赤と黒(上) (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (354ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102008034

感想・レビュー・書評

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  • ある青年の屈折した情熱が発露する物語。という印象でした。序盤のジュリヤンは野心を抱いているものの明確な目的がなく「育ちのいい人」たちへの嫉妬心から来る憤りに流されているようにも思えました。他人を蔑みながらも事あるごとに心変わりを見せるぶれ具合は、読者としては振り回されるのですが若者らしいとも言えます。復古王政期のフランスにおける様々な愚かしさを描く事もテーマのひとつとしてあると思うので、その知識があればもっと別の見所も得られたのではと感じますが、青年が成長するお話として読んでも続きの気になる第一部でした。

  • 1章1章が短くて、意外と読みやすかった。

  • カバーデザインは違ってます。
    さて、下巻へ行きましょう。

  • 沸き起こる感情の前には信仰も無意味。そんなメッセージを感じた。
    僧侶達の多くが金銭欲に駈られた卑俗な存在として語られていて、宗教(カトリック)への不信感が作品ににじんでいるのが印象的。

  • 一言で言うと恋愛小説なのですが、貴族と百姓との生活描写、生活からくるずるがしこさの違い、ナポレオンへの憧れなどが横糸となって、世界をつくっています。

    上巻ではレーナル夫人とジュリヤンの出会いの場面が好きです。想像とまったく違う人が出てくる、そしておかしくなり笑い出したくなるというところ。

    詳しくは http://d.hatena.ne.jp/ha3kaijohon/20120614/1339653414

  • スタンダール『赤と黒』。新潮文庫版のスタンダールは表紙がきれいです。

  • 純粋で真っ直ぐなのに野心家の主人公。すぐ感情的になりやすく、思い込みの激しいところもあって、他人を押しのけて上に上がるタイプじゃないのに、成り上がろうという合わないことをしようとするからハラハラする。それはさておき、その背後に描かれている当時のフランスの様子は、現代にも当てはめられることが多くて頷かされる。スタンダールの皮肉にたまにくすっと笑うことも。

  • 全2巻。フランス文学の代表格の一つ。物語の展開は至って平凡そのものだが、恋愛における駆け引きだとか虚栄心だとかの人間の本質を成す感情や心理についてはストレートだが見事に描かれている。訳の言葉遣いがちょっと微妙な気がした。

  • 高校生のときに読みました。
    衝撃的な印象が今でも強く残っています。
    感受性の強い学生さんに読んで欲しい名作です。

  • ダメだって知っているのに!忙しいときに限って、古典を読みたくなる気持ちが抑えられない。。

    ナポレオンに心酔した才気ある青年。赤と黒とは何を表しているか。古典小説を読むと感情の激しさに驚かされる。
    刺激に慣れると、完成が鈍るのだろうか。

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著者プロフィール

スタンダール(本名アンリ―・ヘール)は、フランス革命からはじまるフランスの歴史的な激動時代を生き抜いた、フランスの代表的な作家。著書に「赤と黒」「パルムの僧院」「恋愛論」など。

「2016年 『ディズニープリンセス 「恋愛論」 Disney Princess Theory of Love』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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