- Amazon.co.jp ・本 (598ページ)
- / ISBN・EAN: 9784198605407
感想・レビュー・書評
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荻原規子の傑作だと思う。物語の独創性は、古典を下敷きにしているはずなのにずば抜けている。
おぐなととおこ、二人の成長と旅が、わたしも一緒に物語のその先に連れて行ってくれる感じがして、すごく面白かった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
GL 2016.9.22-2016.9.25
文庫版の後半として。 -
勾玉3部作の2作目。
ヤマトタケル伝説がベース。 -
再読。空色勾玉の200年後。空色勾玉の主人公だった狭也と稚羽矢の物語が伝説のように伝えられている。今回の主人公は橘の血を引く遠子。大蛇の剣に捕らわれた小倶那を救うため、遠子は勾玉の御統(みすまる)を手に入れようとする。1番好きだったのは七掬(ななつか)さん!
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2015年11月再読
最初に読んだのが小学生の頃で、他2冊に比べ長いこともあって印象を掴み切れていなかったので、今回再読して再発見。おもしろかった。幼なじみ設定が良い。菅流いい人。玉の御統のシステムがいまいち曖昧な点もあったが。 -
遠子と小倶那が再会するシーンは何度読んでもぐっとくる。
伏線の回収や魅力的なキャラクターで分厚いはずなんだけどあっというまに読み終えてしまいます。 -
【再読】久しぶりに読んだけどやっぱり菅流かっこいいわ……。
荻原版ヤマトタケル物語。
シリーズ中出てくる勾玉の数と作中の移動距離で比類なきページ数となった読み応え抜群。
小倶那があんな性格なのに、ちゃんと男してる第九章のやりとりがドキドキして好き。 -
5つの勾玉を集めるというミッションに沿って物語が進む。
小さい頃ドラゴンボールをよく見たせいか、こういう「集める」系の話はけっこう好き。
古事記のヤマトタケル像がモチーフになっているそうで、小俱那の孤独感が際立っていて切ない。
ただ最後は小説らしくハッピーエンドに。
菅流と象子のその後も幸せの予感に満ちていて、読後感は○。 -
萩原規子さんの勾玉三部作で一番好き。大蛇の剣や勾玉など人智を超えた力を操る人たちがみんな人間らしい懊悩を抱えている。たとえ「悪役」として出てきていても、常人の持つ苦悩を抱えている。そんな風にキャラクターが立っていて、舞台が古代日本と時代的な隔たりがあっても、感情移入してどんどん読み進んでしまった。ラストの雪が舞うシーンで遠子に湧き上がる感情の一片を感じられたように思うくらい。この作品のラストはとても美しくて、大好き。
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再読。
のはずですが初めてであるかのように読みました。
難しかったせいか、今になってようやく理解した感じです。
児童書だと切り捨てている人がいたらもったいないです。