悩みどころと逃げどころ (小学館新書 ち 3-1)

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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784098252749

感想・レビュー・書評

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  • 慶応義塾大まで行って「学校はいらない」というちきりんさんと
    中卒でプロゲーマーなのに「学校は絶対行った方がいい」という梅原さんの対談。

    悩みどころは誰にでもあるが、どこで逃げるか。そしてその逃げも本質的に「逃げ」なのか。
    諦めることと、捨てて一つを極めることの線引きの難しさ、息苦しさ。
    かなりおもしろかったしサクサク読めるので、みんな読んでほしい。

  • 好きになるってことを教えてくださった.違う人生を覗いて楽しかった.プロのゲーマーさんが人生への見解は素敵だった.残念ながら,ちきりんさんの正体は見れなかった.

  • 単純に言えば、高学歴の社会派ブロガー・ちきりんと低学歴プロゲーマーの対談ですが、ゲーマーの方により言葉の誠実さを感じ、社会的経験の多いちきりんは、受け答えにそつがないというか、悪く言えば心のこもらないその場しのぎの言葉が思わず口を出てきてしまう傾向を感じた。
    その言葉巧みな処世術こそが、彼女がブロガーという仕事を介して社会にうまく適応しているということなのだろう。
    例えば、英語で世界に発信することの大切さがでてきたときに、ちきりんが「勝ち続ける意志力」の版権を買ってでも英語で出版したいと話した瞬間、「ほんとですか?」と返され、「それは、冗談ですが」というやりとり(P188)などは典型的でしょう。
    また、ちきりんが「もしまだお互い生きていたら20年後にもう一度対談しましょう」という発言をして、「なんなんですか、二人とも生きていたらって?」と当たり前の質問で返すと、「私は常に人生はあと10年しかないと思いながら生きている」というテキトーな返事など(P205)も、発言の軽さというかノリ優先の思考が垣間見れます。
    ちきりんからすれば、「そこは現実味の少ない面白い提案だとスルーしてくれなきゃ」てな感覚なのでしょうね。
    生徒の授業中の居眠りは先生が反省すべきという新説も(P55)披瀝されていますよ。

  • プロゲーマーの第一人者である梅原大吾氏と人気ブロガーのちきりん氏の二人が学校教育について対談形式で書かれた一冊。

    両氏が歩んできた人生や考え方が大極にあり、そのなかでお互いの意見をぶつけ合うところが本書の見どころであり、プロゲーマーとして活躍する梅原氏の本質を見抜く考えの深さには舌を巻きました。
    学校についての意義を深く考えさせられるとともに現代だからこそ活躍できる仕事で第一線で活躍する2人だからこそ話すことのできるホンネが書かれており、非常に刺激を受けました。

    今でこそ認知度もある梅原氏が、内なる悩みを抱えていたことや学校教育への思いは感じるものがありましたし、世界を股にかける氏が感じる日本人と外国人の差は非常に印象に残りました。
    また、第一人者としてeスポーツを盛り上げていくために魅了するプレイを行うという考えにも感嘆させられました。

    この二人だからこそここまで深く学校教育に対して本質的な踏み込んだ話が出来たということを感じるとともにやりたいことで評価され続けることの難しさも同時に感じました。社会の厳しさとそのなかで成功していくために必要なことを学ぶことのできた一冊でした。

  •  学校に行くことの意義について考えさせられます。大人が作り上げたシステムに乗って優等生になろうとするよりも、自分で問題点を探してぶつかって考えていくことが大切ですね。
     「ひきこもりの子の中にはそういうことに早い段階で気が付いてしまった人たちがいる」と、以前に別な本に書いてありましたが、この対談本を読んで、なるほどなぁと思い出しました。
     徹底的に自己と向き合った人は強いんですね。

  • ちきりんさんとプロゲーマーのウメハラさんの対談本。様々な問題についてまったく考え方が違う二人が、対話を続ける中で人生の課題に対して意見をまとめていく、みたいな構成の本で個人的にはすごく楽しめた。この対談を通じてお二人自身の人間の幅が広がっていくのを読み取れるのも面白い。そして読者もこの本を読むことで考え方の深みが増す、という構造になっており、筆者良し、読者良しの本だな、という印象。

  • カリスマゲーマー梅原大吾と、社会派ブロガーちきりんの対談。
    梅原氏がゲームを極める仮定で考え会得してきた人生哲学のようなものに対して、ちきりんが質問をし、梅原氏とは他の角度から突っ込みを入れることで、読みやすくかつ理解しやすい内容になっている。

    梅原氏の著書は、この本以外にも2-3冊読んでいるが、まるでイチローや羽生名人のような、その道に対する精進を続け極めた人だけが持っている哲学・確信の様なものを感じる。

    もっと言えば、ゲームという業界はメジャースポーツに比べ、はるかに社会からの評価が低いため、インタビューの機会も限られているし、分かりやすく研ぎ澄ました言葉で語らないと社会に採用し拡散してもらえない。その分、他のスターに比べて、より強い切迫感をもって言葉を語っている感もある。だから、彼の言葉は、強く深く本質を伝えてくれるように感じる。

    ちきりんはそれを分かっている。そして梅原氏に強烈な興味を持っている。だからこそ、ちきりんは自分の気持ちや経験に正直になって、時に梅原氏の意見と反対の考えをぶつけ、それに対する議論を生ませようとする。その結果、非常に優れた議論になっていると思う。

  • 正反対の二人が学校、人生などについて対談していて、どちらの意見も説得力があるので自分の場合はどうだろうかと考えさせるとても良い本でした。

  • レジのお金が無くなると、学歴の低いものから疑われる

    煽るちきりん、20年後に対談?

    学校教育の有用性?について

  • 自分の人生なんだから、なんで自分で決めないの?

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著者プロフィール

ちきりん

関西出身。バブル最盛期に証券会社で働いた後、米国の大学院留学を経て外資系
企業に転職。2005年に書き始めた社会派ブログ「Chikirinの日記」は日本有数の人
気ブログとなり、ツイッターのフォロワーは30万人を数える。2011年からは独立
し、文筆活動に専念。デビュー作となった本書のほか、『自分のアタマで考えよ
う』(ダイヤモンド社)、『社会派ちきりんの世界を歩いて考えよう』(大和書房)、
『未来の働き方を考えよう』(文藝春秋)などの著作がある。

ブログ    https://chikirin.hatenablog.com/
ツイッター  https://twitter.com/InsideCHIKIRIN

「2013年 『ゆるく考えよう』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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