シェア <共有>からビジネスを生みだす新戦略

  • NHK出版
3.86
  • (170)
  • (268)
  • (178)
  • (31)
  • (7)
本棚登録 : 2801
感想 : 291
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140814543

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ようやく読了。笑 読みながらビジネスのネタがあちらこちらに!この本を読んで新しいサービスを思いつかない人はダメ!ネタを拾いに行きましょう!

  • コラボ消費:①プロダクト=サービス・システム(所有より利用)②再配分市場(必要とする人に配り直す)③コラボ的ライフスタイル(時間、空間、技術、お金という資産を共有)「ネットで信頼を築く評判資本」

  • 所有から共有する時代へ。本書にあるネットフリックスとかは昨年知ったしなぁー時代は確実に、車や家を持っている時代から、シェア、共有する時代へとなっているということか。何度かほかの本で読んだ、大富豪の考え方に近いかも。彼らは不動産を持っているが、家を建てることはしない。家は資産をうまないからである。
    産業廃棄物について、いちばんいいのは新しいものを買わないことである。子供の頃、よく、カードとかゲームをばくっていたなぁ。

  • もっと早く読めば良かった

    シェアの発想のキッカケになった太平洋ゴミベルトの存在を初めて知った。

    シェアをして、物を大切に使う事を考えさせられた。

    画像で見て驚いたが

    生のゴミベルトも見て見たい。

  •  ちょっとこちらの本の内容と主旨が違うかもしれないが『金持ち父さんの投資ガイド上級編』を読むと『シェア』とリンクする考え方の記載があった。投資家の中でもハイクラスになると「自分の名前では何も所有したいとは思はない…」しかし一般的な投資家は「何もかも自分の名前で所有したい」という記載がある。興味がある方はこちらもおすすめする。個人が所有するから組織で利用するという考え方にシフトすると物理的、精神的な富が増えらしい。物事はそう単純じゃないが複雑と知り単純に行動するのが良い(笑

  • ペーパーバック版を購入。
    本書はハードカバー版が2010年に発売されているが、2016の今読んでもその内容は色あせていない。
    むしろ、日本でもAirbnbやUber、メルカリなどといったシェアの流れを組むサービスがテレビが注目されてきた現在に読むほうが2010年の発刊当時に読むよりも身近に感じる。

    内容はシェアという経済の形がいかに素晴らしいかということや、実際のサービスの紹介(AirbnbやUberなど)やそれがいかに社会の中に広がりはじめているかということが中心だ。

    <要約>
    もはや「シェア」は貧乏臭いものではない。インターネットと結びついたシェアは個人の利益の追求と省資源化、コミュニティの復活、低コストを両立させる新たな時代の流れか。

  • 話題になってから何年もたって読んだのだがそれでもとても刺激的だった。ハイパー消費国アメリカでこんなに広範囲のシェアビジネスが広がっているとは! でも本当に必要な物だけを吟味して買ってそれを使い倒すような生活信条の僕に取って、自分でもやってみようとはイマイチ起こらない。特にシェア革命が資源の枯渇を防ぐと強調しすぎるのはどうかと思う。

  • コラボ消費の原則として、クリティカルマス、余剰キャパシティ、共有資源の尊重、他者への信頼
    ユーザーの力にゆだねることで、人々が自分たちの行動やコミニティ全体の行動を管理するよう後押ししている
    初期のコアメンバーを引き入れることに多くの時間を使い、その後継続的に初期ユーザーを他のメンバーに紹介してゆく

  • コラボ、シェアに関する学びがふんだんに詰まった一冊。超長いが...2015年の今でも活かせる。

    私のものはあなたのもの

    地元ならではの体験というおまけつきの、割安の宿泊場所がそれだった。とはいえ、この巨大なビジネスチャンスにだれも参入しないのには、それなりのわけがある。―――赤の他人を信頼できるだろうか?

    世界中で起きつつあるコラボ消費。3つのモデル、
    ①ブロダクト=サービス・システム
    ②再分配市場
    ③コラボ的ライフスタイル
    これらが一つになって、「何を消費するか?」だけでなく「どう消費するか?」を変えつつある。
    コラボ消費は、その規模、成熟度、目的において様々なものがあるが、成功事例に共通する4つの原則、
    ①クリティカル・マス
    ②余剰キャパシティ
    ③共有資源の尊重
    ④他社への信頼
    がある。

    ゴミの量を減らすには、そもそも消費を減らすのが一番手っ取り早い

    レンタル倉庫。最初はみんな、1か月くらいのつもりで借りる。だが、結局は何年も、時には何十年以上も借り続け、1度もものを出さない人もいる。賃料は保管容量によって異なるが、平均で99$~195$が銀行口座から毎月自動的に引き落とされる。「ほとんどの場合、6カ月~8カ月もたてば、賃料の総額が、保管されているものの価値を超えます。とりあえずもうひと月分の小切手を切ってお金を払う方が楽なんでしょう。みんな考えたくないんですよ」。だが、その内、すべて処分してほしいと申し出る。。。

    ハイパー消費を操り、これを助長するのに欠かせないのが、4つの巨大な力。
    ①説得の力:人の心を動かすメッセージの研究
    ②後払い文化:お金を使っている感覚がない
    ③商品寿命:どんどん短くなっている
    ④「あとひとつ」的心理:物質の豊かさ=幸福の勘違い
    「どうしてこれほど多くのものに囲まれるはめになったのか?」を勘あげるヒントになる。

    今、私たちは「自分にどんな得があるか」<「みんなにどんな得があるか」に転換しようとしている。

    オープンなコラボレーションによるPJは、個として自主的に関わりたいという参加者のニーズとマッチし、同時に、何かに属しているという感覚やコミュニティ感覚を生むことにもなった。

    クラウドソーシングの成功は、人々が自分勝手な消費行動、つまり「自分モード」から抜け出して「みんなモード」になると、よりダイナミックな力が生まれることを意味している。

    子どもたちには「お友達とおもちゃを仲良く一緒に使いなさい」と言うくせに、自分のものは譲らない。私たちが大切にしている個人の自由が奪われる気がするから?

    1歳の子供は思いやりと強調行動は大人から学ぶわけではないし、見返りを期待するものでもない。子供は生まれつきもって社会的・協力的なのだ。
    3歳ごろになると、文化によってつくられた「社会規範」に従うようになる。つまり、同じ集団のメンバーにどう見られるかを意識して、協力したり、しなかったりする。見返りがありそうな相手をえり好み、それまで自分によくしてくれた相手にはより多くを分け与える。

    ①プロダクト=サービス・システム(PSS)
    あるプロダクトを100%所有しなくても、その製品から受けたサービス、つまり利用した分、だけにお金を払うという「所有より利用」の考え方に、バックグラウンドの違うさまざまな年代の人々が、ますます傾いている。

    ②再分配市場
    ソーシャルネットワークを通じて、中古品や私有物を、必要とされていない場所から必要とされるところ、また必要とする人に配り直す。
    5つのR「リデュース、リサイクル、リユース、リペア、リディストリビュート」

    ③コラボ的ライフスタイルモデル
    シェアやスワップ、物々交換の対象になるのは、自動車など目に見えるものだけではない。同じような目的をもつ人たちが集まり、時間や空間、技術やお金といった、目に見えにくい資産を共有する。

    ①、②、③、のモデルはどれもユーザーの動機は様々だ。節約したい人もいれば、副収入を得たい人もいる。便利だからという人もいれば、友達を作りたいからという人もいる。空間や時間を節約したいからかもしれないし、コミュニティの一員として「正しいことをしたい」からかもしれない。

    コラボ消費はユーザー自身の得になるものであり、罪悪感に訴えかけたり自己犠牲を強いるものではない。また、それが企業や社会に価値をもたらす一方で、習慣を変えることがふつうの人にとって容易で、魅力的なものでなければならない。そして、新しい習慣に大きな見返りがあれば、その行動が根付く可能性も高い。

    ①クリティカル・マス
    システムを自律的に維持するために十分あモメンタム(勢い)がそこにあることを示す。これを導く魔法の計算式はない。

    変化を受け入れるには、クリティカル・マスといえるほどの大勢の消費者がやはり変化していること(社会的承認)を目の当たりにしたり、実際に経験したりする必要がある。私たちは周囲の人がしていることを見て、自分の行動を決めることがほとんどだ。

    ②余剰キャパシティ
    自転車をもっていてもサイクリングが好きというわけでなければ、どのくらい自転車に乗る機会があるだろう?電動ドリルもしかりだ。ほとんどの人は、一生でたったの10分ほどしか使わない。

    余剰キャパシティは、自転車や電動ドリルに関わらず、目に見えにくい時間やスキルや空間、あるいは電力などのコモディティにも当てはまる。例えば、農作物を育てたくても土地の無い人、スキルの無い人、時間の無い人をつなぐこともできる。

    ③共有資源の尊重
    合理的と思える行動が、自分を含むドライバー全員の集合的な利益に反する結果を生む。グローバルな規模で考えると、海や川での過剰な漁獲や大気汚染、そして水不足といった環境問題に置き換えられる。

    一方で、加入者が増えれば増えるほど、全員にとってより良いシステムになるのがネットワーク効果である。

    ④他社への信頼
    人々が協力してPJや特定のニーズにあたれるような適切なツールをもち、お互いを監視し合う権利を上手に管理できれば、「コモナー(共有者)」は共有資源を自己管理できる。

    コラボ消費のほとんどのモデルは、程度の差こそあれ、見知らぬだれかを信用しなければ成り立たない。

    私たちは、CDが欲しいのではなく音楽を聞きたいのだ。言い換えれば、私たちはモノそれ自体よりも、それによって満たされるニーズや経験を求めている。

    セックスしている時間、年に350時間。駐車場を探すのに使う時間、年に420時間

    世の中にいらないものなんてない。使えるものが、ただ間違った場所にあるだけ。

    デザイナーは、テクノロジー、行動科学、マーケティングの全てを総合的に理解する必要がでてきた。

    評判は心理的な報酬や通貨になるだけでなく、実際の通貨にもなる。これが、評判資本と呼ばれるものだ。この通貨は「私は信用できる人間です」という証明になる。

  • この本自体もシェアできるそうです。確かに、一度読んでオブジェと化している本がたくさんあるので、図書館のように本をシェアすることも一案だと思います。但し、人間には中々抗えない所有欲というものがあると思います。つまり、使うか使わないかは別にしてある物をずっと自分の手元に置いておきたいという欲です。

    例えばCDです。以前は、100枚以上のCDを持っていました。それらをCDラックに並べると、眺めていて気分の良いものでした。しかし、音楽のデータ保存が可能となり、ネット配信が進んでからは、すっかりCDに対するそのような気持ちは薄れました。今では、人からもらったCDなどの思い入れの強いものを除き、他は全て中古市場に流しました。今自宅においてあるCDは30枚ほどです。

    書籍の電子化が進めば、本も自ずとCDと同じような道を歩むと思います。本は読まれるために存在するのであり、決して飾り物ではありません。今持っている本も、時期が来れば50冊くらいに絞りたいと思います。残りは、中古市場に流すなどして、どこかの知らない誰かと共有すればよいと思います。

    市場に流した本をまた読みたくなるかも知れません。その時は、また購入すればよいのです。度重なる購入費がムダと言う意見があるかも知れませんが、全体的に居住スペースが少ない日本家屋での保有コストよりは確実に少ないと思います。

    本書にもあるように、ほんのちょっとだけ個人主義を捨てればよいのです。

全291件中 41 - 50件を表示

著者プロフィール

作家、ソーシャルイノベーター。『シェア』(2010)で提唱した「共有型経済」は、タイムズ誌による「世界を変える10のアイデア」に選ばれた。2013年には世界経済フォーラムにより「ヤング・グローバル・リーダー」にも選出。ニューヨーク・タイムズ、ガーディアン、WIREDなどで寄稿編集者を務めるほか、インターネットとテクノロジーを通したシェアリングエコノミーの可能性やビジネス・社会における変化についてコンサルタントや講演などを行っている。またオックスフォード大学サイード・ビジネススクールで「協働型経済」コースを教えている。

「2018年 『TRUST 世界最先端の企業はいかに〈信頼〉を攻略したか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

レイチェル・ボッツマンの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
コグレマサト
平野 敦士 カー...
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×