ゲームの名は誘拐 (光文社文庫)

著者 :
  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334738853

感想・レビュー・書評

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  • 2013.1.26読了。
    取引先の大手会社副社長にプロジェクトから外された佐久間と、父親を恨んでいる副社長の娘が繰り広げる誘拐という名のゲーム。

    面白かった。ゲームを始めたときから、そうじゃない何かを感じていたし、想像も出来たんだけど、結果私の想像とは全く違った 笑。張り切ってゲームを進めている佐久間と、隠された何かを平行して想像しながら読むのが面白かった。あっと驚く感じではないけど、最後まで楽しめた。映画は『g@me。』で、内容も違うんだそうだ。藤木直人が後ろに書いてた。久しぶりの東野作品。たまに戻るといいですね。
    ゲームを仕掛けていた佐久間が、逆にゲームを仕掛けられていた感が面白い。

  • 東野さんの作品は白夜行に続いて2作目でした。

    ◇ゲームの名は誘拐

    キスをすれば舌を入れたくなる。
    女が抵抗しなければ胸を触りたくなるし、
    その状態が続けば次には下着の中に手を伸ばしたくなる。
    理系の知識がすごいですが、セックス描写も抜群だな、と思いました。

    ◇g@me(映像化された映画)

    石橋さんと藤木さんのデキルオーラが非常に大切な作品でしたが、どちらともすごかったです。
    原作とは違い、ヒロインの恋愛感情がわたし的には救われた感じでした。

  • 最後まで一気に読んでしまいました!面白かったー!

  • 東野シリーズで面白かった本、お次は「ゲームの名は誘拐」です。
    ストーリー概要
    やり手の広告代理店プランナーが、仕事上で屈辱を味わわされた大手自動車メーカー副社長への復讐を思いつきます。仕事も恋愛も人生はすべてゲーム、それに勝ち抜くことがすべてと信じるエリートのプライドが、物語の重要な背景となっています。そこに家出中の副社長の娘が絡み、ラブストーリー的な要素も加わっていきます。おのおのの思惑が思わぬ方向に事態を変化させていくあたりが、稀代のストーリーテラーとしての著者の面目躍如です。
    ストーリーはその名の通り、誘拐をゲームにした作品なのですが、その真意は最後まで明かされません。 徐々にわかってくる展開。読者を悩ませる描写。
    絶妙なストーリー展開で、一気に読み終える事ができる本です。
    ぜひ一読を!!!

    http://ameblo.jp/ninjin1234/entry-10725868224.html

  • 全てが犯人側・佐久間の視点から書かれている。葛城の娘と手を組み、どうやって葛城の鼻をあかしてやるか。完全犯罪を目指して、物事の先を先を考えて佐久間が犯罪をゲームのようにすすめていく様は見事。が、この話は無事に三億円をとりおえてからが本番でおもしろい。最後までうまくまとまっていて、意外ながら納得の結末でした。結局、”ゲーム”に勝ったのは葛城?佐久間?

  • 発想は間違いなく天才!
    けど、動機が軽すぎる。ここだけ、納得がいかないし、もうちょい頑張って欲しかった。

  • 藤木直人さん・仲間由紀恵さん主演の映画『g@me.』の原作です。顧客会社の副社長令嬢と狂言誘拐を企てた主人公の佐久間。副社長に三億円の身代金を要求し計画通りに進むものの・・・それだけでは終わらないのが東野圭吾作品!ドキドキハラハラしたい方にオススメです!

  • まさにゲームのような話。
    最後のどんでん返しには驚いた。
    あることに対する無実を証明するための証拠が、佐久間が恋をした証だったことに、作者の皮肉を感じた。

  • 犯行がバレないかという緊張感があり、自分まで緊張した。犯人が細かい可能性にまで気を配って上手く立ち回っていたのに実は相手に操られている、という高度な読み合いが面白かった。

  •  頭脳明晰で仕事もできるが嫌な性格の主人公佐久間が、取引先企業の副社長令嬢の狂言誘拐を目論むストーリー。頭が良い設定だが、自分をこき下ろした副社長の弱みを握るために自宅に押しかけようと赴くのは小物感が漂う。今の時代では簡単に足がつきそうだが、昔はこの程度でも最初から警察が捜査していなければバレなかったのだろうか。佐久間が終始優勢に見えるが、終盤ではまさかの展開。単純にゲームとして楽しめる内容だった。ただ樹里が可哀想すぎる。

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著者プロフィール

1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業後、生産技術エンジニアとして会社勤めの傍ら、ミステリーを執筆。1985年『放課後』(講談社文庫)で第31回江戸川乱歩賞を受賞、専業作家に。1999年『秘密』(文春文庫)で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者χの献身』(文春文庫)で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、2012年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(角川書店)で第7回中央公論文芸賞、2013年『夢幻花』(PHP研究所)で第26回柴田錬三郎賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞。

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