神様からひと言 (光文社文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (449ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334738426

感想・レビュー・書評

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  • リストラ要因収容所なんて言われてる部署に異動になった時点で、私なら辞めると思う。
    同棲してた彼女に逃げられ、仕事はクビ寸前で、当然同じ部署内はリストラ候補だらけ。
    そんな中でモチベーション保てって方が無理だと思う。

    毎日辞めたいとか嫌だとかマイナスな感情に襲われながら、それでも何かを見つけようとする。
    何かに気付こうとする。
    待ってても変わらないものは、自分が変わるか変えるしかない。
    この生き方を真似できるかと言われたら自信はないけど、応援したくなる主人公とその仲間たち。

  • ひさびさに、通読できた小説
    走り読みですが、、、

    左遷もの?
    かとおもえば、スムーズな感じ、かとおもえば、また違う感じ

    でもスッキリ感は得られる
    おもしろいて思いました。
    15年もまえにこんな感じを書けるのもすごい。

    この方の他のも読もうかな

  • 仕事に疲れていて、なにもかも嫌になった。
    そんな方に読んで欲しい。

    爽快感が半端ない!
    なんだかワクワクしてくる!!!

    半沢直樹みたいなかっこよさとは
    違うのかもしれないけど、
    誰もが引き込まれる面白さと
    スカッと感。

    これに勝るものなし。

  • 確かにユーモアたっぷりで2時間ドラマにしたら楽しく観られるのかなぁって感じ。
    ただテンポの良い話の進め方はいいけど結局何だったのかなぁってモヤモヤ感が残った。
    リンコとのエピソードも出て行った理由とか居場所を見つけて再会する根拠とか?って感じだし、副社長のキャラクターも結局何なのって感じがした。
    単純に深く考えずに楽しみたい人にはオススメだと思います。

  • 左遷され、クレーム処理担当となった主人公が、会社の悪を暴くという、ありがちな話。でも萩原浩氏の手にかかると、面白くなりますね。442ページ、あっという間に読破。

  • 前半はやや冗長な感じですが、中盤以降どんどん引き込まれてきます。
    それぞれのキャラがイイ^_^
    オススメ!

  • 海の見える理髪店の時にも思ったけれど、荻原浩は共感できる文章とそうでない作品に大きな落差を感じる。
    この神様からのひと言は、全般を通して作り込み過ぎというか、わざとらしいというか、サラリーマンの滑稽さを誇張しすぎて、コントを見てるような印象を受けた。狙っているならそれはそれで良いけれど、この人にはもう少し人の機微に触れるような文章を期待していたので、私には残念でした。

  • 最初タイトルを見た時は、何か真面目で深刻な人生の物語を想起してしまったが、実際は一サラリーマンの奮闘を、ユーモアを織り混ぜて明るく描かれている。上司がダメダメすぎてイラッとさせられるが、そこにスカッと鉄槌を喰らわせる展開は大ヒットした某ドラマのよう。帯にあった「だいじょうぶ、死にゃあしねぇよ」という著者のメッセージがストレートに伝わった。
    「神様」とは一つではなく、いろんな意味にかかっているのだなと思った。

    登場人物の言動に、あれ?この人がこんなこと言うんだ?と腑に落ちない場面がいくつかあって(自分の理解力のなさかもしれないが)すごく好みという本にはなり得なかったけれど、嫌いではない一冊だった。

  • 大手広告代理店を辞めて「珠川食品」に転職した主人公。
    社内会議でのトラブルが原因で、リストラ要因が集まる
    「お客さま相談室」に早くも異動になってしまう。
    プライベートでも彼女に逃げられた上、
    仕事でも前職と同じようなトラブルでまたもやクビの危機にさらされた主人公。
    そんな毎日を神様は見てくれるんだろうか?
    個性的な同僚?と共にクレーム処理に奔走する日々を描いた話。

    まさに、サラリーマンに元気をくれる話です。
    篠崎のクレーム処理対応がとっても面白い。
    それにしても「たまちゃんラーメン」、まずそうだな…笑。

  • サラリーマン生活に疲れたとき、人生の行き先に迷ったときに読むと、少しだけスカッとする1冊。
    自分にとって、本当に大切にしたいものとは?と自問してみたものの、答えは何も浮かばず。忙しい日々を必死で生きているうちに、何が大切なのかすら見失っていることに気付かされた。
    本当に大切にしたいものが分かっているということは、幸せなことなのかもしれない。大切なものを問われた時に、すぐに何かが浮かぶような生き方をしていきたいと思った。

    ---以下、作中の印象に残ったセリフ抜粋。---

    会社の序列なんて、たいした順番じゃないんだよ。一歩外に出たら、ころりと変わっちまうかもしれない。でも、子供の時から一生懸命に競争して、ようやく手に入れた順番だからね、そこからこぼれ落ちたくないんだな

    成功するかどうかは、五分五分以下だけど、まぁ、何をやろうが、死にゃあしないって。怖がることはねえ、新宿の地面にゃ地雷は埋まってないってな

    手の中にしっかり握りしめられるものが、ほんのひとつか、ふたつあればいい。

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著者プロフィール

1956年、埼玉県生まれ。成城大学経済学部卒業後、広告制作会社勤務を経て、フリーのコピーライターに。97年『オロロ畑でつかまえて』で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。2005年『明日の記憶』で山本周五郎賞。14年『二千七百の夏と冬』で山田風太郎賞。16年『海の見える理髪店』で直木賞。著作は多数。近著に『楽園の真下』『それでも空は青い』『海馬の尻尾』『ストロベリーライフ』『ギブ・ミー・ア・チャンス』『金魚姫』など。18年『人生がそんなにも美しいのなら』で漫画家デビュー。

「2022年 『ワンダーランド急行』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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