本。
    ゆとり世代真っ只中に育ち、毎日生きてることが当たり前と感じている私にとって、「幸せに生きていられるということ」の儚さに気づかせられた。

    日航機墜落事故については事実のみ知っていたが、詳細はまったく知らなかった。
    事故当時に死体判別作業にあたった警察官が書くノンフィクションのため、その当時の警察サイドの心情がとてもよく分かる。
    こんな地獄が本当にあるのか。
    かなりの衝撃を受けた。

    『クライマーズハイ』などのその他の日航機墜落事故関連の本も読んでみたいと思った。
    ありきたりな言葉だが、日々の何でもない幸せに感謝すべきだと感じた。

    小さなことでくよくよ悩んでしまう人は読んでみるといいかもしれない。
    今の自分がいかに幸せなのかを実感させられる。

  • 御巣鷹山日航機墜落事故の現場で事故処理を行った方の著書。壮絶な現場の有様が書かれており良書なのだが、同じく事故処理をされた他の方が書かれた本で、口汚く罵る本も出版されている。

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著者プロフィール

飯塚訓
1937(昭和12)年、群馬県に生まれる。日本大学法学部卒業。1960年、群馬県警察官として採用され、以後、警察本部課長、警察署長、警察学校長等を歴任。
1985(昭和60)年、高崎署刑事官在職時に、日航機墜落事故が発生、身元確認班長になる。1996年、退官。
著書に、『新装版 墜落遺体 御巣鷹山の日航機123便』(講談社+α文庫)、『墜落の村 御巣鷹山日航機墜落事故をめぐる人びと』(河出書房新社)、『完全自供 殺人魔大久保清vs.捜査官』(講談社)、『墜落捜査 秘境捜索 警察官とその妻たちの事件史』(さくら舎)、『刑事病』(文藝春秋)などがある。
現在は、講演活動などを通じて、日航機事故の語り部として、命の尊さを伝えている。

「2015年 『新装版 墜落現場 遺された人たち 御巣鷹山、日航機123便の真実』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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