- Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
- / ISBN・EAN: 9784408550237
感想・レビュー・書評
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箱根駅伝、学連選抜チームが優勝を目標にぶちあげる!リアリティー溢れる駅伝ストーリーです。
長距離ってただ走るだけのシンプルな競技。
と思いきや過酷で緻密な競技であることがひしひしと伝わってきました。。
どの大学も一月に600km~1000kmを走る。
「1000m✕10本」とか「30km走」とかあり得ないメニューが出てきます。
こんな思いまでしても箱根を走れるのはほんの一握りという現実。
自分に必要なトレーニングをし、休息をとり、栄養を摂る。さらにその日の体調や天候にあわせた走りをしていく。そのために故障のギリギリまで調整をしていきます。さらにレースの状況で興奮しすぎてペースを誤ることや駆け引きもあり冷静なメンタルを求められます。まさに精密機械。
あの華やかな箱根駅伝の裏には、大学生の全身全霊を込めた努力がつまっている。だから感動せずにはいられないのだと思います。
「風が強く吹いている」とうって変わってノンフィクションを読んでいるようでした。
来年の箱根駅伝が間近です。本書を読んで視聴がますます楽しみになってきました。
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読友さんが「箱根駅伝ならこちらも傑作」と教えてくださいました。堂場瞬一さんは初めて。
ありがとうございます♪
レースの展開にハラハラ、ドキドキ…
泣きそうになりながら読み進めました。
箱根駅伝を目指して関東の大学に入っても、レギュラー争いで敵わなかったりケガをしたりで、結局走れないまま涙をのむ選手は、実際に箱根を走れる選手よりはるかに多いんだろうな。-
「チーム」へのコメントありがとうございました。この作品を知ってくださる方が増えて嬉しいです。
続編の「ヒート」と「チーム2」もぜひ♫♫...「チーム」へのコメントありがとうございました。この作品を知ってくださる方が増えて嬉しいです。
続編の「ヒート」と「チーム2」もぜひ♫♫
さらにもう一作刊行されてるらしいですし♫
※完結編?・・そちらはまだ未読(苦笑)でして、年末年始の箱根シーズンにでも読もうかと思っています。2022/05/12 -
hs19501112さん
こちらこそ教えて頂きありがとうございました!読んだことのない作家さんは、やはりなかなか手に取りにくいもの。ここブク...hs19501112さん
こちらこそ教えて頂きありがとうございました!読んだことのない作家さんは、やはりなかなか手に取りにくいもの。ここブクログで情報を交換し合うと読書の範囲が広がって嬉しいですよね!またよろしくお願いします♪2022/05/12
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箱根駅伝予選落ちから集められる学連選抜にスポットをあてた物語。出場校ではなく選抜の寄せ集めで箱根を勝ちにいくってのが面白い。
現実ではどうなんだろ?と調べてみたら、ちょうどこの小説が発刊された2008年83回大会で原監督が率いた選抜チームが4位と大健闘していた!今年の1区で飛び出した新田くんを思い出しました。
でもやっぱり勝つのは現実的に難しい。4年間同じ釜の飯を食べた仲間との絆には敵わない。100回大会から廃止するようです。過去に公務員ランナー川内さんも出場しているのに残念ですね。
箱根駅伝大好き!マラソン大好き!私も市民ランナーなので走るの大好き!早速「チームⅡ」続編読み始めました。
山城~~~!!! -
10区で逆転Vを起こした2021年の箱根駅伝。
最終区で逆転ってなかなか無い。
それを見たあとに本屋で本を物色。
箱根の学連選抜がテーマ。
はじめはまったりしていますが
レースが始まると臨場感が良くてゴールまで止まりません。
3区の朝倉、5区の門脇。9区の山城、10区の浦。
駅伝の小説では三浦しをんさんの「風が強く吹いている」が
走るメンバーの個性豊かに描かれますが
この「チーム」は疾走感とリアリティがすごくいいです。
お正月の三が日に読むと「いい本読んだ!」とより楽しめます(笑) -
今にも風切り音が聞こえてきそうなくらい躍動感のあるドラマ。駅伝そのものの魅力に加え、スポーツの枠を超えた人生の示唆に通じる豊かさを感じた。次の箱根駅伝が何倍も楽しめそう。
── 膝は敵であり、同時に頼りにしなければならない大事な味方だ。このまま俺の言うことを聞いてくれるのか。それとも裏切るのか─
ケガの失敗という過去に怯える主人公が、体の声を聞きながらアンカーを走るシーン。もうハラハラする。こうして自分と向き合いながら、ゆっくり俯瞰し、内観すること。ヨガやマインドフルネスでも学ぶことはできる。ただしこれはレースだ。それもたった1時間の。両肩には仲間の信頼が乗っている。このジレンマに無性に掻きむしりたい気持ちになった。
元々運動音痴だった私は、これだからチーム戦がイヤだったのだ。それなのになぜかページをめくる手が止められない。次へ次へと背中を押される。
駅伝はチーム競技か、はたまた個人競技なのか。
そんな問いに意味はないけど、考え出すと結構ハマる。きっとチームでありたいというのは、願いと言ってもいいのかも。人生80年のレースも、きっと同じなんだなーなんて思う。
何が同じって?それは妻にわかってほし─後略 -
『堂場舜一』と言えば、ミステリー作家だと思っていました。
彼の本を読み始めたのは最近のこと。
既読は「アナザーフェイス」シリーズ3作のみ。
警察小説なのに読みやすく、続きも読みたいと思っていたのですが、まさかスポーツ小説も書いていたとは…
そのことを教えてくださったのはhongoh-遊民さん。
「時間に余裕のある時に。読み始めたら止まらない!」とのアドバイスをいただいたら、これはもう読むしかありません~^^
【チーム】は箱根駅伝の学連選抜の選手たちを描いています。
スポーツ音痴の私でも箱根駅伝は知っています。
でも、「学連選抜」というものは全く知らなかった。
(学連選抜とは「関東学連選抜チーム」のことだが、2014年に「関東学生連合チーム」に名称変更になっている。小説では「学連選抜」なので、ここでは「学連選抜」と書かせていただく。)
学連選抜は、毎年10月に実施される箱根駅伝予選会で、出場権を得られなかった大学の中から予選会で成績が優秀な選手が選抜されてできるチーム。
ちなみに監督は箱根駅伝予選会で落選した大学のうち最上位の大学の監督が務めることになっているらしい。
個々人の成績は優秀。
でも、たった一度、箱根駅伝で学連選抜チームとして襷をつなぐことの難しさ。
それぞれの選手の葛藤。
その面白さに一気に読み切りました。
「箱根駅伝」と言えば、【風が強く吹いている】を思い浮かべる私。
★5つをつけている大好きな作品です。
そちらと比べると(比べてはいけないのですが)、【チーム】はリアリティが半端ないのです。
それもそのはず、作者の堂場舜一氏はスポーツライター志望だったのですから!
この本は、駅伝というスポーツがどういうものか、素人の私にしっかり叩き込んでくれました。
巻末の謝辞にある方の名前が!
それは青山学院大学陸上競技部の原晋監督です!!
ビックリ~!!
とても良い本に出会えました。-
*hongoh-遊民さん
素敵な本を紹介してくださってありがとうございます!
チーム、感動しました♪
『ヒート』も是非、読んでみたいと...*hongoh-遊民さん
素敵な本を紹介してくださってありがとうございます!
チーム、感動しました♪
『ヒート』も是非、読んでみたいと思います。2015/04/01 -
「チーム」、良いですよね。自分も★5つをつけた超お気に入り作品です。
さて、上で「hongoh-遊民」さんもコメントなさっていますが、...「チーム」、良いですよね。自分も★5つをつけた超お気に入り作品です。
さて、上で「hongoh-遊民」さんもコメントなさっていますが、「チーム」を読んで楽しめたなら、是非とも是非とも「ヒート」も手にとってみることをお勧めします。
絶対に後悔しないはずですよ。2017/08/25 -
ha19501112さん
コメントありがとうございます。
「チーム」はとても素敵な本でした。
「ヒート」は未読ですが、ぜひ読みたい...ha19501112さん
コメントありがとうございます。
「チーム」はとても素敵な本でした。
「ヒート」は未読ですが、ぜひ読みたいと思います。
薦めてくださって、ありがとうございます!2017/08/29
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堂場作品を初めて読んだ。
駅伝に興味がない私でも面白く読むことができた。
レース中の描写は細かくてそれぞれの選手の心情だったり状況が伝わってきた! -
箱根駅伝予選会。城南大は12位で本戦出場を逃す。
その城南大の主将,浦大地に声をかけてきたのは,11位美浜大監督の吉池幸三。「俺と一緒に箱根へ行こう」。
吉池は卒業生からオリンピック選手を何人も輩出し名伯楽と言われながらも,美浜大を箱根駅伝への出場させることは叶わなかった。
昨年,10区でブレーキとなってしまった浦に,留学生を含めて1位となるほど異次元の能力を持ちながら,協調性の欠片もない東京体育大学の4年の山城悟。浦の高校のチームメイトだったが,陸上長距離では弱小校の港学院に進学し,走りへの意欲を失ってしまった4年門脇亮輔。
寄せ集め集団である学連選抜の挑戦が始まる……。
集められたはいいけれど,学連選抜で自分たちのチームではないという学生たちのモヤモヤした気持ち,素直に箱根に出られたと喜べない気持ちが実に痛い。
それぞれ,心に痛みを持って学連選抜に向き合う,その心理描写がすごく辛くあり,だけどそれが尊くもありました。
あんまり書くとネタバレするのでやめておきますが,日本ならではの特殊な競技である駅伝で,襷を繋ぐこと。チームとなること。走っているときは一人だけど,でも決して個人競技ではない……。もう,何だが尊いです。(語彙力ひどい)
著者の堂場瞬一さんは青山学院大学の国際政治経済学部卒業。協力に青山学院大学の原晋監督の名も。
原晋監督も,2008年の箱根駅伝で学連選抜を5位に入賞させた人。フィクションなんですが,実話をもとにしたのかなあって感じました。
最後に一言。「チーム」では京急蒲田に,まだ踏切があります。 -
箱根駅伝をテーマにしたスポーツ青春小説です。
弱小チームが箱根駅伝に挑む、という設定は『風が強く吹いている』など、他の箱根駅伝小説と変わらない構図ですが、主人公となるチームが「弱小大学」ではなく、「学連選抜」であるところが、興味深いと感じます。
「究極の団体競技」である駅伝ですが、やはり個々人の能力(タイム)がすぐれていなければ、そしてまた優れた選手が10名いなければ駅伝に出場することはできません。
予選会に敗れたそれぞれの大学から優秀な選手が選ばれて結成される「学連選抜」が、箱根駅伝優勝を目指して奮闘します。
同じ大学で練習を重ねた仲間でもなく、縁もゆかりもない、いわば「敗者の寄せ集め」である学連選抜に、チームメイトとしての絆が芽ばえることはあるのでしょうか。
クライマックスの第9区と第10区のレースは手に汗握る展開で胸が熱くなりますし、ラストも晴れやかで読後感も爽やかです。
努力が必ずしも結実するとは限りませんが、自分と向き合いながら(陸上という競技の性質上、自分との対話が多くなるのだとは思いますが)、そして自分に嘘をつかずにひたむきに、そして文字通り進み続ける主人公たちの姿には、感動させられるものがありました。
私自身は、駅伝を5時間以上2日間連続で見る根性がないので試合の中継を見たことはありませんが、駅伝ファンの方たちが感動を覚える駅伝の魅力に触れることができたようにも思います。 -
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コメントありがとうございます。
お返事遅れました・・・。
「風が・・・」も、おもしろいですね。
今年の箱根、母校はなんとかシー...コメントありがとうございます。
お返事遅れました・・・。
「風が・・・」も、おもしろいですね。
今年の箱根、母校はなんとかシード権を得ました。2015/03/07 -
『チーム』を読んだら、続編ともいうべき『ヒート』、お勧めです!
箱根駅伝を走ったあの山城が、東海道マラソンに起用されるのです。まさかまさか...『チーム』を読んだら、続編ともいうべき『ヒート』、お勧めです!
箱根駅伝を走ったあの山城が、東海道マラソンに起用されるのです。まさかまさかの展開に、一気読み必至。読書時間をしっかりとってから、本を手に(笑)2015/05/30 -
hs19501112さん
こんにちは。
前に薦めて下さった『チーム』読みました!すごく良かったです!
堂場瞬一、今野敏、大沢在昌は警察もの、...hs19501112さん
こんにちは。
前に薦めて下さった『チーム』読みました!すごく良かったです!
堂場瞬一、今野敏、大沢在昌は警察もの、という先入観があって読んだことがなかったんです(警察ものが嫌いってわけじゃないんですけどね) 。淡々とした話の展開がいいですねー。教えて頂きありがとうございました!2022/05/07
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