海馬 脳は疲れない (新潮文庫)

  • 新潮社
3.87
  • (393)
  • (430)
  • (466)
  • (31)
  • (11)
本棚登録 : 3581
感想 : 431
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (356ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101183145

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 物忘れがひどい、ではなく、子どものような新鮮な視点で世界を見れてない。

    脳の働きの基本は、ニューロンがストーリーを作ること。

    気持ちにストッパーをかけると、思考は止まる。

    30歳を超えてから、繋がりを感じる能力はたかまるのだから安心しよう。

    そして脳は疲れない。実際に疲れるのは目である。

    刺激がないと幻覚や幻聴に繋がるよ。

    働き者なんだけれど、ものすごく主観的で不自由なんだ。


    -------------
    経験をすればするほど脳は緊密になる。凡人と天才の差よりも、天才同士の差の方がはるかに大きい。

    しかし、わからないことがあると、辻褄を合わせるために嘘をつくようになる。

    雑念は捨てよう。意識できる記憶は7つを越えるとキャパオーバー。

    海馬は増やせるんだって。環境を変えると鍛えられていくの。逆にずっと一緒だと壊れていく。

    クリエイティブに脳へ挑戦してあげよう。


    悩みは、これがもし他人のだったら、で解決。


    -------------
    海馬の神経細胞を活性化させるのは、朝鮮人参とサフラン?
    (ベリー類に含まれている「フラボノイド」、「抗酸化物質」、ほうれん草の「ルテイン」、サンマやイワシなどの青魚類の「オメガ3脂肪酸」、ピーナッツとくるみ、茶、コーヒ、チョコ、、、)

    やって見ればやる気は出てくる。

    寝ることで整理される。

    酸化は腐る。

    失恋や失敗が人を賢くする。ミスした方向に進まないことで道を選ぶ。

    生命の危機が脳を働かせる。


    -------------
    コミュニケーションは受け手が活発化する。

    センスは学べる。考えのつなぎ替えをやり尽くしてしまおう。予想をはるかに超えて、パターン認識が飛躍して行く。

    でも、達成感を産むためには問題を一つずつ解決していかなくてはいけないよ。

    脳は安定化しようとする。いい言葉を聞くとそう思い込むのさ。

    「〜曰く」は考えがまだ途中であることを示唆するいい表現?可能性を残してくれる。

    人生はいわば編集作業さ。

  • 脳は基本的に死滅していくものだが、海馬は、成長させることができる。絶えず新しい刺激を与え、枠にとらわれず考え続けることが海馬の成長を助けることとなる。

    脳の特性をよく知ったうえで、クリエイティブな活動ができるよう心がけていく必要がある。

  • ひとりの人でも、バカであるときと頭がいいときがある。
    歳を重ねるほどに脳のはたらきをうまく活用できるようになる。
    生きることに慣れないようにして、何かを覚えたいときには手や舌を積極的に使う。
    一見関係ないもの同士に共通項を見つけだして新しい世界を作り出す。
    歳をとることは優先順位をつけ余分なものを捨てていくこと。
    人間ののうのしわをひろげたら、新聞紙一枚分くらい。
    脳は疲れない。疲れるとしたら目が疲れてるか同じ姿勢を取り続けたことに対して。
    考えたまま違うことをすることと考え続ければ必ず答えは出ると信じること。

  • 2016/10/25

  • どの章を読んでもためになる話が出てきて、何度も読んで実生活に落とし込みた いと思える内容だった。何かをずっと続けることがいい、継続は力なりとも言うけど、常に変化を求めて安定とは逆の環境に生きるとこの大切さを学んだ。 今の自分の生活が、そういった環境を変化させて体験を増やす生き方をしているのでもっとこの環境の変化とこの本の内容を繋げて、より意識して自分の生き方を考えれるようにしていきたいとおもえた。

  • ■『海馬/脳は疲れない 』読了 ★3.5
    三谷浩治さんの「戦略読書」にのっていたサイエンスシリーズの1冊。
    https://www.amazon.co.jp/gp/product/4255001545/ref=as_li_qf_sp_asin_tl?ie=UTF8&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4255001545&linkCode=as2&tag=hitoshiebih0a-22

    気鋭の脳科学者池谷さんとコピーライター糸井重里さんの対談本。
    脳は疲れない、(暗記ものではなく)経験記憶は年をとるほど有利など、面白いトピックが池谷さんと糸井さんとの軽妙な会話で軽く読める本。
    惜しむらくは、アマゾンレビューにあったように「糸井さんしゃべりすぎ(笑)」。
    トピックをサイエンス的に掘り下げて質問するのではなく、自分に置き換えて話しまくってしまう。まあ、面白くはあるが、糸井さんの解釈がサイエンス的な根拠あるものではなく、脳科学の発見から思いついた「アナロジー」みたいな話になっている。
    サイエンスマニアとしては、もうちょっと、池谷さんの話を引き出せてもよかったな~。

  •  様々な「脳」雑学が楽しい対談。
     読後に残る「VIVA 好奇心」という気持ちが嬉しい。
      もっと自分の脳を、家族や友達の脳を楽しませたくなる。

  • 自分の脳を騙してみよう!

    そんなことを思えた一冊でした(*^_^*)

    単純な仕事を「あーいやだなぁ」を思いながら
    するのではなく、
    「よし、あと15分で終えてみよう!」
    という感じで楽しみながら単純作業をこなすのは
    脳を騙しながらすることの一つかと。

    そしてその脳は都合のよいように解釈する

    つまり、見たくないものは勝手に見なく
    することも出来るようです。
    (知らぬが仏!)

    物忘れは新鮮さが無くなってきた時に
    起こるので、絶えず子供のように
    無邪気に好奇心を持とう!

    そして「無理だぁ」という言葉を
    忘れると必ず成長出来る!

    なんと、五感に刺激を与えることで、脳は
    刺激を受けてどんどん活性化する

    現代はインターネットで色々と刺激を受けて
    いますが、それは「視覚」と「聴覚」だけ

    味覚、嗅覚、触覚の他の3つの刺激を
    別で与える必要がありますね。

    そんな時に今の生活で出来るこの3つの
    感覚への刺激は「食」しかないと。

    そんな訳で、これから早速料理を始めて
    家族で楽しい食事のメニューを考えよう。

    まずは娘の好きなピザトーストから!
    研究して美味しいビザトーストを作ろう〜

    他にもたくさんの楽しいネタがある1冊

    とても楽しい時間でした〜

  • 生きていることに慣れてはいけないんです。慣れた瞬間から、まわりの世界はつまらないものに見えてしまう。

  • 30過ぎても新しいことをするのに遅すぎない。
    暗記は難しくなるけど、手を動かせばそれ以上に覚えられる。
    旅をすると脳が活性化する。
    ちょっと色々始めようかな?て思えました。

全431件中 61 - 70件を表示

著者プロフィール

監修:池谷裕二
脳研究者。東京大学大学院薬学系研究科薬学専攻医療薬学講座教授。薬学博士。一般向け書籍の累計発売部数100万部超え。

「2023年 『3ステップ ジグソー知育パズル どうぶつ だいずかん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

池谷裕二の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
宮部みゆき
村上 春樹
フランツ・カフカ
万城目 学
東野 圭吾
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×