- Amazon.co.jp ・本 (144ページ)
- / ISBN・EAN: 9784065134115
感想・レビュー・書評
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これ以外の西洋絵画本でも、けっこうへんな絵を紹介している山田氏ですが、この本では、本気で変な絵を紹介しています。
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とても楽しく読めた!
この表紙のアンリ・ルソーの「人形を持った少女」は、見た事がある。
少女なのかと、思われるような容貌。
赤のワンピースを着ていなかったら、おじさんぽい顔にも見えるので、よく覚えている。
日本画家の岸田劉生の「麗子像」にしても、少し陰気な感じな市松人形的な髪型の少女。
どちらも、最愛の心を持って、描いているのだけど、第三者から見ると、これって、可愛い???と、疑問符が付きそうである。
最初から、天使の微笑が、異常な位、大人っぽかったり、怖かったり、摩訶不思議な幼児の風貌である。
一度、絵画の修復に、依頼したら、とてつもなく今まで絵と異なった絵画になっていたのが話題になった。
デモ、そのあまりにも違う絵になった事で、皆が、見に集まって、栄えた。・・・・
なんてこともあるから、これも作者の思い入れなのだろうか?なんて。
ゴシック期の変な生きものも、空想の動物たちを描くのも、やはり、個性的。
写実的から程遠い、遠近画法も、人の大きさや動物のサイズが、ええ~~っ、これでいいのと、思ってしまいながら、鑑賞してみた。
もう、数年前に、東京の上野でアンチンボルド展を開催していたけど、こんな不思議な絵もあるのだと・・・
江戸時代の絵でも、このような褌姿の男性で、人の顔を描いていたのを思い出しながら、・・・果物だけでなく、動物の「四大元素」より、『大地」にどれだけの動物の種類が、描かれているのか???と、目を見張った。
ルソー、セザンヌ、ゴーガン、ボナール、と、偉大な画家でも、面白い絵を描いていたのだと・・・
ピカソも然りかな?と、思いながら本を閉じた。 -
変な絵は大きく分けて2種類あって、
ひとつは意図的に変に描かれたもの。
そして、もうひとつはそうでないもの。
つまり、もともと画力の低い人が描いたものです。
でも、どちらにも相応の味わいがあります。
だからこそ大切に保存されているのでしょうネ。
本書を眺めていると、
絵が上手いとか下手とかってどういうことだろう?
人はなぜ絵をかくのだろう?
そもそも絵画ってなんだろう?
と考えさせられます。
結局、ひと目を気にせず、
制約に邪魔されず、
自由気ままに描くことができれば幸せで、
しかし、
もっとも難しいことかもしれないなぁと思いました。
べそかきアルルカンの詩的日常
http://blog.goo.ne.jp/b-arlequin/
べそかきアルルカンの“スケッチブックを小脇に抱え”
http://blog.goo.ne.jp/besokaki-a
べそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ”
http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2 -
「なにぶん昔のことですから」の章で、変なポーズで頭からのごぎりで切られてるキリスト?がけっこう好き
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有り 723/ヤ/18 棚:17
御津も -
ルソーのどうしても地面から浮いてしまう絵に笑った。
セザンヌ、知ってる静物画の印象と全然違った。人物や服・金属の素材が苦手? -
◆読書記録2冊目
◆No.082 -
普段文字ばっかりの本を読むことが多いけど、絵画鑑賞も好きだから面白かった。絵の解説だけじゃなくて、画家がどんな人だったのかっていう背景も知れてよかった(笑)へんな絵ばっかりやった