赤と黒(上) (新潮文庫)

  • 新潮社
3.61
  • (102)
  • (145)
  • (253)
  • (26)
  • (1)
本棚登録 : 2257
感想 : 134
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (354ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102008034

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • まるちゃんみたいな感じだと思った。

  • 舞台はフランスのヴェリエールという町から始まり、出世したいという強い野心に燃える若者ジュリアンが、町長レーナルの子供達の家庭教師として雇われ、そこでレーナル夫人と出逢う。
    年齢はジュリアンは十九くらいで、夫人は三十くらいで、さらに百姓の息子と貴族という大きな身分の違いがある。最初は野心から夫人を誘惑をしたのの、互いに激しい恋に落ちていくのであるが、そこで描かれる恋の駆け引きや言動で慌ただしく両者の立場が逆転する心理描写が面白い。
    特に主人公の中にある野心と恋心と自尊心が頭の中で噴き上がったり沈下したりと忙しく、冷めたと思ったら愛し始めたりする。僕自身もそうだが相手の一つの動作や言葉が気になったり、魅力的に見えたり幻滅するのは皆もあるはず。そのあたりがジュリアンに共感できると思う。
    何より、愛するというのは身分や年齢差なんて関係ないと思わせてくれる一冊だ。

  • 読書会のプレゼント企画でいただいた一冊。学生時代以来、約20年ぶりの再読になる。ナポレオンに憧れて立身出世の野心に燃える青年が主人公なのだが、ページのほとんどを地方の名士の奥様である人妻相手に恋愛の駆け引きを楽しむ描写で費やしている。心理描写らしいモノが皆無に近い現代日本の小説に慣れていると、心内文の長い本作に面食らうかもしれないが、今でも一読の価値があると思う。

  • ナポレオンをひそかに敬愛する出世欲と潔癖さと情熱の溢れる若者の話。
    スタンダールは名言集などでよく見かけたので読んでみた。
    やはり最初のほうは取っ付きにくいが、後になって登場人物がへってきてからはスラスラ読めだす。
    あっさりした描写だったけどたった一年で教え子に忘れられたジュリアンがなんかリアルでいやw

  • 感想は下巻で

  • 父にすすめられて。

  • 感想は下巻にまとめて。

  • レーナル夫人に同情する

  • フランス王政復古時代
    ナポレオンの倒れた直後で
    革命以来、ふたたび貴族が息を吹き返していた頃の話
    製材小屋の息子ジュリアン・ソレルは
    片田舎の少年にしてはかなりの美貌の持ち主であったが
    末の息子であるゆえに、絶えず父親からの虐待を受けていた
    しかし非常に読書家だった
    ひとり学問を養いつつ、ひそかにナポレオンを崇拝していた
    才能だけでのしあがる夢を見ていたのである
    そんな彼にチャンスのめぐってきたのは18だか19のころ
    町長レーナルの家に、住み込みの家庭教師として雇われるのだが
    そこの夫人と恋におちたことで
    街を訪れた国王の
    臨時警備隊員に推薦してもらえる運びになったのだった

  • ジュリアン・ソレルがサイコパスで小説でしか味わえない面白さがあります。不倫というのは、「許されない」感じを覚えてから、なにか崇高な感じになってきます。神学校のなかとか、当時の政治とか、時代を超えても変わらない田舎の人間たちとか、そういったものも面白いと思います。下巻が楽しみです。

全134件中 21 - 30件を表示

著者プロフィール

スタンダール(本名アンリ―・ヘール)は、フランス革命からはじまるフランスの歴史的な激動時代を生き抜いた、フランスの代表的な作家。著書に「赤と黒」「パルムの僧院」「恋愛論」など。

「2016年 『ディズニープリンセス 「恋愛論」 Disney Princess Theory of Love』 で使われていた紹介文から引用しています。」

スタンダールの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×