さらば愛しき女よ (ハヤカワ・ミステリ文庫 7-2)

  • 早川書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (324ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150704520

感想・レビュー・書評

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  • 80029.157

    二度目の挑戦、見事に成功。マーロウの見方に共感できるところがあった。文章がスバラシイ。

  • 「そのとおりさ、ぼくがいえば、いっそう感情的に聞こえる。たぶん、ぼくの考えはまちがっているんだろう。――では、ぼくは帰るぜ。ぼくの桃色の虫はまだこの部屋まで上がって来ないかね?」

    早速2冊目を読んでしまった!もったいないーー!!
    こういうのって早く読みたいような、大事にとっておきたいような。
    あぁ、でも、再読すればいいじゃないの、と思う私。

    今回もマーロウはとてもとてもかっこいい。
    惚れてしまう。
    そして、私は彼のようになりたい!なんて思ってしまったのでした。

    ああやってタフな生き方をしてみたいなー
    絶対無理だなーなんてね。

    事件の方も、おぉ!こうなるのか!!という驚きがたくさん。
    なるほど納得してました。
    でも、今回は、トリックというよりも、出てくるキャラたちの個性がキラッキラと輝いてるー!
    こういうのって、とっても好き。
    マーロウにすっかりはまった私なのでした。

    【9/28読了・初読・個人蔵書】

  • 面白かった。
    これも再読だけど、いいのか悪いのか結構筋を忘れていたのでドキドキしながら読めた。

    前科者の大鹿マロイが昔の恋人を探すなかで殺人事件を起こしてしまう。それ追っていくマーロウだったが…みたいな感じ。

    主人公のマーロウが逆境に立たされた時にでるセリフが面白かった。
    大鹿のマロイと一緒にいる時とか、刑事といっしょにいる時とか、要するに自分より腕力とか権力とかが上の相手といる時ほどユーモアが輝いている気がする。感想を書こうと振り返ってみて、好きな場面が冒頭でのマロイの酒場襲撃に出くわす場面と、ランドールやヘミングウェイと話してる場面なことに気がついてそう思った。

  • 「Playback」より2.5倍くらい楽しめた気がする。
    人をからかう皮肉屋でありながら人間臭さを失わない私立探偵フィリップ・マーロウ。彼はなんてマスキュリンな人なんだ…。

    確かに、「あく」が強くて、すれっからしで少々グレた女性は小説の世界に
    欠かせませんな。

  • 多分女の子は「長いお別れ」よりこっちが好きだと思う。
    熱烈なキスのあとにハンカチで唇を拭うマーロウに痺れました。新聞記者さんとの関係にもすっごいときめく。
    ハードボイルド小説なのに、どっちかっていうとよこしまな楽しみ方をしてしまいました。

  • 賛否両論あるけど、タイトルの語感がすごく好みの一作。
    マロイの一途な愛に泣ける。

  • マーロウの気の利いたセリフがかっこいい。
    まだまだ読んでいないものが多いので、時間かけても読みたいな

  • 愛の在り方を考えさせられる。切ない結末に涙を禁じ得ない。チャンドラーのマーロウ物では押さえておいて間違いない作品だと思います。

  • マーロウだいすき

  • 清水俊二訳をやっと読みました。やっぱり、村上春樹訳「さよなら愛しい人」よりも、クールで、タフで、ハードボイルドなフィリップ・マーロウがいます。素晴らしい。また、この大男で、無骨なマロイの純粋な愛情。なぜか、今回気になったのが、老富豪グレイル氏のやはり同じく純粋な愛。こんなにも愛される女の存在は驚異です。でもいいな。

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著者プロフィール

Raymond Chandler
1888年シカゴ生まれの小説家・脚本家。
12歳で英国に渡り帰化。24歳で米国に戻る。作品は多彩なスラングが特徴の一つであるが、彼自身はアメリカン・イングリッシュを外国語のように学んだ、スラングなどを作品に使う場合慎重に吟味なければならなかった、と語っている。なお、米国籍に戻ったのは本作『ザ・ロング・グッドバイ』を発表した後のこと。
1933年にパルプ・マガジン『ブラック・マスク』に「脅迫者は撃たない」を寄稿して作家デビュー。1939年には長編『大いなる眠り』を発表し、私立探偵フィリップ・マーロウを生み出す。翌年には『さらば愛しき女よ』、1942年に『高い窓』、1943年に『湖中の女』、1949年に『かわいい女』、そして、1953年に『ザ・ロング・グッドバイ』を発表する。1958 年刊行の『プレイバック』を含め、長編は全て日本で翻訳されている。1959年、死去。

「2024年 『プレイバック』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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