マスカレード・ホテル

著者 : 東野圭吾

• 集英社 (2011年9月9日発売)

感想・レビュー・書評

[lonelyrunnerさんの感想 · 2012年12月26日]

ホテルで起こるかもしれない殺人事件を未然に防ぐためフロント女性と潜入刑事が奮闘する物語。初めはあまり事件と関係ないかと思うところにさりげなく伏線が張ってあったりしてなかなかおもしろかった。この二人に能勢を含めたメンバーはなかなかおもしろかったので続編でもないかな。

[べあべあべあさんの感想 · 2012年12月17日]

さすがだな。最後まできっちりと東野圭吾。
高級ホテルを舞台としたミステリなんだけど、ホテルマンのお仕事小説としても楽しめる。
仕事に対するプロの姿勢に思わず背筋が伸びる。
ホテルというのは、いろんな人生がゆきかうところなんだな。それぞれに「客」という仮面をつけて。
それを迎えるスタッフもまた仮面をつけて「客」を最高の舞台で踊らせる。
客商売についてあれこれと考えさせられる。

[pokopoko0713さんの感想 · 2012年5月9日]

面白かった。
犯人もそうきたか！と最後までわからなかったし、さくさくと読めて面白かった！
それにしても、一流のホテルマンはすごいなぁ。

[nappanaさんの感想 · 2011年12月11日]

続きが気になってさくさく読める。犯人探しのミステリーとしではなくホテルの日常モノとしても十分興味深く読めた。新参者より好き。

[legatoさんの感想 · 2011年12月1日]

殺人事件自体はあまり面白くないが、ホテルで起きる様々な事件を、ホテルマン山岸と新田が見事に解決していく話は舌を巻いた。ただ、偶然にも新田の高校時代の教育実習生が泊まりに来て、クレームをつけられる話は都合が良すぎるような感じがした。殺人事件については、女一人の単独犯で、そこまでやるか！という手のこみようにも関わらず、今にも殺そうという時に、新田に入って来られて、肝心の所で失敗してしまったのはどうなのか。あれだけ周到に準備するような人物がドアロックぐらいしそうなものなのだが…

そんなわけで、納得いかない所も多かったが、それなりに読み応えはある。ただ、ハードカバーは微妙な作品ばかりな気がするのである。

2014/9/24 文庫本で再読。ほとんど内容を忘れていたので楽しめた。追加で感想を述べるとすれば、一流のホテルマンとしてのサービス精神について、自分の仕事においても考えさせられる面があったように思う。

[たにやんさんの感想 · 2011年11月30日]

伏線はりつつ、、
細かな描写や、登場人物のそれぞれの個性が生きていている。
その割には意外とあっさり。
もっと焦らしてほしいなぁ。

[ruirui1010さんの感想 · 2011年10月27日]

これはシリーズ化するのかな？だとしたらキャラが弱いような気も。刑事がホテルで潜入捜査という、いかにも映像化されそうな設定。普通に楽しんでしまった。

[あばさんの感想 · 2023年12月15日]

ミスリードにミスリードを重ねてると思った。ホテルマンとしてのプライドと刑事としてのプライドがぶつかり合っていておもしろかった

[Ruiさんの感想 · 2023年6月17日]

本を途中まで読み、映画を見てからまた本を最後まで読んだ。それでも面白い。2と同じく一度怪しいと思った後に疑惑が晴れた人が一番怪しい。

[asss&rrraさんの感想 · 2021年12月20日]

単なるミステリーでなく、ホテルの中の人間模様が描かれているシーンが多く、テンポの良いやりとりにひきこまれました。
ミステリーとしてリアリティーに欠ける部分はあるかもとは思いますが、フィクションとして楽しめると思います！
映画も観てみたいと思います。

著者プロフィール

1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業後、生産技術エンジニアとして会社勤めの傍ら、ミステリーを執筆。1985年『放課後』(講談社文庫)で第31回江戸川乱歩賞を受賞、専業作家に。1999年『秘密』(文春文庫)で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者χの献身』(文春文庫)で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、2012年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(角川書店)で第7回中央公論文芸賞、2013年『夢幻花』(PHP研究所)で第26回柴田錬三郎賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞。