海馬 脳は疲れない (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (356ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101183145

感想・レビュー・書評

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  • 糸井重里さんと池谷裕二さんの対談。
    始めはお二人の会話のペースが掴めず、「糸井さんばっか喋り過ぎじゃない?もうちょっと脳科学の専門的な話聞きたいんだけど!!」とモヤモヤしながら読んでいました。けれども池谷さんもそんなに迷惑そうでもないので(そりゃそうか)途中からは気にならなくなりました。
    池谷さんの本は初めて読んだのですが、その物腰の柔らかい落ち着いた感じに惹かれ、読後に別の本2冊買いました。

  • 丁度、30歳になる年にこの本と出会えて良かった。

    まだまだ成長できる余地はある!

    単に脳に関する専門知識を述べているだけではなく、その脳に関する専門知識をどう活用するかや、
    どのように捉えるかということを、

    コピーライターと脳科学者が対話形式で語り合い、生き方や考え方につながるようになっている。

  • 図書館にて借りた本。

    学んだことは

    「30歳をすぎてから頭は良くなる」
    これは30歳からだんだんとクリエイティビティのもとであるアイデアを繋げる力が発揮されるということ。

    孔子も言ったように、「人間、三十にして立つ」は、まさしく脳科学的にみても正しいということ。

    だからこそ、30歳までは、若手であり子どもであるという認識を持ちながら成長していきたい。

    また、「頑固=頭が悪い」ということらしい。
    よって、柔軟性をもち、新しい視点で様々なことを発見、吸収していきたい。

    読みやすく良い本でした。

  • 多くの人が登録または感想を書いているのもうなづける。
    読者の好奇心を刺激しポジティブにしてくれる内容だと思う。


    ◎ポイントをまとめると以下のとおり
    好き嫌いは 扁桃体
    長期記憶は海馬 扁桃体と海馬は近くに存在する
    たとえ力、結びつきの発明

    前に進むときストッパーを外す方法と前に進む力を伸ばす方法がある。

    30歳までは構築していくのに力を入れる時期でそこからはつながりを発見していく時期。

    センスは学べるし伝えることができる。

    神経細胞どおしぼ関係は関係は都市設計でその関係性は地図と交通で予算はグルコース(糖)←炭水化物
    夢は記憶の再生
    脳はひとつの視点を持続できない→飽きるのか続けられないのか

    脳の機能は「情報を処理すること」「情報を保存すること」
    暗記メモリ(意味記憶)経験メモリ(方法記憶)

    海馬は記憶の製造工場、情報の「ふるい」
    海馬は生存のために必要かどうかを判断して生存に必要なものを記憶する。
    扁桃体を活性化すると海馬も活性化する。
    新規な刺激に晒されている人はいつでも入力の判断をする海馬に刺激があるから海馬の細胞が増えていく割合が加速する。(タクシードライバー)
    かわいい子には旅をさせよ

    やる気を生み出すのは側坐核
    クレペリン 作業興奮
    側坐核は海馬と前頭葉に信号を送りアセチルコリンという神経伝達物質を送る。

    神経細胞の可塑性を増やす薬
    →DHA銀杏の葉、朝鮮人参、茯苓

    達成感がA10という快楽を刺激してドーパミンという物質を出させやる気を維持させる。
    初頭効果、終末効果 1時間を2回に分けて

    心は脳が活動している状態→関係性

    脳はひとつのことを決めつけたがりなおかつ安定したがる。自分が言ったことに対しても安定化しようとする。いいこと言うとその通りになる。悪いことを言ってもそのとおりになる。いい意味でも悪い意味でも言葉は呪いみたいなものだ。未来に対して素敵なイメージを持ったほうがいい。

    可塑性と安定化の天秤の両側をうまく行き来することが重要だ。

  • 池谷さんもスゴイが、糸井さんの比喩・話の引き出しの多さによって、とても腹オチした。まさに、頭のいい人ってそう言う事。 記憶を作り出す『海馬』(保存していくところは別)と、感情を司る『扁桃体』の連携。 この強さによって、経験が蓄積され、どちらかが欠けた時に、脳は都合良く(錯覚して)解釈する。 脳は疲れない!考え続ける程に答えが出る!30代からでも脳は成長する! アラサーの私はこれを励みに学び続ける( ̄ー ̄)

  • 10年振りくらいにこの本を読み返すことになったきっかけは、三年ほど前に知り合った友人が、同じく10年ほど前に本書を読んだことがあり、お互い本の内容に励まされていたことがつい最近分かったからだ。

    当時は20代後半、迫り来る30代というもう若くない(と当時は感じていた)年齢になることに怯えていたが、本書を読んで、30歳になってからも頭は良くなる、というメッセージに大いに励まされた。

    あれから10年、今読んでも、当時と変わらず、静かに生きる力を与えてくれる本だと感じた。

  • 変化って大事なんだなとつくづく感じた。
    迷ったときの道しるべにしたい本でした。

  • 脳、特に脳の中にある「海馬」という部分にスポットをあてて書かれた本です。
    海馬とは記憶を司る部位でして、
    つまりココを刺激する生活を送れば、
    ザックリ言うと賢くなる!(記憶が良くなる)
    そんなこんな話が非常にわかりやすく書かれています。
    「脳」って奥が深い。。。

    ストッパーを外せば可能性が広がるやら、
    睡眠時間は最低6時間必要やら…etc。

    知ってる人には当たり前って感じなんかもしれんけど、
    脳とかについての本を読むのは初めて!って人にはオススメです。
    とにかく色んな刺激を与えて海馬を刺激すべし。
    うん。

    過去の池谷さんの書評はこちら↓
    (どれも最高に面白いです。)

    ※記憶力を強くする
    https://booklog.jp/users/noguri/archives/1/4062573156#comment

    ※単純な脳、複雑な「私」
    https://booklog.jp/users/noguri/archives/1/4255004323#comment

    ※のうだま やる気の秘密
    https://booklog.jp/users/noguri/archives/1/4344015959#comment

    ※脳はなにかと言い訳する
    https://booklog.jp/users/noguri/archives/1/4101329214#comment

    ※パパは脳研究者
    https://booklog.jp/users/noguri/archives/1/4594085369#comment

  • 海馬の本。
    池谷さんと糸井さんの対談で話が進む。
    読みやすい。
    脳科学にとても興味がある事に気がついた。
    脳についての理解が深まれば人生はもっと豊かになる気がする。
    かなり昔の本なので、最近の脳科学についての本もまた読んでみたい。

  • 心を脳科学活動の観点で論じて表現しているのが面白く新鮮でした。また対談形式で展開されるので比較的難しいテーマだが読みやすいと思います。


    心:脳のプロセス上の活動
      →脳が活動している状態
    可塑性の重要性:周りに反応して変容する自発性
    結果ではなくそのプロセスに注目することが重要
    →ここが刺さりました、あのイチローさんと同じ意見です。
    扁桃体:好き嫌い
    海馬:いるのかいらないのかの判断

    毎日毎日を同じ日だと思って過ごしてはいけない、脳の潜在能力が発揮できない とのこと。

    生きることに慣れてはいけない、脳は慣れることのほうが楽だから。子供のように世界を白紙のままで接するから世界が輝いて見える。大人は知った気になるから驚きや感動が減る 
    →当たり前のことだが、改めて言われるとガツンとくる。

    ToDo
    ①日々やることやったか、内容や過程の振り返りを毎日とる
    ②三行日記を続ける

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著者プロフィール

監修:池谷裕二
脳研究者。東京大学大学院薬学系研究科薬学専攻医療薬学講座教授。薬学博士。一般向け書籍の累計発売部数100万部超え。

「2023年 『3ステップ ジグソー知育パズル どうぶつ だいずかん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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