- Amazon.co.jp ・本 (306ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334737450
感想・レビュー・書評
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面白かったです。<長編本格推理>とあったので期待して読んだのですが、予想以上に良かったです。特に“人物”が良かったです。カタカナの名前は覚えにくい上に誰がどんな人だったのか把握出来ないのですが(私が苦手なだけですが…)、本作の登場人物は個性的にしっかりと描かれていて流れよく読むことが出来ました。そして“してやられた感”もしっかり味わい、二度読みしてしまいました。フジの活躍が小気味よかったです。大満足!
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フジ、かっこいい
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著者の処女 長編作品。
私が初めて読んだ 著者の作品。
始まり方がまったく その後の流れを予想できない。アイルランドの國の問題が冒頭から、でてくるため、政治色が強そうでいて実際は各自の心の襞がかいまみれる語りでありぐいぐいと登場人物の中に引きこまれていく。アイルランドという土地で日本人のフジ特異な面が浮き彫りになる。文化や歴史が個人に与える影響というものを考えさせられる。 -
イェイツ懐かしい。いくつかの詩は今でもなんとなく覚えてる。
「アイルランド人は困った人に優しい」って台詞があるけど、本当に信じられないくらい親切でびっくりした記憶。それはこの本にあるようなアイルランドの複雑な歴史も一因なのかもしれない。 -
物語はアイルランドの統一問題を背景に進んでいきます。
日本人にとって宗教による争い(人殺し)は程遠い世界の話です。
自分が思う宗教、宗派を絶対だと思うが故に争いは混迷を深めていき、創始者が愛だ恋だで説いていた教えを自分達の利権やプライドの為にひん曲げてしまう所が、神様を信じている人々を『劣る存在だな~』と思ってしまいます。
物語の舞台はアイルランド北西部スカルゴーの湖畔の宿屋、南北アイルランドの統一を目指す武装勢力の副議長が何者かに殺された。
怪しい宿泊客達...
武装勢力の参謀長とその部下が粛清を加えたのか?
武装勢力に敵意を剥き出しにする会計士...
自分探しの旅に来ている女子大生と好きな詩人の故郷を訪れるアメリカ人
とにかく怪しいオーストラリアの花屋
宿屋の女将は色っぽい未亡人
誠実そうな宿屋のコック
人の良さそうな主人公...
科学者で鋭い洞察力と機転の良さ、人に好かれる魅力と柔道黒帯の実力を併せ持つ日本人、黒川富士雄
この中に物語の序盤に登場する殺し屋『ブッシュミルズ』がいる!
果たして殺し屋は誰なのか?
殺人犯は殺し屋なのか?
物語は登場人物達の思いが絡みあいながら進んでいき意外な結末を迎えます。 -
2015年1冊目。
面白かった。フジが素敵。