蒲公英草紙 常野物語 (常野物語)

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  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087747706

感想・レビュー・書評

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  • 常野物語の続編。<br>
    久々に恩田さんの作品をよみました〜<br>
    なんだかせつない物語。<br>
    ほろりとさせられました。

  • 常野物語の2作品目。

  • 3部作で1番楽しかった。
    華族の世界が舞台だが、なかなか丁寧に描写されていたと思う。

  • 『光の帝国』を読んだら続けて読みたい一冊。恩田さんはすごい。

  • 終わり方が唐突な気がしますが、根底に流れている何かが感じ取れる作品かと。

  • 常野物語。『光の帝国』とはまた違った雰囲気を持つ作品でした。

  • 【少女の暮らす村へ春田と名乗る不思議な一家が訪れる。彼らはいったい何者だろうか?少女が見たものは、時を超えた「約束」と「思い」だった】

    「光の帝国」につづく常野物語の第2作!
    前作は常野という一族の持ついろいろな能力にまつわる物語を集めた短編集でしたが
    今回はその中の能力「しまう」を使う一家のお話です。19世紀末期の話なのかな。
    時代設定は古いです。でもすんなり読めます!ラストの方はじんわりと感動でした。

  • 2007.10.22〜10.23
    常野物語シリーズです。不思議な能力(簡単に言えば超能力)を持った一族にかかわった少女と村のお話。
    このシリーズをはじめて読んだのが「エンドゲーム」だったので最初は何がなんだか?だったけど(でもエンドゲーム好きですけど)だいぶこの世界にもなじめてきたような。主役の少女、それに聡子の性格のよさというか心の綺麗さに癒されました。

  • 2007.10.2読了。常野物語』の続編というか、シリーズというか、だったのでまず間違いないだろうと思って読みましたがやはり間違いなかったです。

  • 常野物語?蒲公英草紙。「光の帝国」の春田家の先祖達。ですます調の一人称が懐かしい雰囲気を誘う。特別な呼び方◎

  • 恩田陸は本当にストーリーが面白い。だが単にそれだけではない文章。どんどん引き込まれ一気に読んでしまった。お屋敷、病気のお嬢様、超能力、訳ありなお屋敷の客。よくもと思うようなベタな題材なのだが、ベタベタな話にはならずに面白いのだ。光の帝国はもうずっと以前にNHKでドラマになっていたような気がする。そっちはもう記憶がほとんどないのでどんな話でどんな結末だったかわからないのだが、それでも充分楽しめた。少年少女ドラマみたいだったが、この本も少年少女からおとなまで充分楽しめる1冊だったと思う。楽しかった時期と思い出している今がいつなのかずっと気がつかずにいた。だが結末でああと思うのだ。本当に結末までよくできている。面白かった。2006・4・10

  • 「光の帝国」に続く、常野物語第二弾。
    温かいなかにも悲しみの潜む、優しい物語。

  • ほんとうに、ほんとうにわたしはこの人の御話が好きだなぁと強く思った御話です。こういう御話も好きです。最初は、恩田さんがこんな文体で書くなんてちょっと意外だなぁ、なんて思っていたんですが、無理をしている感じが無くていいですね。本当に、なりきってる感じというか、とにかく引き込まれました。一貫して嫌な感じがない作品も珍しいのですが、本当に好きです。最初から最後まで、何もかもが愛しい。

  • 前作がとても面白かったので読んでみた。今作は静かで優しい感じの話だった。スリリングな要素を求めていたので、ちょっと肩透かしかな。これはこれで面白いけど。

  • 雰囲気がすごい好きです。常野物語の続編。

  • 常野シリーズ。ノスタルジック(´∀`)

  • やさしいお話。
    人と人との関わりが暖かい。

  • 久し振りに読んだので、前作の常野設定をほぼ忘れていました。新鮮に楽しめた。

  •  常野物語です。ということは『光の帝国』の流れの作品であって、あの作品で見られた冷たさがまた来るんかなぁと思って期待していたんやけど、それはなく、いつもの恩田陸テイストでありました。ただ、物語の進行上とはいえ、やっぱり安易なハッピーエンドを避けるあたりはなんと言うか、恩田陸っぽいというか、あるいは恩田陸も年をとったというか。

     例の『夜のピクニック』を読んだときにも少し感じたんだけど、こういうものを読むと、テーマのせいもあるんだろうけど、やっぱり作者の年齢を感じる。うまくはなったし、スマートにもなったけど、なんとなくこう、それ以上のものが失われたなあという印象。すごくまったりしてて綺麗に整頓はされているんだけど、見せ場を見せ場として感じさせるだけのインパクトがなかった。それともこれは作品の傾向なのかな。

     条件付けの割にはおとなしい物語になっちゃったなあと思った。もう少しはっちゃけてもよかったんと違うかな。少なくとも、『光の帝国』にあった遊び心というか、挑戦というか、そういうものは感じられなかった。

  • 温かく、そして、緩い謎に満ちた世界観が好感を持てました。どこにでもあったはずの田舎の日常だけど、そこに生きた過酷な運命に、きっと涙します。

  • 光の帝国にでてくる春田一家の先祖の出てくる話。
    ゆっくり流れていく時間や、穏やかで優しい主人公の少女達を通して、ノスタルジックな世界にひたれる。

  • 常野物語シリーズ。
    光の帝国ん方で語られた、ある能力者にスポット当てた長編。
    別の能力者も出てくるとやけど、うん、懐かしか感じがするん。

  • 模試の問題になっていた、初めての恩田陸(女性だったんですね) 椎名馨、て名前がいいなあ。悲しくて綺麗なはなし。

  • おもしろかった。葉太郎さんがいい!峰子と廣隆様がくっつかなかったのがちょっと残念だったな。

  • 後半泣いた泣いた。常野一族のお話はせつないあったかい気持ち。でもラストは目が覚めるというか、胸がひんやりした。

  • 「あなたのような若者たちが
     これからの日本を支えて滅ぼしていく」
    的得てる。全体的には何か中途半端さを拭い切れない感じだったけど、一番最後、本当に最後の1ページは
    すごい良かったと思う。書き方とかも。
    なんだかんだ言ってちょっと泣いちゃったし(´・ω・`)

  • しっとりした文体でノスタルジックで嫌いではなかった。記憶をしまえる能力の使い方って,こういうのもあるんだなぁ,と思った。本当にこんな一族がいたらなぁ。と思う。

  • たんぽぽそうし。

    常野物語っていうシリーズの本なんです。
    なんかねぇ、静かで優しい感じ。
    静かな時間の中で確実に変わっていくこと。
    昔がいいのか未来がいいのか、それはわからないけど、
    変わっていくことだけが確かなんやなぁ。

    はっとさせられる文章もいくつかあった。
    気づかされることは多いですよね。

  • 昔の記憶。綴った蒲公英草紙。見えないものが見えてしまう「常野」。

  • <FONT COLOR=#000066><B>「我々は、一族の者の歴史を記録することを定められている。子供の頃から、記紀や詩歌を覚えることで『しまう』ことを訓練する。書見台はそのための道具であり、我々の定めを象徴するためのものでもある」</B></FONT><BR><BR>

    常野物語シリーズ2作目で、昭和初期の田舎の名家を舞台にした作品。鮮烈な1作目に比べると、何ら新味のない類型的なキャラクターと予想できるストーリー展開で、かなり期待外れ。

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著者プロフィール

1964年宮城県生まれ。92年『六番目の小夜子』で、「日本ファンタジーノベル大賞」の最終候補作となり、デビュー。2005年『夜のピクニック』で「吉川英治文学新人賞」および「本屋大賞」、06年『ユージニア』で「日本推理作家協会賞」、07年『中庭の出来事』で「山本周五郎賞」、17年『蜜蜂と遠雷』で「直木賞」「本屋大賞」を受賞する。その他著書に、『ブラック・ベルベット』『なんとかしなくちゃ。青雲編』『鈍色幻視行』等がある。

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