密室殺人ゲーム王手飛車取り (講談社文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (544ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062765497

感想・レビュー・書評

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  • 再読。だいぶ前に既読。しかしすっかり忘れていた部分がほとんどで、楽しめた。

  • 歌野さんの作品を読むのは葉桜に続き2作目。
    話の設定上仕方ないけど、序盤から何の罪もない人々がバッサバッサ殺されていくから「これはフィクションだ」と強い意志を持って読まないとあまりの倫理観の無さに挫けそうになる。笑

    自分で推理できたポイント
    第1のゲーム→干支が絡んでる
    第2のゲーム→外で殺して首を室内に運んだ
    第3のゲーム→気付いた点無し
    第4のゲーム→引越しの時から天井裏に潜んでいた
    第5のゲーム→殺された兄はコロンボで家族が犯人

    あとチャットメンバーの中に絶対主人公の兄がいると思ってたし、なんなら家族全員メンバー内にいるのでは?くらいに疑っていたので最後のどんでん返しはそこまでの驚きは無く。
    比較的難易度低めの謎ばかりで自分も登場人物たちと一緒に謎解きに参加できた点は楽しかったけど、騙された!感はさほど無かった。
    そして終わり方がかなりの消化不良…。突然のオフ会、ロシアンルーレットは意味不明だし、メンバーのキャラもブレブレだし、結末は続編に続くっていうのもモヤモヤ。
    なかなかの長編を頑張って読んでこの読了感なので、続きはたぶん読まないかな。

  • 2008年本格ミステリ大賞ノミネート作品。

    初、歌野晶午作品。『葉桜の〜』でお馴染みの著者ですが、本作品が面白いと紹介して頂いたので読んでみました。
    本作は五人のサイコパスな登場人物たちがネットを介して知り合い、『お互いが思考を凝らして実践した殺人事件』に対して、ある事件ではミッシングリンクを考えたり、ある事件では密室トリックの謎を解き明かしたりとした、推理ゲームを行う『リアル探偵ごっこ』がテーマ。
    途中までは単調に感じる展開が続きましたが、終盤にかけての加速度感やどんでん返しは秀逸。
    尚、本作には続編があるとのことで、そちらも今後読んでみたいなと思いました。





    〈頭狂人〉〈044APD〉〈aXe〉〈ザンギャ君〉〈伴道全教授〉。
    奇妙なニックネームの5人が、ネット上で殺人推理ゲームの出題をしあう。
    ただし、ここで語られる殺人はすべて、出題者の手で実行ずみの現実に起きた殺人なのである……。
    リアル殺人ゲームの行き着く先は!?
    歌野本格の粋を心して堪能せよ!

  • 素顔も住所も知らない5人が実際に、事件を起こしその事件の真相を当てるという探偵ごっこをするという、奇抜な設定が面白いです。
    この設定と言うだけでも読む価値ありですが、終盤の展開に驚いてしまいました。
    頭狂人にだけフォーカスするシーンが多々あった為、身内を殺害するのではと予想していましたが、まさか兄が…
    どんでん返し好きのあたしにとってはたまらない物語でしたね。

  • すごい。圧巻。

    こんな非常識的でクレイジーな設定ありなのか?!
    とういうような設定の中キャラクターたちは当然のように探偵ごっこを繰り広げている。

    キチガイな設定で繰り広げられる物語は本当に面白かった。非現実的なのだが、話は現実的なのだ。

    オチも驚愕としか表現できない。

    物語の視点の人に感情移入するため、登場人物の中でも普通の人という先入観があったが、結局頭狂人はもっとも人間離れした思考の持ち主であったのも、一泡食らった気持ちだ。

    To Be Continued が気になって仕方ない。

  • 頭狂人の性別、コロンボの正体、教授の正体にはびっくり!
    ラストの結果が解らない、というのは演出なのか。女かトラか、的な。
    それとも次巻にそのまま続くのか。
    殺人クイズの部分はちょっとダレるけど、あの部分がないとラストや、正体の驚きには繋がらないし難しいところですねw

  • 面白かった!
    口調が好みすぎたから勝手にイケメンで想像してたaxeが中年ハゲおじだったけど私は元気です。

    ごめんなさい、無理です。信じられるのはザンギャ君だけだよ。君ほんとそのままだね。

    だって、一人称ワタクシで慇懃な口調な割に子供っぽいところもあるカッコつけしゃらくさ紳士とかそんなの興奮しますやんか。無精ヒゲの時点でちょっと嫌な予感はしてたけど。

    博士と頭狂人仲良しカワイイ〜と思ってたので、そこが女子二人だったのは「やったね」と思った。
    axeとザンギャ君の犬猿の仲カワイイ〜と思ってたので、片方が中年ハゲおじだったのは「やれやれ」と思った。

    彼らが女子の可能性もあるよな〜と(今年すでに他の叙述トリック作品にやられたので)思ったり、この鶴巻くんって人なんだか怪しいな〜とか思ってたので、それほどおったまげはしなかった。
    でもコロンボくんの正体にはびっくりした。

    なんにせよ、口調と一人称の差だけでロクに顔はおろか個人情報も出ないようなキャラたちを書き分けた作者にお疲れ様。
    続きもあるそうなのでチェックしたい。

  • 読んだ!タイトルが好きすぎる
    最初はあまり面白くないと感じてたけど段々主人公に愛着が湧いてきて面白くなってきた!最後ここで終わるのは無くない??にはなった.
    ところで何とは言わないけど麻耶雄嵩のそれと少し似てるなぁと思ってしまった.あと、〇〇〇〇〇〇〇〇殺人事件が如何に間延びしていたかがよく分かった笑(同レベルのトリックの小話が20ページくらいで終わっているので)

    関係ないけど、某が言っている「ジブン」という呼びかけに不穏な空気をかなり感じた.怖いオタク界隈の解像度が高い...

  • webで知らないモノ同士が知らずに関係者を殺害してしまったという流れ。多分そこがメインだがそこから面白くなってくるのにそのまま終了。序盤の推理ゲームは微妙に退屈さはあるし可もなく不可もない作品

  • 倫理観のない会話がある意味おもしろい、ユーモアってことかな?文は読みやすくて良き!
    読んでてここ驚かせたいポイントだろうなってことがあったけど、驚かなかった。
    トリックも隙が多く、個人的に普通作でした。

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著者プロフィール

1988年『長い家の殺人』でデビュー。2004年『葉桜の季節に君を想うということ』で第57回推理作家協会賞、第4回本格ミステリ大賞をダブル受賞。2010年『密室殺人ゲーム2.0』で第10回本格ミステリ大賞をふたたび受賞。

「2022年 『首切り島の一夜』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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