ナオミとカナコ

著者 :
  • 幻冬舎
3.99
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本棚登録 : 2682
感想 : 463
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  • Amazon.co.jp ・本 (438ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344026728

感想・レビュー・書評

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  • 後半ハラハラドキドキ!

  • ドラマを見て面白そうだったので購入。
    数年ぶりに小説買ったけど面白かった!
    読みやすい。

  • 桐野夏生「OUT」を思い出しました。女性作家と男性との視点の違いってあるんだろうか。DV被害妻が、夫から逃れる為に夫を殺してしまう。それを助けたりする女友達がいて、そこから道ならぬ方向に突っ走らなければならなくなる。ナオミが最初で、後半がカナコってのが、主従の反転。お腹に赤ちゃんがいるカナコがだんだんと強くなり、ナオミをリード出来るようになるところが、男の発想に感じる。弱い気質の女性は、やっぱり逃げ腰で、強くはならんと思う。OUTの主人公の方が私は好きだけど。つまり、OUTの方が、面白いしよくできている!

  • 結構浅はかなお姉さん2人ですが、最後まで逃げ通した精神力と判断力には恐れ入りました。最後のハラハラする妹との攻防はあっという間に読めてしまいました。
    でも悪いことは隠し通せません。

  • 2016_02_02-0013

  • ミステリ、とどこかで紹介されていた気がしていて、そのつもりで読んでいたので、色々とがっかり。改めていろんな書評を見直してみたら「サスペンス」と書いてあったので、まぁ、それならこれもアリなんだろうが、しかしそれにしても、なんかとても尻切れトンボ感。

  • 2016.1.26

  • 手に汗握る大活劇、あっという間に読み終えて、スッキリ、娯楽してきました。満足感あります。読み手に考えさせないのが、良いのか悪いのか、私は好きです。

  • ドキドキの展開。

    親友のために犯罪を計画し、実行する。

    まったく許せない行為なのだが、被害者の人格やその家族の方が、悪い人に思えてしまうので恐ろしい。

    暗い話は苦手だと感じた本でした。

  • 課題図書

  • いやー、ぞくぞくしました。
    ナオミとカナコ。 
    どんどん強さを増していくカナコ。 
    最後の五頁くらいはホントに手に汗にぎって読んでました。

  • 暴力夫を殺して、中国へ逃亡。スッキリしたかんじ。

  • ドラマが始まるとのことで、内容が気になり、読んでみた本。2人の視点から、事件が完全犯罪成立かと思われたが、目的や周囲の人物との関連などを洗いざらいにしていくうちに、次第にメッキが剥がれてしまう様は、ドキドキハラハラしっ放しだった。特に、カナコの義姉の陽子が出てきたあたりから、急展開し、兄を守るために完全犯罪成立を阻止するため、目的追求のため、2人をどんどんと追い詰めていく様子、執念さを感じる。最後はもやっとした感じもするが、際限なく破滅していくだろうと思われるが、そうでなく、楽天的な様子も見受けられる。

  • 2016/1/14

    息を飲んだー!
    理想的と思われた夫からDVを受けるカナコ。その暴力を知ってしまったナオミ。
    2人はカナコの夫を排除しようと企てる。

    どうなるどうなる、と急かされるように読んでこの長編もまったく時間かからず読めた。
    読んでいない時もずっと気になって頭の中はこの2人のことで頭がいっぱい。

  • 犯人を応援したくなる小説は、色々な作家が手を替え品を替え書いているが、本作もその部類に属する物語だが、それだけこの世の中には存在しな方がいい人間がいるということだろうか。しかし今の監視社会にいてはなかなか完全犯罪なんて出来そうもない。この作品でも陽子がどんどんその点を突いて追い詰めて行く、最後はハラハラドキドキの展開だが、とても逃げ通せそうな気がしない。「紙の月」のように破滅する所まで描いて欲しかった気がしないではない。

  • 1月からのドラマ化を知らずに図書館で借りていた本。
    後で知って、ドラマでやるなら読まないでおこうかとも思ったけど、誘惑に勝てず少し読んでみようとページをめくったら、そのまま1日で一気読みしてしまいました。
    直美がたてる計画は、本人は完璧と思っていましたが、読んでるこちらは、「え?あれはどうするの??」「いや、もっとそこは…??」とハラハラさせられます。
    そして案の定、小さなほころびからどんどん追い込まれていく様子に「ほら~~…」と息苦しくなっていき、なんとかならないものかと、もう読む手が止まらなくなります。
    「やがて読者も二人の〈共犯者〉になる」
    の意味がよくわかりました。
    最後の最後まで、お願い!!!と思いながら緊迫したまま読みました。

  • 1/11 読了
    めっちゃ分厚い!が、とめられないやめられないで一気に読み進めた。
    こんな友情うらやましい。ネタバレしてしまうからなんもかけねぇー
    ってあとで他のレビュー読んだらバレまくりですね(笑)

    図書館で借りました。

  • 2016.1.9

  • 終わり方にモヤモヤ感が残ったけど、テンポもよく先が気になってしまい楽しく読めました。

  • 計画が杜撰。すぐばれる。 テルマ&ルイーズ

  • 図書館で借りた。厚い本だけど速攻で読めるテンポの良さだった。ナオミはDVに苦しむ親友のカナコを救う為にカナコの旦那殺害を協力し、完全犯罪を企てるのだが…最後はどうなるか?中国人の厚かましさと強欲さ、だが信用を得た時は強力な友情と華僑の繋がりを発揮し頼りになる存在は良いテイストを出していたし、追い詰められる2人の切羽詰まった緊張感も良かった。

  • この冬、広末と内田有紀でドラマするとのことで久しぶりの奥田さん。
    インザプールとかの印象が強いので、こういうしっかりした本に未だに違和感………笑
    二人の物語ではあるけれど、それは前半だけで後半はどちらかというとカナコの物語だった気がします。
    ひとりの女性が強くなっていく物語。
    自分だったらと考えずにはいられなかったです。終わり方も少しモヤモヤするけれどあれはあれで素晴らしさ終わり方。ドラマはどうするんだろう?
    ただ、もうちょっと二人の心情というか苦しさみたいなのがあってもよかったかなー。

  • 来年、広末涼子と内田有紀でドラマ化される原作。イメージは合う。でも、見ないって結論になった話でした。分かるけど、こういうの苦手。読み易いのは良かった。

  • 全く「完璧」でない作戦でハラハラしました。
    なので、最後はホッとしました。
    DVは許すまじ。

  • 親友同士の女性二人が、DVの夫を殺して隠しおおせようとするサスペンス。どんな理由があろうと殺人はいけない、というのは当然だけれど。当事者の立場からしてしまえば切実極まりないのも事実。だからこそ彼女たちの行動を責めることもできない気がしました。途中からはむしろ頑張って逃げ切ってほしいという思いさえ感じてしまいます。
    一見なにもかもがそれこそ運命のように整って、順風満帆に進むかに思えた犯行計画。だけどやはり素人の付け焼刃、あちこちぼろが出始めて徐々に追い詰められていく二人。彼女たちの立場に立って読んでしまうので、その緊迫感がもうたまりませんでした。

  • めちゃくちゃ面白かった!奥田さんは凄いなぁー。作家で一番好きかもしんない。欲を言えばもっと頻繁に書いて欲しいというのはあるけど(笑)最後の最後まで気が抜けず、読み終わった瞬間大きなため息ついたわ(笑)面白かった!

  • そのラストで来たかー。という感じ。
    小説にありがちな変に頭がいいわけでもない普通の女性が犯した犯罪に次々ボロが出て、
    そりゃそうだ、という展開をどうもっていくのかなと思ったけど、
    これはこれでいいかなと思う。

  • 時間が空いたから少しだけ読もうかなと本を開いたはずが3時間かけて一気読みしてしまいました

  • 久しぶりの一気読みだったよ。先が気になって気になって、だんなさんを殺してしまうのか、逃げ切れるのか、ほんとに自分が犯罪に手を染めようかとしているような緊迫感があった。華僑のキャラの描き方もおもしろくて、果たして「いい人間」とはなんだろうと考えてしまう。ドラマ楽しみだな〜。

  • 老舗デパートの外商部で働く直美と専業主婦で夫からDVを受けている加奈子。直美は親友である加奈子をほっておくことができず、ある決断をする。

    こんな話とは思わなかった。
    息つく暇もなく終始ハラハラ・ドキドキ、杜撰な計画がどこにでもいる普通の人ぽい。
    終わり方がとてもよかった。
    (図書館)

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著者プロフィール

おくだ・ひでお
1959年岐阜県生まれ。プランナー、コピーライターなどを経て1997年『ウランバーナの森』でデビュー。2002年『邪魔』で大藪春彦賞受賞。2004年『空中ブランコ』で直木賞、2007年『家日和』で柴田錬三郎賞、2009年『オリンピックの身代金』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『最悪』、『イン・ザ・プール』、『マドンナ』、『ガール』、『サウスバウンド』、『無理』、『噂の女』、『我が家のヒミツ』、『ナオミとカナコ』、『向田理髪店』など。映像化作品も多数あり、コミカルな短篇から社会派長編までさまざまな作風で人気を博している。近著に『罪の轍』。

「2021年 『邪魔(下) 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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