電子の星 池袋ウエストゲートパーク〈4〉

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  • 文藝春秋
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感想 : 100
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163223902

感想・レビュー・書評

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  • 相変わらず性善説(・・・)な短編集。
    そんなに世の中うまくいかないよ。
    しかし、荒んだ現実はもうたくさんだし、マコトもタカシもサルもやっぱりカッコいいし、せめてお話の中くらいは夢を見てたいよねえ、と言うわけで、私如きが文句をつける筋合いはないのです。

    • SSSさん
      荒んだ現実はもうたくさんだし、マコトもタカシもサルもやっぱりカッコいいし、せめてお話の中くらいは夢を見てたいよねえ

      →私もそう思います...
      荒んだ現実はもうたくさんだし、マコトもタカシもサルもやっぱりカッコいいし、せめてお話の中くらいは夢を見てたいよねえ

      →私もそう思います。^^
      2010/02/20
  • IWGP第4弾。誠が事件に足を突っ込み、今回はまさに体を張る場面も。表題の「電子の星」を含む4編の短編集。作品を追うごとに誠の内面にさまざまな葛藤や人間に対する深い愛情と、憎しみが生まれていく。今作はその愛と憎悪の両方が描かれている。「ワルツ・フォー・ベイビー」ではジャズタクシーの運転手南條に依頼され、息子のトシを殺した犯人を追っていく。アメ横でGボーイズの初代リーダーだったトシの当時を追ううちに誠は知らなければ済む事まで知ってしまう。人には知らない方が良いこともあるということ、自分のしてしまった行動に悩む誠の痛々しさがリアルだった。そして、人間の極限ともいえる快楽を追う集団へ乗り込む「電子の星」。電子っつうくらいだから、ゼロワン絡み?と思ったら違いました。ゼロワンは「東口ラーメンライン」に出てきますが。山形のド田舎から出てきたテルは失踪した友人キイチを探す。そしてたどり着いたのはキイチの自殺体だった。キイチが知った恐ろしいSMクラブとはどんな組織なのか?人体損壊のシーンが吐き気を催すが、実際にこういう嗜好の人たちがいるんだろうと思う。世の中どうなっていくんだろう?誠じゃないけど、思わずつぶやいてしまった作品。こんな日常は池袋の中だけで起こっているわけではないのだ。

  • ジャズタクシーに乗ってみたい。

  • 石田衣良さんの小説です。IWGPシリーズの第4弾。この度も文章のスピード感(キレ味)がよいです。

  • 「黒いフードの夜」はシリーズ中二番目に好きなストーリーです。たしかP.I.Pを読了後に読んだので、アジアの凄惨な投獄事情がリアルに頭の中に浮かびました。マコトのとった方法も、戦うっていうのは奇麗事だけじゃ済まされない事だということを感じさせてくれます。人間たまには汚れないと。

  • 相変わらずいいですね。このシリーズ。面白い。<br>
    池袋の街がある程度わかるからかもしれないですが、それにしてもいい。<br><br>
    七生のラーメン美味そう。マコトの食べた生涯最高のラーメンとまで行かなくても、やっぱりこういう味のほうが美味いんだよなぁ。今日家族とえらい高い飯食ってきたけど、はっきり行って、大したことない。もし年収が1億あっても、ああいう店にはあまり行きたいとは思わない。根が庶民なのでしょうがないか。


    <blockquote>…やつらに比べたら、俺だっておまえと同じ負け犬だ。だけど、テル、おまえはまだ負け犬にもなってない。</blockquote>


    マコトがかっこいいです。
    <hr>

    <a href="http://blogs.dion.ne.jp/zzz/archives/1035178.html" >※その他の本の紹介・感想まとめ(掲載順)はこちら</a>

  • 涙しました。
    石田衣良さんのリズミカルなタッチに引き込まれました。

  • どういうわけだか、この4巻目を初めに読んでしまいました。
    IWGPは以前から「とても面白い」という事を耳にしていたので、とてもわくわくしながら手に取る時を待ってました。
    とてもテンポが良く、そのテンポに合わせて話が進んでいくので、とても読みやすかったし、読んでて楽しかったです。
    いろんな人からIWGPが愛されるのも、この本を読んで納得がいきました。
    このシリーズは、結構好き嫌いがハッキリと出てしまいそうな感じがします。

  • 1章目の東口ラーメンラインがとても良かった
    2章目のワルツ・フォー・ベビーも、少し考えさせられる部分もあったがいいお話だった
    そして...
    3章目あたりから内容が怪しくなりはじめ、何とかギリだった黒いフードの夜
    4章目については思い出したくもない
    高校時代・大学時代の青春ストーリーなら1・2章の繰り返しでいいのかもしれないが、IWGPには毒が必要なのかな?
    IWGPファンはこの毒をどう捉えているのか?そもそも望んでいるのか?是非聞いてみたい。

  • 時代が若干古いが今読んでも楽しめる。
    タイトルにもなっている最終話はちょっと異色。

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著者プロフィール

1960年東京生まれ。成蹊大学卒業。代理店勤務、フリーのコピーライターなどを経て97年「池袋ウエストゲートパーク」でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。2003年『4TEEN フォーティーン』で直木賞、06年『眠れぬ真珠』で島清恋愛文学賞、13年 『北斗 ある殺人者の回心』で中央公論文芸賞を受賞。他著書多数。

「2022年 『心心 東京の星、上海の月』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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