- Amazon.co.jp ・本 (356ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101183145
感想・レビュー・書評
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記憶と睡眠の関係を小説のネタにできないかー何かのライトノベルを読んだときに思いついた記憶と睡眠の関係。あぁ現代魔法のなんちゃらだったかもしれない。
TODOリストに「記憶と睡眠の関係のリサーチ」と入れたまま、動いてなかったのだが、ふとネットで検索したらこの池谷先生というのが、そういうものを調べているということに行き着き、読んでみた本。
他にもいろいろ書いていたが、きちんとしたまとめは明日。
ただ、睡眠時の夢が今日起こったことなどの記憶を整理することに重要な関係があるらしい。
夢を見ないと整理されないとか。
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ということで、気になったところのチェックをした上で、一度、睡眠時にいろいろと整理してもらって、明日大きくまとめを書くことにしよう。
一夜明けたネギマメモ。
★一夜明ける前にメダルを頂きました!ありがとうございます★。
●P78 「脳は疲れない」だから考えつかれることは実際にない。姿勢を変えたり眼球を休ませたりするために動きながら考えることはいい。
本来はいったん忘れることが良くないことが多い。トイレに行ったりしながらも考え続けると答えが出ると信じることも大切。
●P113 ストッパーをはずすと成長できる
★これ日々実感中。思い込みをはずすのはとても良い。自分で自分はこういう人間だと言えばそうなる。
●P189 これが他人の悩みだったら・・・が悩みを解決するこつ。自分の悩みではなく他人の悩みなら、欲張りな考え方ではなく、ここを手放したら・・・と無責任に言える。しかし本当の解決にはそれが必要。
●P214 ネズミでの実験。起きていた時にはたらいていた神経細胞が、夢の中でも反応している。つまりその日にあった出来事をくりかえしている。覚えていられる夢は1%もないといわれるが、記憶の断片をでたらめに組み合わせ、情報整理をしている。だから眠らないと情報整理が出来なくなって、幻覚をみせ、強制的に情報整理をしているのではないか。
★これ今回この本を読んだ理由。記憶と睡眠の関係を利用して小説が書けないだろうかと思った。
ただしこれいろいろ応用できそうだ。1日の終わりに1日を振り返ると、さらに睡眠時にこれは加速するのだろうか。う〜ん、専門家と話をしてみたい。
●P226 やるきを高めるには脳をだます。小刻みな目の前のにんじんを作る。1時間の中に終わりをもう1回作り30分を2回にするとか、小さなご褒美をたくさん作っていく。
●P236 自らストッパーをかける「言葉の呪い」に注意。
●P253 新しい認識方法を増やす。固定観念を捨てる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
脳の可塑性(やわらかさ)が足りないと、変化をストレスと感じて、病気になってしまう、という話があった。一方で脳の可塑性の本質は、経験から学習し、子孫繁栄の確率を上げることなので、必ずしも柔らかければ良い訳ではないのではないかと思った。
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読み返す度に発見がある本。
そんな本何て滅多に出合えない。
2002年に上梓された本だから脳科学に関しては大分古い内容になってしまっているだろう。
類書を読んだ人には物足りない内容なのかも知れない。
それでも糸井重里が聴き手として主導権を握り("受け手の方が主導権を握る")、話を噛み砕き租借しやすくしているのでスッと落ちてくる。
海馬の可塑性がキーワード。 -
海馬は増えるのだ!という新鮮な驚き。脳細胞は減るばかりと思っていたので非常に驚くとともに、嬉しく思った。記憶を製造する工場たる海馬。使えば使うほど増えるとのこと。読書などを通じて是非海馬を増やしたいと思った。
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大脳(特に、海馬)の研究者と糸井重里の対談本。糸井の直感的な考え方を、研究者が科学的視点から解説する。または、研究者の科学的事実や、仮説を糸井の実体験が補うというパターンは、読んでいてて心地いい。ただし、この学者、「頭がいい」なんていうあいまいで、定性的な言葉を平気で使っているところを見ると、この本の話は、正確さを欠く、雑談のようなものかもしれない。
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脳は死ぬまで休まないし疲れない。他人と接触する、旅をする、経験メモリーを加え続ける人とはおおいに差がついてくる。目からウロコの話。2018.9.9
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大人になったら細胞も衰えていく一方かと思えば、海馬はどんどん生み出されて行ってるらしい。希望が持てる本。
人間の癖や、金言を脳科学の観点から紐解いて説得感がある本だった。
こうゆう本を読むと、人間の脳は長く生き抜くためのプログラムが脳に刻まれていて、そのお陰で人間は発達したが苦しむ事もでてくる。そして苦しみさえも知恵で解明しようとして乗りこなそうとしている逞しさを感じるな。 -
仕事でかなり疲れる日々が続き「もう、脳みそ限界」と思っていたのに、「脳は疲れない」ってどういうこと?と思わず手にとった本。
脳について、その性質を池谷先生が学術的に語れば、糸井さんがそれを現実に落とし込んだり、別の視点から疑問を出したり、そのやりとりがかなり刺激的で面白かった。
脳には可塑性がある一方、固定概念にも陥りやすい。これは感覚的によくわかる。「もうだめだ」と常に思ってたらほんとにダメになっちゃうんだな、そういう言い訳したらあかんな、と反省。
心はプロセス、という話もすごく腑に落ちた。脳でも心臓でも腸でもなく、流れているものなんだな。
それにしても、糸井重里は話を展開させる天才だと思う。その展開にのまれて、ちゃんとわからないまま読みきった部分がなきにしもあらずなので、もう一度じっくり読んでみたい。 -
記憶のメカニズム