ロング・グッドバイ

  • 早川書房
3.86
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感想 : 212
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  • Amazon.co.jp ・本 (584ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152088000

感想・レビュー・書評

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  • 読んでいる間は、やめられそうなのにやめられなかった。
    それっくらい面白かった。
    でも、読み終わってみるとなんだろう。
    どうしようもなく悲しくて喪失感に襲われる。
    とても物悲しい気分になった。
    ロング・グッドバイの意味は最後まで読んで正確な意味が分かりマス。
    フィリップ・マーロウは文句なしにカッコイイす!

  • 以前、一度挫折したことのある村上春樹訳の作品を再読。
    億万長者の娘シルヴィアの夫でありながら暗い影を宿すテリーレノックス。
    バー『ダンサーズ』で彼と知り合い親交を深めるフィリップマーロウだったが、突如レノックスは妻殺しの容疑をかけられ自殺を遂げてしまう。
    その裏に潜む哀しい真相とは。
    自分の意志を曲げずに周囲に反抗し続けるマーロウ。各場面、台詞、行動などがとてもダンディズムを感じました。ストーリーを楽しむというよりも彼の生き様を楽しむ作品。

  • ハードボイルド小説のクラシック。純文学のような美しい文体を村上春樹氏の素晴らしい新訳で。探偵フィリップ・マーロウの男の友情が心に沁みます。

  • あまりハルキっぽくなくて読みやすかった。
    特に会話の部分がよかった。
    ハードボイルドだから、いまひとつうまく心情がつかめない…ということも回避できるかな。

  • 春樹さんがずっと前からいろんなところに書いていた本で、春樹さんの愛のこもった翻訳。

    ここからマーロウが大好きになりました。
    長いけど、イッキに読んでしまいます。マーロウの目線で進んでいくのが面白い!
    最後のしんとしたさみしさ、春樹さんのここから影響を受けたであろうな、と思いました。

  • 村上春樹の選ぶ3大小説のひとつ。

    これは面白かった。長いけど一瞬。クールな主人公とミステリアスでスリリングなストーリー。
    まあ内容覚えてないんだけど。もっかいよみたいけど、長いからなあ。

  • 「高い窓」と同じく、一直線な展開のミステリーだったが、この本はとても面白かった。マーロウのキャラクターに惹かれる。キザっぽいけれど、素敵な台詞もたくさん。これは訳がいいんだろうなぁ。

  • チャンドラーの名作の村上春樹訳です。
    清水俊二さんの訳もなかなか味があって良いのですが、
    村上訳の新鮮さも捨てがたい!
    訳としての原作への忠実さとしては、村上版のほうが忠実ですね。
    セリフ回しの歯切れの良さは清水版のほうが好きです。

  • 息をつかせぬ展開に気付いたらもう朝?

    主人公・フィリップ・マーロウの言い回しに胸が締め付けられます!

    その時代のアメリカの空気が読んでいるこっちにまでにおってくる
    シャーロックホームズのときと似た感覚で世界にどっぷりつかれました。

    名台詞は「さよならを言うのは少し死ぬことだ」

  • 私立探偵フィリップ・マーロウと億万長者の娘婿との友情と永遠の別れ。村上春樹の訳はとても読みやすく、ミステリーの本筋にもあまり関係のないことまで省かず訳されている。訳者あとがきは参考になった。確かに女性の描き方が今ひとつの感じがする。

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著者プロフィール

Raymond Chandler
1888年シカゴ生まれの小説家・脚本家。
12歳で英国に渡り帰化。24歳で米国に戻る。作品は多彩なスラングが特徴の一つであるが、彼自身はアメリカン・イングリッシュを外国語のように学んだ、スラングなどを作品に使う場合慎重に吟味なければならなかった、と語っている。なお、米国籍に戻ったのは本作『ザ・ロング・グッドバイ』を発表した後のこと。
1933年にパルプ・マガジン『ブラック・マスク』に「脅迫者は撃たない」を寄稿して作家デビュー。1939年には長編『大いなる眠り』を発表し、私立探偵フィリップ・マーロウを生み出す。翌年には『さらば愛しき女よ』、1942年に『高い窓』、1943年に『湖中の女』、1949年に『かわいい女』、そして、1953年に『ザ・ロング・グッドバイ』を発表する。1958 年刊行の『プレイバック』を含め、長編は全て日本で翻訳されている。1959年、死去。

「2024年 『プレイバック』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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