似ていることば

  • 東京書籍
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感想 : 87
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  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784487808946

感想・レビュー・書評

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  •  着眼点が面白かった。

    「あふれる」と「こぼれる」の違い、「絞る」と「搾る」、「使用」と「利用」 etc. なるほど思う用途の違いが、写真と共に面白く分かりやすく紹介されている。

     目から鱗!というほどのものは少ない。だいたい想像のつく範囲ではあるが、そこから少し思いを馳せて、「はて、本当にそれだけの定義で使い分けられるか?」、「いや、こういう用法もあり、その説明だけでは不十分だぞ」と思考を遊ばせる端緒となる。

     面白いのは、やや本書の趣旨とはことなるが、似たような国旗のデザインに込められた意味。意外と知っているようで知らない話なのだ。第二次世界大戦後に独立したアフリカ諸国、緑黄色黒などのアフリカンカラーを使うが、旧フランス領から独立し、独立後も友好関係を保ちたい国はフランス国旗と同じ縦のトリコロールにしているという。
     ロシアと同じあの三色も、スラブ系の国という意味が込められているそうな。 こうした”似たもの”には何らかの意味があるという示唆に富んだヒントが楽しい。

     ただ、38つしかない例なのに、すでに「似ていることば」ではない例が散見(上記の国旗の相似なども含め)。 「アサガオ」と「ヒルガオ」、「ヒラメ」と「カレイ」、この手は言葉が似ているのではなくて、そのものが似ていて、違いによって言葉で分けられているものだ。

     表紙に採用されている「フクロウ」と「ミミズク」も、全く持って本書の意図しないもの。これを表紙に採用したセンスがいただけない。確かに本屋に置かれていて、目につくといえば目につくけど、へそ曲がりな私なんぞは、まずそこで「これ、ダメでしょ!」って突っ込んでしまったが、今、日本語を勉強中の奥さんに免じて、我が家のトイレ常備本として購入することにした。

  • 感想
    普段何気なく使用している言葉でも、違いは?と聞かれたらなんとなくで把握してたのか言葉に出来なかったと思います。
    そんな言葉の違いを、写真を交えながら説明しているのでとっつきやすく分かりやすかったです。写真自体も素敵で楽しめました。

  • 発見がありおもしろい。家に一冊置いておきたい。

  • 写真で説明されているからわかりやすいので、子供たちに良いと思う。
    大人には知っていることの方が多いかもしれないけれど、新たな発見も沢山あり、楽しめた。

  • 試みが面白い。中には区別をはっきり知らなかったものもあり、豆知識的に得した感じ。でも少し経つと区別の付け方を忘れそうだな。

  • いい企画でいいデザイン。紙の本ならでは。

  • 図書館より。

    楽しく読了。さらりと。意外と知っているようで知らない事が多かったような。
    私的にあんみつとみつ豆の違いがわかって嬉しかった。誰かに言いたくなるよね。

  • なんとなく似ているが、どこがどう違うのか?と改めて聞かれるとわからないものってありませんか?

    本書では、「竹と笹」「林と森」「ヒラメとカレイ」「ミミズクとフクロウ」「交ぜると混ぜる」「搾ると絞る」など、「似ている」言葉の雑学を写真で紹介します。
    「似ている」ということは、その反面「同じではない」ということ。それらがどう違うのかという関係に着目し、楽しみながら、日本語の奥深さを知ることのできる写真集です。

  • もう少し詳細な解説が欲しいと思うこともあるが、アザラシ/アシカ、制作/製作など、意外に勉強になる。

  • [墨田区図書館]

    同じ著者コンビの、「目でみることばのずかん」がとても良かったので、そこから検索して借りてきた前作7冊の一冊。

    ただ、この7冊は小さいけれど180ページくらいある分厚い辞書チックな本で、、いわば大人の雑学書的なつくり??
    いきなりこの本を子どもにどうぞ、とするのは少し厳しいかもしてないので、やはり上著を最初に知って良かった!あの本を読んで面白いと思った後なら、この本に出てくる絵がそれぞれの表紙などにも出ている(というかあの本の方が、これら7冊からの抜粋本だから)し、子どもでも興味深く眺められるはず。

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著者プロフィール

1972 年京都府生まれ。早稲田大学第一文学部卒。出版社勤務後、作家・ライターとして活動。
著書に『目でみることば』『似ていることば』『似ている英語』『目でみる漢字』(東京書籍)、『基礎教養 日本史の英雄』(扶桑社)、『風雲児たちガイドブック解体新書』(リイド社)などがある。個人ブログ「おかべたかしの編集記」。

「2018年 『くらべる世界』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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