赤毛のアン 赤毛のアン・シリーズ 1 (新潮文庫)

  • 新潮社
4.42
  • (801)
  • (310)
  • (219)
  • (9)
  • (2)
本棚登録 : 5305
感想 : 498
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (529ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102113417

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 疲れている時、ビタミン剤のように心に栄養を与えてくれるそんな本。子供にも読めるけど、大人になってまた読むと新たな発見があるし、子供時代のアンのかっとしやすい性質は自分に似てるようで、自分の成長とアンの成長を重ねて読んでしまった。
    こんな瑞々しく優しい世界に生きていたい。それが叶わなくとも、自分の心はそんな風でありたい。

  • 誰もが名前を聞いたことがあるであろう、
    有名な作品。
    私もずっと昔、まだ学生だった頃に読んだ(と思う)のですが今年は懐かしの文学作品を多く読みたくて手にとりました。

    シリーズ1作目は孤児院で育ったアンがグリンゲイブルスの豊かな自然の中、里親であるマシュウとマリラ兄妹に愛情を注がれながら、少女から大人へと成長していく物語。

    少女時代のアンは超のつくおっちょこちょいだし、妄想もトークも激しいし、正直たぶん身近にいたら引いてしまいそうな…笑
    そんなわけで前半かなり読むのに苦労した。
    こんな名作(と言われる)なのに。。。

    でも自分の置かれた環境に感謝し、周囲の人と正直な自分で向き合い、ひたむきに努力ができるところは格段に素晴らしいと読み終わってしみじみ。

    まだまだ続編があるので、また機会を創って読みたいです。

  • 子どもの頃からの大好きな作品。今読むとまた違った風景を見た気分。また読みたい

  • 最近実写ドラマを見て興味を持ち原作も読んでみたらめちゃくちゃ面白い!原作とドラマは結構ストーリー展開が違ったんだな。
    かなり昔に異国の人が書いた話で文化も風習も全く違うのに、どうしてこんなにドキドキワクワク楽しめるんだろう。実際にアンがいたら友達にはなれなさそうだけど…
    幼いアンが育っていく過程を一緒に笑ったり泣いたりしながら見守っている感覚になる。赤毛のアンには普遍的な魅力がある気がする。次の巻も楽しみ!

    • 青格子さん
       えっ、続き読むんですか?勧めませんよ。絶対、1巻も嫌いになるかもしれないくらい、違うお話。全巻読みましたけどね。後半に行けば行くほど、ドロ...
       えっ、続き読むんですか?勧めませんよ。絶対、1巻も嫌いになるかもしれないくらい、違うお話。全巻読みましたけどね。後半に行けば行くほど、ドロドロで三浦綾子とか水上勉とかに近い感じに…。
      2023/02/12
  • 還暦過ぎて初読。「読書会すみれ」さんでの課題本となったので読んでみました。もっと早く読めば良かったというのと、人生が終わる前に読めて良かったというのが印象。機会をくれた主催者さんに感謝します。

    舞台はカナダのプリンス・エドワード島のアボンリー村。そこに住むカスパート老兄妹に引き取られた孤児アン。アンが引き起こす小さな事件と人々との交流を描く本書は、コメディ、人情噺、若いロマンス、少女の5年間の成長を描く教養小説と多くの要素を含む傑作です。
    主人公アンも魅力的ですが、アンを巡る人々も魅力的。特に養母となるマリラとアンとのやりとりは時にスリリングであり、時に涙を誘います。

    アンの呟くひとことも印象的です。例えば、
    「マリラ、明日がまだ何ひとつ失敗をしない新しい日だと思うとうれしくない?」
    「なにかを待つってその楽しさの半分にあたるわ」
    「一生懸命にやって勝つことのつぎにいいことは、一生懸命にやって落ちることなのよ」

    “Anne Of Green Gables(緑の切妻屋根)”の原題を「赤毛のアン」という邦題にした村岡花子さんの邦訳も素晴らしく、全ての人に読んで欲しい名作。読み始めるのに遅すぎるということはありません。

  • プリンスエドワード島の自然がひたすら美しい。
    アンとダイアナの友情もひたすら麗しい。実際アンみたいに話を続ける人がいたら、ちょっと苦手かも(笑)
    マシュウとマリラが兄妹で暮らしているのは珍しい。
    当時の学校の様子がわかって興味深い。テニスンの詩を取り入れるよう教育当局から指定されていたとか。詩の暗誦なんてステキだ。
    そのほかベン・ハーとかヴァージルとかあまりなじみのない本や詩人が登場しておもしろい。

  • きったかゆみえさんの訳で読んだから違うかもだけど
    マリラがツッコミ役で面白かった

    すごく印象的だった話は「アンのおわび」
    絶対に自分が悪くないことを謝るなんてこっちの屈辱じゃんって思うけど、目的を「完璧な演技をやり遂げる」にすり替えることで自分の心をちゃんと守ることができる。相手のことも好きになって終われるんだな
    ものすごい処世術だ、アンって本当に空想で自分の心を守ってきて、自分の中の正しいこと・正しくないことをしっかり見失わないできたんだなって、大人になって初めて分かった。やっぱり児童書って大人になってすごさが分かる
    でも「完璧な演技をやり遂げる」を本当〜の目的だって信じることもすごく難しいことだと思う。
    あーあ謝っちゃったって心の隅でもやっとしちゃうと思うし、あの時ああしちゃったってあとで後悔しちゃいそう。
    それができてしまう理屈が思いつかない
    自分の心の取り決めをちゃんと守れる、ゆうて、「考え方」を変えてみるってことが、できてしまうのは私にはすごく難しいことに感じる…
    精神の鍛錬が必要というか、アスリートみたい
    これまでの自分への信頼が根底にあり、自分を信じられているってことだよね

    印象的な言葉・最後のシーンから
    「"神は天にあり、この世はすべてよし"」(ロバート・ブラウニングの詩の一節)
    というのも、アンのこれまでを思えば納得出来た
    私のお呼びつかないところに運はあり、どう転んでもすべてよしか
    自分ばっかり運が悪いと思うのはお門違いなのかなあと思った

    きったかゆみえさんの後書きから
    「アンの場合想像力は現実から逃げるための道具ではなく、現実におおしく立ち向かってゆく力を与えてくれるものなのです」

  • さすが名作だなあ。
    初めて読んだけど、スラスラ、スラスラ…自然とページをめくる手が進んだ。

    何か一つの大事件を書くわけではなくて、アンの人生を、毎日を読んでいく。
    共感、もあるけど、共感だけで読んでいるかというと違って、
    アンから目が離せない、というのかな。

    • workmaさん
      つきさんへ

      『アンから目が離せない』…!至言です!
      つきさんへ

      『アンから目が離せない』…!至言です!
      2022/12/18
  • はじめてモンゴメリさん
    アンは時代を超えてよかった
    背景はすこしぼやけているように感じる

  • 赤毛のアン(赤毛のアンシリーズ1)(新潮文庫)
    著作者:ルーシー・モード・モンゴメリ
    発行者:新潮社
    タイムライン
    http://booklog.jp/timeline/users/collabo39698
    facecollabo home Booklog
    https://facecollabo.jimdofree.com/
    何気ない日常での小さな「幸せ」を見出すヒントを与えてくれる大人になっても大切にしたい作品です。

全498件中 31 - 40件を表示

著者プロフィール

1874年、カナダ、プリンス・エドワード島に生まれる。幼い時に母と死別、祖父母に育てられ教師になる。『赤毛のアン』シリーズのほか、小説、短篇集を残し、世界中で多くの読者の心を捉えた。

「2022年 『赤毛のアン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

ルーシー・モード・モンゴメリの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×