アカガミ

著者 :
  • 河出書房新社
3.19
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本棚登録 : 788
感想 : 139
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309024608

感想・レビュー・書評

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  • こんな未来になったら恐ろしいけど、あり得なくもないのかな

  • 近未来、若者の草食化が進み、彼らは異性を求める欲求がなく恋愛も結婚もしない。自殺も多く平均寿命が40歳という世の中。
    渋谷で出会った謎の女性・ログの勧められ、ミツキは国が設立したお見合いシステム「アカガミ」に志願した。

    謎が解明されない、非常に気になる終わり方。
    ラストは結構意外だった。

  • 作者の本心でなく、内容に則すための表現なのだろうが、産まない女性を否定されてる点は読んでいて気分が悪い。ただ、結末は⚪。良かったね、と主人公に安心する。

  • 2016.04.24 現代ビジネスより

  • とても機械的に子どもを作るのかと思いきや、生きる喜び、人と寄り添う喜びが静かに書かれていた。でもなんだか不穏な空気や、わざとらしさが常にあって、最後は「やっぱりハッピーエンドにはならないか…」
    これからの2人に少しでも希望があればいいけれど…。
    窪美澄のかく男の人って、決してガツガツしてないけど、繊細で優しくて芯があって色っぽい。
    なんでレビューが低いかわからないくらい、私にはぴったりきました。映画化希望です!

  • 恋愛どころか人との交流さえも希薄になっている未来は想像に容易い。システムとして続けられていく営みにはきっちりした枠があり、そこからはみ出すものは除外されるということ。義務的なきっかけでも、人を想うことを知り、互いを求めて信頼し合う場面にはグッときた。

  • 気持ち悪かったにゃ
    とにかく虫酸が走るにゃ

  • 2000年以降に生まれた若者の寿命は四十歳までもたないかもしれない。
    今いる数の少ない若者は長生きできず、五十年後には日本は老人だらけの国になる。
    その為に、
    国家を挙げたプロジェクト。
    「アカガミ」
    お見合い制度。
    性欲。無欲。
    生きる意欲さえも無くなった
    若者たちを、出逢わせ、
    赤ちゃんを産ませる。

    なるほど!なるほど!
    なかなか、おもしろい。

    最後。
    えー!びっくり!

    この本の続きが
    読みたいです。

  • 若者のほとんどが恋愛も結婚もせずに一生を終える選択をするような時代。
    高齢化社会は進み、自殺志願者の若者が続出。
    そんな中、国が打ち出した対応策が『アカガミ』と呼ばれるお見合い制度。

    これは悲劇的な結末なのか、ハッピーエンドなのか…。

  • 恐ろしくホラー。人が絶滅危惧種の動物のように、大事に、そして身勝手に管理される。うまく言えないけど、ものすごい社会風刺な気もする。これから先、世の中はどんなふうになっていくのだろう。このような小説が書かれる意味を考える。とにかくこわい

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著者プロフィール

1965年東京生まれ。2009年『ミクマリ』で、「女による女のためのR-18文学賞大賞」を受賞。11年、受賞作を収録した『ふがいない僕は空を見た』が、「本の雑誌が選ぶ2010年度ベスト10」第1位、「本屋大賞」第2位に選ばれる。12年『晴天の迷いクジラ』で「山田風太郎賞」を受賞。19年『トリニティ』で「織田作之助賞」、22年『夜に星を放つ』で「直木賞」を受賞する。その他著書に、『アニバーサリー』『よるのふくらみ』『水やりはいつも深夜だけど』『やめるときも、すこやかなるときも』『じっと手を見る』『夜空に浮かぶ欠けた月たち』『私は女になりたい』『ははのれんあい』『朔が満ちる』等がある。

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