眼球堂の殺人 ~The Book~ (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 2167
感想 : 148
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  • Amazon.co.jp ・本 (576ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062934756

感想・レビュー・書評

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  • 眼球堂が円ということで、トリックは想像できましたが、大どんでん返しでしたね…
    個人的には好きなジャンルではありますが、評価は高くないのですよね
    取り敢えず、シリーズは揃えようと思います

  • 最後の最後で驚きました。森博嗣と綾辻行人の要素が見え隠れする作品でした。

  • やはり理系ミステリーは面白い!その一言に尽きる。主人公が数学者なので、数学的とも言えるが。
    内容に関して多くは語らない。ミステリーは何を語ってもネタバレになりかねないからだ。
    なので物語と離れた話をするが、周木律先生は、私が崇拝し、最も多くの作品を読了している森博嗣先生のファンであることを公言されている。そしてその森先生も、この作品に対してコメントしている。お陰様で、私も周木律という作家様、そしてこの作品を知り得ることが出来た。
    主人公が男女なので、あの犀川創平と西之園萌絵を想定する人も少なくないだろう。それは解説にもぽろりと記されていた。私も最初はそうだった。でも読めば読むほど、このシリーズの人物に魅力を感じ、それ以上に、謎解きの楽しさ、理系ミステリーの美しさに酔いしれることが出来た。
    このシリーズ、追い続けるだろう。

  • トリックのスケールが大きすぎて、唖然とした。

    館モノまたは密室モノに分類されるんだろうけど、私は図面モノと呼びたい。
    何となく回るんだろうなぁってのは考えたけど、まさか水が溜まるとは。
    まぁ、既存の建物じゃないし、当然建物そのものに何か仕掛けがあると考えるしかない。でも、登場人物たちの推理に巧みにはぐらかされる感。
    最後、解決しても何だか釈然としなくて、これで終わりならあんまりだなぁ…ってところで、オマケページで随分詳細に解説してくれて、トリック的には一応スッキリした。
    でも、ここ一応どんでん返しにあたるわけだけど、藍子=善知烏神だとはこれっぽっちも思い当たってなかったのに、何故か「そうだったのか!」とはならなかったんだな。共犯者は生き残った4人のうちの1人、ってところからすぐ「君だ」って言って欲しかった。

    あと、動機がねぇ…
    建築学(または数学)を至上だと証明するのに、人を殺して証明されたことになるのかねぇ。
    狂人だからそういう思考回路なんだと言われればそれまでだけどさ。
    殺された各界の先生方は、各学問の象徴ってことになるんだろうけど、それがみんな日本人なのも何だかねぇ。

    十和田が招待されたことの意味も、ちょっと解釈が揺れてる。
    藍子=善知烏神を違和感なく現場に入れるため?
    十和田=数学が事件を解決することで数学の優位性を示した?

    十和田のキャラクターは良い。
    人を馬鹿にしないし、謙虚だし、奇人だけど人として正しい。
    シリーズ化されてるって情報は得ていたので、すっかり藍子とのコンビなのかと思った。
    数学は苦手なので、数学談義になるとキビシイ。しかし十和田にはまた会いたいので、シリーズは機会があれば読みたい。

  • 私は理系じゃないので4割ぐらいわからん、、という部分あったもののわからなくても楽しめる作品でした!
    これ、わかる方はもっと楽しめる作品なんだろうと思います。

    登場人物は青森の地名だし、そもそも眼球堂って建物も名前もすごくない?とワクワク詰め込んでました。
    この建物は現実的に建てられるのだろうかと素人目線では思ってしまう建物で、すぐにどんな図面?だったか忘れてしまうので図のページに何度も戻りながら読んだので途中で付箋貼りながら読んでました笑

    また、犯人こいつか、、?怪しい、、と思いながら読み進めていって半分正解、半分不正解。
    続きも気になる作品になりました!

  • いわゆる新本格派に近い雰囲気を久々に味わった。
    (クローズドサークルとか、図面とか大胆なトリックとか)
    トリックそのものや犯人については、なんとなく予想される部分もあったけど面白く読めた。

  • 某YouTuberの方がおすすめしていたので、気になって読んでみました。とても面白かったです。
    トリックは最後まで分からず、真相が明かされた時は、そんな仕掛けがあったのかと驚かされました。
    最後の最後でとある人の本当の正体が明らかになった時も驚かされました。(大変ネタバレになっています、すみません)
    数学的な話が多く出てきますが、文系脳である私でも理解できる内容だったので、その点を懸念されている方も読んで問題ないかと思います。
    森博嗣先生のS&Mシリーズや綾辻行人先生の館シリーズを一度でも読んだことがあって、尚且つ面白いと感じる方に特におすすめです。

  • 81ページ

  • 4.3

  • ずっと気になりつつもなかなかシリーズに着手できず。
    例に漏れず本格ミステリが好き、「館シリーズ」「S&Mシリーズ」好きな自分にはまさにドンピシャなシリーズだった。
    両シリーズが佳境になったタイミングで読み始めることに。

    十和田のぶっ飛んだキャラと神の対比が面白い。
    理屈っぽい人間もここまでくれば魅力的だ。
    事件もオーソドックスなクローズドサークルものだと思っていたら、結構なペースで人が死ぬ。

    どんなトリックで楽しませてくれるんだろう?と推理しつつ読み進める。ほんの少し推理は当たっていたけど、やっぱり最後は驚きの展開。

    元々シリーズ物ではないらしいけど、次巻からどうなっていくんだろう。この先が気になるシリーズ。

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著者プロフィール

某国立大学建築学科卒業。『眼球堂の殺人』で第47回メフィスト賞を受賞しデビュー。本格ミステリの系譜を継ぐ書き手として絶賛を浴びる。他の著書にデビュー作を含む「堂」シリーズ、『猫又お双と消えた令嬢』にはじまる「猫又お双」シリーズ、『災厄』『暴走』『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』『アールダーの方舟』『不死症』『幻屍症』『LOST 失覚探偵』『死者の雨‐モヘンジョダロの墓標‐』『土葬症 ザ・グレイヴ』『小説 Fukushima 50』『あしたの官僚』『ネメシス3』『楽園のアダム』がある。

「2023年 『WALL』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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