白鳥異伝

著者 :
  • 徳間書店
4.16
  • (934)
  • (352)
  • (604)
  • (8)
  • (3)
本棚登録 : 3440
感想 : 446
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (598ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198605407

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 遠子が健気。三部作の主人公の中では一番好きかも。

  • これはもう私の好きなポイントを全部詰め込んだ作品!

    主人公よりも脇役のほうが大好きになってしまった(笑)
    荻原作品の特徴?でもある女の子達のカッコよさも存分に味わえるし、なにより恋愛要素が濃かった!

    それぞれがどこかで一人頑張っている姿が印象的。
    主人公たちの絡みの会話も可愛らしくていい。

    勾玉シリーズに共通しているが、言葉のひとつひとつが美しいなと感じる本当に素敵な作品!

  • 中学のとき、初めて読んだ荻原作品。菅流が好きです!

  • 勾玉三部作の中では圧倒的な長さを誇るのがこの白鳥異伝ですが、長いからこそ多くの登場人物の描写がはっきり書かれています。そして何より、この作品は女の子がかっこいいです!(笑)主人公・遠子の男の子を凌ぐ勇ましさには見ていてこちらがすっきりするし、幼なじみの小倶那を追いかける姿はいじらしくて思わず応援したくなります!

  • ヤマトタケル

  • 勾玉三部作の中で遠子と小具那のcoupleが一番好き

  • 勾玉第二弾。
    時代が下って、豊芦原に闇の女神と輝の神の子孫たちが生きる世界のお話。
    輝と闇の関係が違った形で見える。
    輝は明るさと激しさをもち、闇はそれを抑える役目をする。
    闇は忌み嫌われる存在ではないのね。

    遠子が子供から女に変わるときには悲しみさえ覚えた。なぜまっすぐな遠子でいられないのか!と。
    でも、すべてをわかってまっすぐであり続けることは難しい。
    小倶那が心を閉ざしてしまうこと、弱いことも辛い。優しさだけだは生きていけない。でも芯がなければ菅流が言ったようにただ強いものに流されてしまう。

    この話も、愛情について書いているように感じた。
    自立すること、愛すること、愛されること、すべてを自分を主人公にしなくてはどこか歪み、縛り、コントロールする方向に動いてしまう。
    自らに溺れずに愛し続けるのはなんと難しかろうか。

  • 正統派の児童ファンタジー。前作の青色勾玉よりも読みやすかった。
    恋愛物にしても幼馴染という設定があってドキドキ感が無いし、ラストがあっさりしていて見せ場が分からない。
    “封じられた剣の力に打ち勝つ”という結果よりもそこまでの過程が大事ということですかね。
    勾玉三部作は世界観がとても好きなので、薄紅も読むと思います。

  • 勾玉シリーズ2作目。
    ヤマトタケルノミコトの伝説をモチーフに書かれている。


    巫女の血筋・橘一族の者だけど、おてんばで正義感の強い遠子。赤子の時、もらわれっ子として遠子と兄弟の様に育ちながらも、大人しく優しく忍耐強い小倶那。三野の郷での幸せな日々。
    橘本家の巫女・明姫(あかるひめ)が帝に、代々伝わる勾玉を持って召される事となり、運命が動き出す。明姫を連れてくる使者・大碓(おおうす)は日継きの皇子だが、明姫と恋におちる。しかし、帝の命に背くことはなく、都に戻る。
    大碓は、偶然にも顔立ちが似ている小倶那を連れてゆき、自分の御影人となれるよう、都で教育を積ませる。
    そして3年、勾玉を輝かせる力を失った明姫は下女として働き、その事を知った大碓は、ついに帝に背き、明姫を連れて三野に向かう。
    しかし帝の追ってが迫り、小倶那は囮として連れ去られる。三野は明姫と大碓たちが戻ったことにより、帝から攻め入られる。
    しかも、その大将にまつりあげられたのは小倶那(小碓)であり、小倶那も、誰よりも濃い、帝の血が流れている身だった。その手には破壊の神の刀、大蛇の剣が握られており、小倶那は三野を滅ぼしてしまう。
    大碓と明姫は死に、かろうじて生き延びた遠子は、小倶那を殺すために旅にでる。橘に伝わる勾玉伝説、5つの勾玉を集めて小倶那と大蛇の剣に対抗するために・・・


    3部作の中で1番人気の話では?ラストがハッピーエンドなのでほっとした。

  • 読んだのは結構、前だけどいい印象だけは残ってる(o^-')b

全446件中 71 - 80件を表示

著者プロフィール

荻原規子・東京生まれ。早稲田大学卒。『空色勾玉』でデビュー。以来、ファンタジー作家として活躍。2006年『風神秘抄』(徳間書店)で小学館児童出版文化賞、産経児童出版文化賞(JR賞)、日本児童文学者協会賞を受賞。著作に「西の良き魔女」シリーズ、「RDGレッドデータガール」シリーズ(KADOKAWA)『あまねく神竜住まう国』(徳間書店)「荻原規子の源氏物語」完訳シリーズ(理論社)、他多数。

「2021年 『エチュード春一番 第三曲 幻想組曲 [狼]』 で使われていた紹介文から引用しています。」

荻原規子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×