BANANA FISH ANOTHER STORY (1) (小学館文庫 よA 22)
- 小学館 (1997年11月17日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (302ページ)
- / ISBN・EAN: 9784091911827
作品紹介・あらすじ
感動のストーリー、バナナフィッシュ番外編
アッシュの死から7年。NYで暮らす英二とシンはいまだアッシュの死の影から逃れられずにいた…。『BANANA FISH』のラストを飾る名作『光の庭』、ショーターとアッシュの少年刑務所の日々『ANGEL EYES』、ブランカとアッシュが初めて出会う『PRIVATE OPINION』、棒高飛び選手・英二が空に舞う一瞬『Fly boy,in the sky』など、奇跡のような生を駆け抜けたアッシュ・リンクスがよみがえる珠玉の5ストーリー。
感想・レビュー・書評
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短編集。
本編のラストには納得したつもりでいたのですが(美しかったし、これしかないという作者の強い意思を感じた)、第2話の『光の庭』を読んで、救われる思いがしました。
<引用>
――あの奇跡のような”生”と(中略)いっしょに過ごすことができたことを(中略)誇りに思う――
誰かを恨み、傷つけることで、自分の気持ちに折り合いをつける。
前にアッシュも、マックスに同じこと言ってたな。
第1話『ANGEL EYES』は、ショーターファン必見(絶対!)。
第3話『PRIVATE OPINION』は、ブランカファン必見。
といいたいところですが、14歳のアッシュの魅力が炸裂しちゃってます。
ここから『うら・BANANA』『Fly boy, in the sky』までの3作品は、本編未収録。 -
「BANANA FISH」は別コミ(別冊少女コミック)に連載当時に連載と並行してコミックも集めていたので、コミック最終巻の19巻に「ANGEL EYES」「光の庭」はすでに収録済み。ブランカのお話は、記憶に残っていたから別コミで読んだんだろうと思う。もう一度読めて良かった。
イベさんと英ちゃんの出会いのお話も読めてとてもよかったです。こんな昔に二人の出会いの物語があったなんて、嬉しかったです。
「BANANA FISH」は私にとって宝物。
子ども時代に感動した物語を、大人になる過程でも読み返し、自分が親になってからも何度も読んでしまう。
これ以上に心を揺さぶる物語に、私は出会ったことがないです。 -
素晴らしい・・・
素晴らしい結末に素晴らしい余韻・・・
最終話では出なかった涙が光の庭で溢れてきます。
本当にもう言葉に出来ません・・・ -
何につけても『光の庭』だ。言葉など必要ではない。失われるものは確かにあるけれど、その実、何も失われてはいないのだ。
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光の庭、思い出しただけでも涙が出る。
7年後の英二とシンのお話。
『ごめんよ、長いこととじこめてしまって』
大号泣。これからはきっと、向き合って生きていけるかな。 -
「BANANA FISH」を読み終えて、完璧なラストだと思いつつも置き所がなかった気持ちを、この本に収められた「光の庭」が昇華してくれた。 ?君と同じ名前の人を知っているよ…? 鎮魂と再生の物語。その他、収録された話もいい。永久保存したいコミック。
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名作。本当の意味での完結作。
プラトニックで、どこまでも美しい作品だったなと感じます。救われないけれど、なんだか救われた気分にもしてくれる。
みんなの未来に幸あれ。