- Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
- / ISBN・EAN: 9784105900533
感想・レビュー・書評
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帯文:"長編小説を凝縮したような読後感。" "「短編小説の女王」マンローの9つの物語。"
目次:恋占い、浮橋、家に伝わる家具、なぐさめ、イラクサ、ポスト・アンド・ビーム、記憶に残っていること、クィーニー、クマが山を越えてきた、訳者あとがき詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
短編集。
それぞれぎゅっと濃縮されていて、内容も多彩。 -
どれも映画になってもおかしくないほど生々しく映像が目に浮かぶ。
本当に普通のそこへん歩いてる人たちの様々な感情が
丁寧に描写されていた。 -
2013年ノーベル文学賞を受賞したアリス・マンロー氏の9つの短編が収録された作品集。
田舎で暮らす人々の日常の一コマを切り取り、普段の生活に潜む人生の分岐点や心の変化を静かに綴っている。短編ながら孤独や死といったテーマが多く、どれも骨太な作品ばかり。読後は不思議とじんわりとした温かい余韻が残る1冊。 -
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ノーベル賞受賞者の珠玉の短編集。ストーリーは奇をてらわず素朴なのに感動するのは、マンローが人間の感情の機微を正確に綴っているからだろう。
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ノーベル文学賞を受賞したアリス・マンローの短編集。田舎の普通の人々の日常を描いています。普通、日常、でもその中の一つ一つはすべて特別なのです。何かがゆっくりと湧き出るような作品集です。
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なんで翻訳の際に表題作変えたんだろう?ああでも「恋占い」だとコテコテのラブロマンスみたいで手に取らなかっただろうな...。内容が一番好きなのは恋占いなんですが。他には「なぐさめ(葬儀にまつわるエトセトラ)」「ポスト・アンド・ビーム(下に見てた従姉が近所の男子といい雰囲気になる)」「クィーニー(姉の結婚と私の就活)」が好きかな。クマが山をこえてきたって何のことだったんだろう...読むのに間をあけすぎて忘れたのかしら。
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恋占い 浮橋 家に伝わる家具 なぐさめ イラクサ ポスト・アンド・ビーム 記憶に残っていること クィーニー クマが山を越えてきた
9編の短編が入っている。
どれもすんなりとは読めない。過去に戻ったり現在に戻ってきたりするのだが、どちらの話が進められているのかしばらく読まないとわからないところがわかりにくさの原因の一つ。
カナダの地名がよくわからず、距離感がつかめないのが原因の二つ目。バンクーバーとバンクーバー島は別物で、ヒューロン湖のほとりから車でそこまで移動するとどのくらいかかるものなのかなんて日本人にはわからない。
「クマが山を越えてきた」は「アウェイ・フロム・ハー」という題で映画化されている。原作は映画よりもずっとあいまいで映画は脚本・監督のサラ・ポーリーの解釈が入っていることがわかった。 -
アマゾンの紹介から想像するに、外国ではジュンパ・ラヒリ、日本では向田邦子に近い感じなのかな?
題材(カナダの田舎…あまり小説で取り上げられない場所の日常)は少し興味あり。
ノーベル文学賞はここ数年、日本だと村上春樹が取る取らないで色々言われているけれども、何冊かは読んだけど全然ハルキストじゃない私は、こういう作家を知ることが出来るほうがうれしい。
さてどんな感じかな?
(13.11.4)