藁の楯 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 2191
感想 : 310
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062758468

感想・レビュー・書評

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  • 木内一裕さんの小説家転向1作目。
    まるで映画の脚本のように物語が進んで行きます。
    どの作品も読みやすい。

  • 面白かった。

    けど、人間同士の信頼とか、裏切りとか、あと登場人物の人間的背景とか、もっともっと詳しく書かれてたら、より面白くなるんじゃないかなー。と感じました。

    清丸の屑っぷりもイマイチ伝わりきらなかったです。残念。

    でも、多分、映像で見ると、グッと面白くなるんでしょうね。そんな気がしました。

  • C

  • 清丸、死すべし

  • 映画の内容はうろ覚えだが、面白かった印象。本を読むと、藤原竜也は想像できないので、きっと映画と本はもっと違う感じだったんだと思う。映画で印象に残ったシーンは本にはなかった。
    本は本で面白い。スピード感のある話の展開に久々に時間を忘れ、一気に読み終えた。

  • これだけ面白い小説が書けるのだから、マンガがおもしろかったはずですね。。木内一裕さん本人がマンガ家だったのは知っていたのだけど、お兄さんは代紋TAKE2などの漫画原作者の木内一雅さん。。すごい兄弟

  • 映画を見てから原作を読みたくなり読んで、面白かった

  • あとがきまで読んで初めて著者が「ビーバップハイスクール」の作者だったことを知る。主人公も含め登場人物の背景描写が薄いので人物の輪郭がはっきりせず、事実だけが淡々と描写され話が進んでいく印象。

  • 本を読んでいても、人物のイメージはあまり鮮明に沸かない。キャラクターの造形は言葉だけでは浮かんでこないことが多い。
    これは映画化もされているしYou Tubeで少し見てみた。

    配役を見て人物像がつかめたところで読んでみたが、設定がとても面白かった。

    少女を残虐に殺し犯して捨てた犯人が出所してきた。間もなくまた一人の少女を犯して殺した。その子は大富豪の孫だった。
    金を使って三大紙に全面広告を出す。

    <この男を殺してください>
    黒々としたバカでかい文字が踊っていた。
     その下に大きな顔写真と<清丸国秀 三十四歳>さらに<御礼として十億円お支払いします>と続き、<蜷川隆興>という署名とWebサイトのアドレス、携帯サイトのアドレス、フリーダイアルの電話番号。
     広告はそれで全てだった。

    身の危険を感じて、清丸が福岡県警に名乗り出た。
    検察庁まで送致しないといけない。
    警護課から銘刈と白石が、捜査本部から奥村と神箸、福岡県警捜査一課の関谷を加えた五人が東京まで警護する。
    しかし年のわりに幼い顔をした清丸は罪の意識はまるでなく、開き直って横柄なふてぶてしい態度だった。
    引き取りに行った時は既に三度襲われ、殺されかけて傷を負っていた。殺せば十億円、彼が札束に見えてもおかしくない。
    移送手段を選ばなければならない。
    航空会社には断られた。ヘリは狙われる。
    350人体制の県警の移送部隊に守られて、4WDの大型車に乗せた。だが反対車線は大渋滞、命を狙った車は突っ込んでくるはで、高速道路は無理だとわかった。
    山口で新幹線に乗り換える。多目的室に清丸を閉じ込めて見張ることにする。

    しかし銘刈は、安心できない。
    清丸を狙うのは誰でもできる、特に銃を持った警察官、隙間なく取り囲んでいる警ら部隊、そして身近にいる5人も心から信用できない。

    予想通り、様々な形で清丸が狙われ、ついに殉職者がでる。
    一方この生き残りゲームは、犯人の残忍さと10億円の重みで人々は沸き立つ。警護する銘刈までが非難されることになる。

    命と国費までかけて移送するのはなぜか。10億円は誰の手に入るのか。そういう類の本だった。


    読み終わって、You Tubeを最後まで見た。
    警護の銘刈と組む白石が女性だった(松島奈々子)がっかり。
    銘刈の大沢たかおは安定感もあってイメージどおり。
    清丸の醜悪なところ、藤原竜也は曲がった悪を憎憎しいほどうまく演じていた。彼はこんな作品で良く見るように思うが、無邪気な青年役も似合う気がする。

    ドラマでは撮影も制約があるだろうが、原作を離れて見れば面白かった。


    移送の行程は、緊張感がある。銘刈と清丸はどうなるのか。
    こういうストーリーは乗りやすい。
    小説としてどうかよりも、場面の進行に乗って読んでしまう。

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著者プロフィール

1960年、福岡生まれ。2004年、『藁の楯』(2013年映画化)でデビュー。同書はハリウッドでのリメイクも発表されている。他著に『水の中の犬』『アウト&アウト』『キッド』『デッドボール』『神様の贈り物』『喧嘩猿』『バードドッグ』『不愉快犯』『嘘ですけど、なにか?』『ドッグレース』『飛べないカラス』『小麦の法廷』がある。

「2022年 『バッド・コップ・スクワッド』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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