会社に人生を預けるな リスク・リテラシーを磨く (光文社新書)

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  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334034962

感想・レビュー・書評

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  • リスクを取る必要性を教えてくれる。

  • 日本の官僚は都市を重ねるほど苦労の方が多くなり、やる気を失っていく傾向にある。なぜなら民間に比べて安い給料のまま長時間労働に固定されているから。
    次のような前提があれば会社もポジティブな面もある。
    1.会社の業績が成長続けている。
    2.十分な能力開発ができること。
    3.会社は従業員に対して十分に報いてくれること。
    リスクリテラシーで一番大切なのは、リスクがそこにあることに気がつくこと。
    自分の人生は自分でコントロールするという発想が大切。
    人生は癒すものではなくてコントロールするこもの。
    どうして歴史を学ぶのか?それは過去の歴史のどういうリスクが起きたのかを理解するため。数学は情報処理のための良い訓練になる。

  • 読む必要はなかったかな。。。
    個人的にはリスクを考えた上で人生を考え、生活しているつもりだったので、特に目新しい視点はなかったように思う。
    ただ、もっと日々の生活の中でもリスクを意識していくことで、リスクリテラシーを養うことはできるんだなあと思った。

  • タイトルに限らず会社に人生を預けている人はどきっとする一冊。
    会社に人生を預けられそうにない会社にいる人はちょっと勇気を与えられる一冊。

    終身雇用制にあこがれていたわりに全然縁遠い会社にいて日々修行にいそしむ身としては、自分の人生は意外に間違ってなかったんじゃないかと少し安心いたしました。カツマーになるつもりはあまりないですが。

  • 「リスク」そのものの説明と、「リスク」との付き合い方、現在の日本のリスクについての現状と背景を、理論的に説明している。
    ちょっと論理展開にムリがある部分も感じられるが、日本の官僚主義や社会主義的発想を社会問題化している論点は、説得力があり面白い。
    日々、人々が感じている不安や問題点を単純化してくれるのが勝間さんの素晴らしいところ。内容に共感するとともに、日常の様々なシチュエーションを自らの頭で考えて行動し、時にリスクテイキングして、充実した人生・素晴らしい社会づくりをしていきたい。

  • リスクを計算し、取れるリスクは取っていく。
    この本を読んでいて、自分はやっぱり典型的な日本人で「リスクは避けるもの」という概念が刷り込まれていると感じた。
    終身雇用制度のリスクは読んでいて納得できるけれど、やっぱり今の社会でいきなりこの制度を刷新することは難しいし、先の見える人生に対して安心感は抱いてしまう。
    しかし、この本の中で示されていた日本の国際競争力24位/55ヶ国という数字を受けて、何か抜本的な対策をしないとこのままでは日本が国際社会でやっていけなくなるという危機感は覚えた。

    たまにはこういう本を読んで、周囲の既成概念に疑問符をつき付け、自分で考える習慣を身につけていかなければ。

  • 「お金は銀行に預けるな」のまさに続編であり、リスク・リテラリー、適度なリスクをとることの重要性を説いて、最後は現在の社会へ様々な提言を行っています。
    (ちなみに、題名の「会社に~」の部分は前半部分だけになっています。)
    政治家が世襲以外で出てきにくいのが終身雇用のせいだというのは秀逸でした!


    本書では終身雇用の撤廃も提言していますが、自分は割と賛成です。
    自分の話ですが、今働いていて周りの人から今の業務を少しでも改善しようみたいな考えを感じない。
    または、会社に入ったからもう一生安泰だー。みたいな考えの人もいるし。

    でも会社も少しは考えているようで、
    例えば、今の職場はプレイヤーは20、30代のみで、
    40歳以上は管理職のみしかいません。
    40歳で管理職になれなかった人は子会社に飛ばされてしまいます。
    (どこの会社も今はそうみたいですが)

    この次の段階に行くと、終身雇用がなくなって、
    若い人でも実力ないとどんどん飛ばされるか、解雇になるんじゃないでしょうか。

    あとうちの会社は役員や経営陣が若く、給料も高いという特徴があるのですが、
    若いうちにどんどん働いてもらって、給料もその分あげて、
    50歳くらいで首にして(充分稼いでるから)、どんどん若い人を入れ替えていく。

    っていう考えもいいのかなぁと思ったりしています。

    以下内容は少なめですが、感想の部分と合うところを。

    【内容】

    (スタープレイヤー)
    ノーベル賞を受賞するのは60~70歳になってからが多いのですが、表彰されているのはおおむね30代の業績に対してです。
    なぜなら、30代の頃が経験と創造性のバランスが一番いいためです。

    ところが、残念ながら、日本はこの一番大事な時期といっても過言ではない30代の人たちがあまり活躍できない仕組みになっています。

    (日本人の人種の変化)
    ずいぶん“人種”も変わったなと思うのは、特に20代の人たちは、もうお上も会社も自分の面倒を見てくれないことを肌で感じていて、企業も社会も信用していない分、自分でリスクを取り、リスク管理もする傾向が強いことです。

  • リスクについての1冊。
    リスクというと,どうやら多くの人が「危険」なものと勘違いしていることが
    この本でスッキリと分かるようになるはず。

    「リスクはチャンス」
    この言葉は実は非常にいい言葉で,かつ深い言葉じゃないだろうか。

  • 会社に人生を預けるな、個人に選択意識の無い終身雇用というのはいかがなものか?というのが著者の主張。他に見直すべきものとして、終身雇用の転換、道州制の導入、お上への意識(源泉徴収制度の見直し、少子化対策)を挙げている。日本人のリスク管理意識を高める為の、教育、および日常における思考を変えていくことは、リスクテイクという意識を持つ為に必要だと思った。

  • タイトルが気になって購入。

    著者は、終身雇用制のデメリットを強調しています。

    個人的には、年功序列、終身雇用制なんて、自分が就職する2000年の時点でも、
    期待すらしていなかった。でも、まだまだ日本企業には浸透しているんだなと
    改めて実感しました。

    また、リスクの考え方。単に危険という意味ではなく、損失の可能性であり、
    予測可能であるものということ。リスクとリターンは表裏一体。

    共感できるのは、長年同じ会社に勤めていると、育つスキルもその会社に特化してしまうということ。

    しかし、終身雇用制が80%の人間に受け入れられているというのはどうなのだろう。
    著者は奴隷制度と揶揄しているが、たしかにそうかも。
    これじゃあワークライフバランスもあったもんじゃないな。

    ということで、そういうのがない会社で働くのがベストかと。笑

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著者プロフィール

東京都生まれ。経済評論家(兼公認会計士)。早稲田大学ファイナンスMBA、慶應義塾大学商学部卒業。
当時最年少の19歳で会計士補の資格を取得した後、21歳で長女を出産。在学中から監査法人に勤めるが、ワーキングマザーとしての働きにくさから外資系企業に転職。以後、外資系数社を経て、経済評論家として独立。労働生産性の改善などが得意分野。
男女共同参画会議「仕事と生活の調和に関する専門調査会」専門委員。ワーキングマザーのための無料会員制ウェブサイト「ムギ畑」(http://www.mugi.com)を主宰。3女の母。
著書に『インディでいこう!』『猪口さん、なぜ少子化が問題なのですか?』(共著)『無理なく続けられる年収10倍アップ勉強法』『無理なく続けられる年収10倍アップ時間投資法』(以上、ディスカヴァー)、『マッキンゼー組織の進化』(ダイヤモンド社、共著)などがある。

「2007年 『ワーク・ライフ・バランス手帳2008』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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