ほかに誰がいる (幻冬舎文庫 あ 29-1)

著者 : 朝倉かすみ

• 幻冬舎 (2008年2月1日発売)

感想・レビュー・書評

[おもちさんの感想 · 2022年8月17日]

ほんとに大好きな小説。最初に読んだ時衝撃的だった。狂気とも呼べる愛、後味の悪さも癖になって何度も読み返している一冊。

[金城学院大学図書館さんの感想 · 2022年5月27日]

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[まなみさんの感想 · 2022年1月24日]

きちんと終わりを迎えてるはずなのに、良い意味で後味が悪い物語。
一途な恋心、ってピュアで尊ぶものだと思ってるはずなのになんでこの話はここまで悍ましく感じてしまうんだろう。
後書きを読んで、『ほかに誰が』と思うほど誰かを好きになったことがあっただろうか？との一文にさらにズドンと重しがのしかかった気分になった。
わたしもかつて10代の頃、一目惚れをしたことがあったが今のわたしの隣に彼はいない。振られた当時はものすごく落ち込んで、この世の終わりかと思うくらい凹んでいたけどこの物語を通してむしろこの今の状況が正解だったのかもしれない、とさえ感じる。
彼が全てだと思ってたのはわたしも同じだった。けど、わたしは正気に戻った。安心した。

[みさんの感想 · 2021年12月3日]

1ページ目から心惹かれた。
題名も、1ページ目も、惹き付けるのが上手い。
こんな狂気的な愛情を読めて嬉しかった。

[橘さんの感想 · 2021年5月25日]

釣り合わない、天秤がどちらかに傾き過ぎてる想いは破滅へと向かうしかないのかな。彼女の想いは真摯だけれど強くて畏怖さえ覚えました。
相手は友人だと思ってるから、主人公とは違う人と恋をして離れていく。でも主人公は違う形で相手と永遠に繋がろうとする…その手段が強烈でした。歪だけど、だめだと思うことも出来ません。
これ程の想いを誰かに持ったことはないし持たれたこともない。それは幸せなのかもしれないと思いました。
賀集玲子ではなく、天鵞絨。自分だけの名前、って所有みたいでぞっとするけど、宝物のような響きです、天鵞絨。
えりの熱量は高いし行動も体を傷付けたりして痛いのが多いのですが、どこか距離を置いて眺められていた読書でした。
タマイくんも良かったです。天鵞絨とえりがキラキラしてた、って言ってたところ好きでした。生前のタマイくんの距離感なのかなぁ。

[ちいさんの感想 · 2020年12月23日]

何百万遍、いってもいい。
ほかに誰がいる。あのひとのほかに。
あのひとのほかに、いったい、誰がいるというのだろう。

[かほさんの感想 · 2020年9月11日]

再読。気持ち悪いくらいの愛の深さ、読んでて吐き気がするけれど何度も読み返したくなる作品。

[ミカンミカンさんの感想 · 2020年7月7日]

朝倉さんのワタシの2作目です。前回のはとってもしっとりとゆっくり楽しめる作品でしたが今回のはちょっと気持ち悪い感じがしました。
一目惚れっていうのはきっともっと淡くて綺麗なものです。こんな神経病のようなものでは決してないはずです。落ち着いた気持ちでじっくりと楽しむことができる作品を期待していましたが、今回は少しがっかりでした。

[ugumadreさんの感想 · 2020年2月1日]

ずっと前に読んだのを思い出してメモ。怖かったけど、引き込まれた、という記憶。たしか、文芸評論家の豊崎由美さんが絶賛していたのを見て読んだのだと思う。いつか同作家の他の作品も読もうと思っていたのに、それきりだった。また思い出せるように、今更メモ。

[ゆこさんの感想 · 2019年10月12日]

全然意味わからん。狂気。

著者プロフィール

1960 年生まれ。北海道出身。04 年「肝、焼ける」で第72 回小説現代新人賞、09 年「田村はまだか」で第30 回吉川英治文学新人賞、19 年「平場の月」で第35 回山本周五郎賞受賞。

「2021年 『ぼくは朝日』 で使われていた紹介文から引用しています。」