ザ・プロフィット 利益はどのようにして生まれるのか

  • ダイヤモンド社
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  • Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478374221

感想・レビュー・書評

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  • ビジネスの根幹である「利益」。
    本書は「ビジネスモデル」ではなく「利益モデル」の本。
    利益の源泉を23のパターンにして解説している。

    よく考えたら、ビジネスモデルの本は多いのだけど、「利益モデル」の本というのは少ない。

    GoFのデザインパターンがそうであるように、本書も、単純にモデル、あるいは「考え方」であるので、単純にAPIのようには利用できない。

    小説形式になっているので、とっつきやすい印象があるが、その拾、すごく深く難解。

    本書を読むときには、実際に自社、あるいは市場でのライバル会社、あるいは話題性のある会社と比較して見る事をおすすめする。

    現代では、会社員といえでも経営の視点は絶対必要で、この23のモデルにそってニュースで話題の企業や、取引先をチェックするととても刺激的。

  • vol.170のサブで紹介。
    http://www.shirayu.com/letter/2012/000342.html

  • 著者は、一分間マネージャーで有名なブランチャード。メンターが迷える子羊を導いていく、この手の本にはよくあるパターンの小説ではあるが、ビジョンとはなにかという命題を掘り下げ、実に平凡かつ偉大な結論に到達していることには、感心した。マネージメント層、一度は読むべき。

  • 読んでおいて損はない

  • 本書を読んで理解するのには経験と提示されているモデルが具体的にはなにを指し示すかを理解する知識が必要である。即ち、本書はそれなりに読み手を選ぶと思った。本書のタイトルである利益を産むための技術は、その知識的な背景と今まさに儲かっている市場の成功例を観察し、また体験し分析することの上に戦略として成立するべきものであり、そのためには数字的な見当づけにより玉と石を見分ける能力が求められると指摘されている。企業の企画、戦略部門にいるのなら一読を勧める。

    • teshiigogoさん
      本書を読んで理解するのには経験が必要であり、モデルとして書かれていることが具体的に何を指しているのか理解することを裏打ちする知識が必要である...
      本書を読んで理解するのには経験が必要であり、モデルとして書かれていることが具体的に何を指しているのか理解することを裏打ちする知識が必要であるように思った。勿論、物語調になっているので深く読み込まずに読み進むことも可能ではあるが。おそらく、儲かる(プロフィットを産む)ためには、成功事例をつぶさに観察し、研究することを愚直にやることが必要だろうし、あたりをつけるためには数字の勘所や見当をつけられる能力が大切なことを説いているのだと思った。会社の企画部門にいるのであれば一読を勧める。
      2017/12/11
  • 23の利益を作る方法
    本書のエッセンスだけを読み取っても使い物にならないと思う。各方法が、自社のどのサービスのどの要素に効果的なのかを理解しておくことが大事だとおもった。



    (1) 顧客ソリューション利益モデル
    顧客を知る
    コストはかかるが、相手を知れば、使い続けてもらえる。初期コストはかかるが、新規獲得コストと比べたら、継続してもらえるようにヒアリングを。

    (2) 製品ピラミッド利益モデル
    セグメントごとに商品を。松竹梅。

    (3) マルチコンポーネント利益モデル
    同じ商品でも、売り場・売り方で価値・値段が変わる。

    (4) スイッチボード利益モデル
    パッケージにする。様々な組み合わせができるようにバリエーションを多くしておくと、毎回何かしら使ってもらえる

    (5) 時間利益モデル
    一番最初にリリースする

    (6) ブロックバスター利益モデル
    製品ポジションをみきわめる。どこが利益を産み出しているのか。どこに注力すればより利益を伸ばせるのか。
    (7) 利益増殖モデル
    同じリソースをつかいまわす
    キャラクター、モーター、ノウハウ

    (8) 起業家利益モデル
    起業家のマインドセットを持とう

    (9) スペシャリスト利益モデル
    ひとつの分野に特化することで、利益を押し上げる

    (10) インストール・ベース利益モデル
    相手がほしいと思ったときに提供できる仕組みを作ろう。欠品させない。良きタイミングでリマインドする。

    (11) ディファクト・スタンダード利益モデル
    マーケティングコストがかからず、導入企業が宣伝してくれる。マイクロソフトのOfficeなど。

    (12) ブランド利益モデル

    (13) 専門品利益モデル
    ニッチで顧客ニーズと製品バリエーションを見つける。

    (14) ローカル・リーダーシップ利益モデル
    地域密集でコストを下げる

    (15) 取引規模利益モデル
    大きな規模の取引で利益をふやす

    (16)価値連鎖ポジション利益モデル
    バリューチェーンの一部を圧倒的に占有する。
    (17)景気循環利益モデル
    値づけ
    (18)販売後利益モデル
    アフターフォロー商品を手厚くして、周辺でもうける。
    (19)新製品利益モデル
    いずれ、停滞期にはいる。そのとき、キャッシュの使い方でその後生き残れるかが決まる。
    (20)相対的市場シェア利益モデル
    (21)経験曲線利益モデル
    (22)低コスト・ビジネスデザイン利益モデル
    (23)デジタル利益モデル

  • ・ イノベーションの成否を分けるのは、単調な骨折り仕事をマスターできるかどうかだ
    ・ 協力してもらわなくてはならない人々の観点から物事を考えることも大事だ。ビジネスの世界で生きる人々は、意思決定する際に、自分が体験した過去の長い歴史を参考にしようとするものだ。才気走った若者が優れたアイディアを携えてきたからといって、人々が今までの考えをすべて覆すなどと期待する方が無理なのさ
    ・ 数字で遊ぶ習慣を付けなさい
    ・ 学習の4つのレベル:自覚>当惑>適用>一体化
    ・ 最初に買うハードウェアに対する価格感応性は高いけれど、消耗品へのそれはずっと低い
    ・ シェア・デターミニング・セグメント:医薬品部門での専門家セグメントのように、効率的にブランドを確率し、確実にシェアが増える影響力を持ったセグメント
    ・ 開発コストが膨大なので、それを回収するために大ヒットが必要なブロックバスター(映画など)と、需要がマーケティングの影響を受けやすいため、優れた集中的なマーケティング・キャンペーンが必要なブロックバスター(本や音楽)の二つがある
    ・ 大きな取引=関係性
    ・ コントロールポイント:相対的な付加価値、希少性、顧客とのコネクション
    ・ 販売後利益モデル
    −(コピー機のハードなど)価格が高く、価格の幅が大きく、選択肢が多い場合に価格感応性は高くなる
    −一方、インクのように、価格が安く、価格の幅が小さく、選択肢が少ない場合に価格感応性は低くなる
    ・ 人々が感じるビジネスの魅力やプレステージというものは、つまるところ市場シェアと高額商品の売上に密接に関連している
    ・ 自分が知りたくないと思っていること、知るのを恐れていることは何かを聞くべき。それに耳を傾けるのには勇気がいる

  • 2005年、2社目の社長にお願いして、この本を1章ずつ読む勉強会を実施。マンツーマンの貴重な時間だった。その後、起業してからも時折読んでは「どう儲けるか」を考えるヒントにしてきた。

  • 企業が利益を生み出すモデルについて23パターンが書かれている。
    ビジネスライフサイクルは5年程度。そのため、企業は進化し続けなくてはいけない。それを乗り切るためには、先を見通す力が必要。

  • 長くって難しい本だったので
    ちょっと読んで 別を読んで ってしてたら
    読み終えるのに1年近くもかかってしまった。

    23個の利益モデルについて
    物語調で解説されているのだが、絵がないので
    理解するのにホント時間かかってしまった。

    主人公は、講義を受ける相手に出される課題
    (紹介された本の読破と
     そこから得られた情報による課題解決)
    をこなして行くのだが、

    物語調で分かりやすい反面
    そもそものビジネス的な知識がないので、
    その言葉が何を意味しているのか、
    そこから何を得ようとしているのから、
    どんな行動に移すべきだと言っているのか
    一つ一つがわからない、
    つまり自分が足りないって思える内容だった。

    ビジネスで利益が生まれる仕組み、利益が生まれる本質

    上申する際などに評価しないといけない項目や
    どんな方向で考えているのかを伝えるなど、
     何を伝えないとイケないんだろうか・・・・・
    なんて時には、非常に役立つ一冊何だと思う。

    しかしまあ、知識も勉強も足りないなあ。。。。
    と思わせてくれる本だった。

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エイドリアン・J・スライウォツキーの作品

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