赤と黒(上) (新潮文庫)

  • 新潮社
3.61
  • (102)
  • (145)
  • (253)
  • (26)
  • (1)
本棚登録 : 2258
感想 : 134
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (354ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102008034

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • この物語は実話?なのかは詳しく知らなくって下巻も見たら調べてみようかと思ってるけど、ところどころに引用されてる詩人とか章の頭に差し込まれてる格言みたいなのがちょっと特徴的。

    スタンダールも人の名前だけ聞いたことはあってよく知らなかったけど、こういうトロっとしてる恋愛と出世の話を書いてるのを見ると時代の差を感じる、要はこの人はこの時代の主流を題材に今を書いてるから現代とずいぶん違うことが理解できるわけで、元から時代物を書こうとしていた訳じゃないんだな、なんか現代の人が書いた歴史小説みたいなのとは違う「現場の空気」みたいなのがある。まあたとえ違ってたとしてもそれがそういうふうに読ましてくれるのは凄い。

    前半のジュリアンがちょっとづつ野心とかにめばえてきて夫人を・・・のあたりまでが自分的にピークでそっからはものすごく嫌疑を題材にしてるみたいにテーマが変わってくるとあんまり読み進めるのをためらってくるようになった。なんにせよこういう本をよむためにはその国の古典とか時代背景を知っとく方が楽しめるようなのでそこには注意、翻訳者がどのくらい注釈を入れてくれるかにかかってるかも。

  • 高校生の時読んだのですが、純文学って意外とエロいなと感じました。だって野心家の若い男と世間知らずの年上の人妻ですよ。

  • なあんだ、ヨーロッパでも女顔の男の子ってモテたんじゃんかあああ

    自問自答の多い、近代日本文学のようなお話。
    日本文学のほうが!フランス文学の影響受けてるんですよ、はいはいわかってます。

  • この本の感想は下巻の方に書きます☆

  • 200年前に書かれたものが今読んでも興味深いと感じるのは、

    やはり人の出世欲、階級による差別、世論の目、虚栄心など

    卑しいと感じる部分と美しいもの、人を見たときの感受性などが

    普遍のものであるからであろう。

    主人公、ジュリアンは両者の性格を持ち激しやすい性格であるに

    関わらず、本来は弱い人間であり美しいもの、偉大なものへの

    あこがれて生き続けた。当時のフランスの社会情勢やこれから向かう先も

    暗示されており名作として読まれている。

  • 授業で、ジュリアンが公証人だったと言ってたので気になってしまった・・・そんな記憶がなかったので確認をかねて。
    しかし、読むたびに違うところが気になる。名作たる所以か、こちらが年をとったのか。

  • 主人公の思考回路がよくわからない

  • 主人公ジュリヤンは出身の身分は低いがイケメンで頭が良い。貴族やブルジョアに劣等感や嫌悪・憎悪を強く感じており、また自尊心が非常に強い。うまく町長の家の家庭教師になるが、美しく純粋な町長婦人を誘惑してしまう。

  •  舞台はフランス。ナポレオンの崇拝し野心を内に秘め、成長していく主人公ジュリヤン。田舎の一少年だった彼は、兄や父からの虐待に耐えながら、持前の美貌・頭の良さを用いて、まず神父という地位を利用しようと考える。
    そして、地元の知事の家にうまく入り込み、知事の妻と恋に落ちていく…。

     この上巻では、非常に打算的で合理的なジュリヤン少年が描かれる。非常に自尊心が強く、出世のために様々なことを考える一方で、感受性も強く様々な事に心を動かされる面も持つジュリヤンの前者の部分が中心に描かれる。そんなジュリヤンが、知事の妻との恋の中で、徐々に変化していく。。

     少年から成年への成長時の心や頭脳の中での葛藤が細かく描かれていて、どこか惹かれるところがある本。

  • 82/100 No.95「長門有希の100冊」

    19世紀フランス文学の傑作。
    たしかに面白い、スラスラっとは読めないが傑作ということだけはある。
    恋愛心理と合わせて、上昇志向の強いジュリアンの心理描写が事細かに描かれている。
    この当りが読んでいて、あきさせないのだろうか。
    下巻も楽しみだ。

全134件中 71 - 80件を表示

著者プロフィール

スタンダール(本名アンリ―・ヘール)は、フランス革命からはじまるフランスの歴史的な激動時代を生き抜いた、フランスの代表的な作家。著書に「赤と黒」「パルムの僧院」「恋愛論」など。

「2016年 『ディズニープリンセス 「恋愛論」 Disney Princess Theory of Love』 で使われていた紹介文から引用しています。」

スタンダールの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×