アカガミ

著者 :
  • 河出書房新社
3.19
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本棚登録 : 788
感想 : 139
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309024608

感想・レビュー・書評

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  • 81-7-3

  • アカガミという題ですが、戦争ものではない
    けれど、お国のため、という点では同じ

    異性に対して興味もなく、セックスしたいと思わない若者が増え、こんなことまでしないと本当に子供が生まれない世の中になってしまうのかもしれないな

    2016.07

  • 出生率がどんどん下がっている日本が、近い将来になり得る世界のひとつを描いた作品。とりあえず幸せと呼んで差し支えない家庭に身を置く人間には今ひとつピンと来ないテーマだし、結末も後味悪いし、う~~ん

  • すごく中途半端な終わり。続編あるの?って思うくらい。結局アカガミってなんだったの?サツキやミツキの家族が生きていけるか心配。サツキは家族を食べさせるためにアカガミ志願したんだから、ミツキを捨てて再志願もできるよね?何度でも志願できるってはじめ言ってたし。

  • 先日読んだ同出版社の『消滅世界』(村田沙耶香)とすごくよく似た世界観の話。
    2作とも「22世紀を想像した文学賞」かなかんかの応募作だったのかな?って思ってしまったくらい。

    もうひとひねり欲しいなという感じですごく消化不良。

  • 少し突拍子もない設定にも思えるんだけど、ありえなくもないなと思った。

    2020年、東京オリンピック後の日本では、
    若者の自殺率急増、結婚も出産もせずに人口は減っていくばかり。

    政府はアカガミという施策をとり、若者をカップリングし徹底した体調管理のもと、妊娠、出産を促すようになる。

    アカガミでは手厚く保護されていて、志願者の家族までも生活の心配がないくらいになるけれど、
    ミツキとサツキカップルに訪れたオチが怖すぎた。 

    手のひら返しとはこのことだよなーと。

    でも、アカガミの変な噂もあるし、あのラストでよかったのかな?

    少し消化不良だけど、既に少子高齢化社会に入っている今、なんとなくこんなことが起こりそうな気もしてしまう。

    幽霊とかよりこういう話の方がよっぽど怖いかも。政府によって管理されているというか。
    サツキも本文中に言ってたけど、飼われているような怖さ。

  • 2030年、若者は恋愛も結婚もせず、ひとりで生きていくことを望んだ――国が立ち上げたお見合い制度「アカガミ」に志願したミツキは、そこで恋愛や性を知り、新しい家族を得るのだが……。

    若者の多くは恋愛も結婚もせず、子どもを持とうともしなかった。彼らはひとりで生きていくことを望んでいたーー。

    渋谷で出会った謎の女性・ログに勧められ、ミツキは国が設立したお見合いシステム「アカガミ」に志願した。しかし、これまで異性と話すことすらなかった彼女にとって、〈国〉が教える恋愛や家族は異様なもので、パートナーに選ばれたサツキとの団地生活も不安と驚きの連続だった。それでもシステムに手厚く護られた二人は、次第に恋愛やセックスを知り、「新しい家族」を得るのだが……。

    生きることの痛みと選択、そして輝きを見つめる衝撃作! (出版社 HPあらすじより)


    最後の掌返しにはゾッとした。でもちょっと前からサツキが「やっぱりおかしい」と気付いていて、この家族なら何とか乗り切れるかー?といった感じか。

    題材はとても面白いと思うのだけど、なぜか窪氏の作品は読み進めるのが時間かかってしまうなぁ。
    朝井リョウが書評していたから読んだのがきっかけ。

  • 2016 06 26読了

    ミツキがだんだんと人間らしくなっていくたびに、サツキは不安になっていく。
    穏やかな恋愛もののようにみえて、不安な感じ、不気味な感じが消えない。
    ラストがどうなるのかドキドキしながら読んでいました。
    アカガミってそういうことか。

  • 約250ページ。50ページごろまで話が進まず。
    誤謬が多い。
    かわった比喩を多用。それはいいとしても登場人物が使わないような比喩は気になる。
    視点をかえながら一人称で進むが、切り替え点のテンポが悪いので読むリズムがぶつぶつ切れる。
    最後の1行まるでわからない。
    あとこの制度、効率悪すぎなので現実味がまるで持てない。

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著者プロフィール

1965年東京生まれ。2009年『ミクマリ』で、「女による女のためのR-18文学賞大賞」を受賞。11年、受賞作を収録した『ふがいない僕は空を見た』が、「本の雑誌が選ぶ2010年度ベスト10」第1位、「本屋大賞」第2位に選ばれる。12年『晴天の迷いクジラ』で「山田風太郎賞」を受賞。19年『トリニティ』で「織田作之助賞」、22年『夜に星を放つ』で「直木賞」を受賞する。その他著書に、『アニバーサリー』『よるのふくらみ』『水やりはいつも深夜だけど』『やめるときも、すこやかなるときも』『じっと手を見る』『夜空に浮かぶ欠けた月たち』『私は女になりたい』『ははのれんあい』『朔が満ちる』等がある。

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