- Amazon.co.jp ・本 (229ページ)
- / ISBN・EAN: 9784094060867
感想・レビュー・書評
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2012年10月マガジンハウス刊。加筆し、2014年9月小学館文庫より刊行。2013年本屋大賞ノミネート8位。1日単位に何かが、消えるのですが、「消えた」となるだけでした。消えるまでに、思い出が語られますが、淡々としていて、わかったようなわからないような、ふしぎなお話でした。
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私はこれをファンタジーではなく、脳の病気が見せる幻覚や幻聴だと仮定する。そうすると脳の病気って……怖いとなる。話としては微妙過ぎるが、こう考えると病魔が恐ろしいなって考えになりました。
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設定はすごくいいと思うのに、なんだろうこの残念感。
命をのばすために1日1つ何かを消していくっていう具体的な条件があるのに、それ以外は常に詩的な抽象的な表現で描かれてて、共感できなかった。
言葉としてはなるほどと納得できる一文もあるけど、そんな流れの中で哲学的な良いことを言われても心に刺さらなかった。
前評判がよかったのでいつか面白くなると信じて読み進めたけど、最後までそんな調子だったので、久々に本当にがっかりした。
作者は映像にできないものを書きたかったと言ったらしいけど、これなら2時間くらいの映像でさらーっと見た方がよっぽど感動できるのでは。 -
うーん。私の好みではなかった。
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特に感動しない作品だった。
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つまらなかった
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アニメ映画の方の「君の名は。」原作であるところの川村元気(格闘家で無いほう)の初めて書籍化された作品、だそうな。
進行悪性脳腫瘍で、余命は半年以内、明日にでも死んでもおかしくないと言われた主人公は、帰宅後に悪魔に出会う。悪魔曰く「本当は明日死ぬのだけど、この世から何かを消したら、1日だけ命を延ばしてもよい」。その手始めに、電話を消してみる…。
わかりやすいが、処女作らしい荒っぽく青いストーリー展開と設定で、「君の名は。」がああいう感じになったのもうなずける。命(や別れ)を人質にとって、泣かせようというのは、ちょっと安易だ。
「世の中からなにか1つ消す」の部分も、SFでよく有る思考実験なのだが、周りの人がその日に無くなったことに初めて気づくのか、それともなかったという前提になっているのかなど、SF書き/読みならまず気にする部分が、曖昧なまま残されてしまう。
文章も荒く、思いついたことを思いついたまま書いているのがわかる。個人的に現在、オンラインで架空の私小説っぽいものを書いているのだが、推敲する前の文章に近い。なぜそうかいてしまうかも解る。解るんだけど、ちゃんと作家として出すもんなんだから、もう少し練る必要が有るだろう。
主人公が映画好きとか、対面ではうまく話せない、なんていうのも、筆者の影響なのだろうが、それ以上のキャラ付けが出来なかったのもどうかね。あの映画の主人公二人の薄さと似たようなところが有る。
自分の文章を書く参考(反省材料)にはなったが、それ以上ではなかった。名作でも佳作でもない。読みやすいので、電子書籍の練習や、暇つぶしにちょろっと読むという作品だ。 -
ストーリーの起承転結もない。感動も新たな発見も特になし。
逆にこれを映像化したのかって感慨深い。
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タイトルと装丁から 何度も手に取っては買えなかった本。
尾崎さんに借りて ついに読んだ。
結果 買えなかったわたしが正解 笑。
途中あまりにつまらなくて ちょっと飛ばしたくらい。
こういうことは あまりないんだけど。