犯罪心理捜査官セバスチャン 下 (創元推理文庫)

  • 東京創元社
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感想 : 41
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  • Amazon.co.jp ・本 (364ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488199043

感想・レビュー・書評

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  • うーん。円グラフでみると、全てが10点中4点って感じかなあ。全てにおいて物足りない。「これから面白くなってゆくのだろう、事件も人間関係も」ならんかった。ただ性格の悪い登場人物達にイライラしただけだった。事件もなあー、普通に普通のあんをかけてみました。なーんにも、新しさも面白さもなかった。これは、今年のワーストファイブに間違いなく入る!無駄に登場人物多いのは、今後のシリーズの展開を見据えてなんだろうが、一冊の本の出来としてはさいあくだ!

  • いろんな伏線があり、読みながらこちらも推理してましたが、かなり揺さぶられました。
    そして一番驚いたのが最後の事件には関係ない事実です。
    続編が出ているので、その事実がどう動くのかを知りたいと思います。
    とても面白かった。

  • 心臓をえぐり出された少年の死体が、スウェーデンの地方都市ヴェステロースで見つかったことを皮切りに、関係者が次々と殺害されていきます。ハラハラドキドキするようなお話ではないですが、じっくりと腰を据えて読むのに適したミステリーです。
    著者の2人はいずれも元脚本家だそうですが、そのせいか物語の展開が、まるでテレビドラマのようです。事件の詳細や捜査の進展を語るのと同じくらいのページ数を割いて、登場人物の内面や、プライベートな生活が描かれています。そのことで、ドラマに厚みが増しているといえるでしょう。自信家で自尊心が強く、放漫不遜、傍若無人な主人公も、ただそれだけの人ではないということがよくわかります。人は見た目だけではわかりません。胸の奥底に秘めたものを、みんな持っているのです。それを理解しようとか、理解してもらいたいとか思うのは、所詮無理なことなんじゃないでしょうか。そんなことを、この小説は語っているような気がします。



    べそかきアルルカンの詩的日常
    http://blog.goo.ne.jp/b-arlequin/
    べそかきアルルカンの“スケッチブックを小脇に抱え”
    http://blog.goo.ne.jp/besokaki-a
    べそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ”
    http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2

  • 面白かった。セバスチャンの考えが局面ごとに揺れ動く様に惹きつけられて下巻は一気読み!嫌な奴の一言では片付けられないなぁ。セバスチャンが人間として再生する物語だね。

  • 充実感とともに読了。マルティン・ベックシリーズと同じ雰囲気を感じながら。
    それにしても、セバスチャンに限らず性的にお盛んだなあという本筋とは関係ないことを覚えている。

  • 12月-10。3.0点
    捜査は続く。有力容疑者が出るが、決め手に欠く。
    主人公の個人的調査は置いておかれ、捜査中心に。

    少し意外な結末。まあまあ面白い。次作も期待。

  • すごく面白かった!!!
    二転三転で全く予想できなかったうえに、最後の最後まで驚き。加えてセバスチャンのキャラも本当に憎めない。たまに集中するところとかわくわくした。
    本当に面白かった!続きも楽しみ!

  • 脚本家の方が書いてるだけあってドラマを見てるみたいな感覚。とりあえずセバスチャンの下半身はどうなってるんだ(笑)
    犯人は最後までわからなくて、ほうほう!なるほどね!とたのしめた。しかもラストがそうきたかと。とりあえず続刊も読もうかな。
    しかし創元推理文庫さん、お高いよね。翻訳小説は仕方ないと諦めてはいるけど、しかしお高い。でも読みたいから買うけどさ…(´・ω・`)

  • 下巻、読みおわった!

    人物描写やカラクリが
    なんと映像化しやすい小説なのだ!と思ったら
    二人の作者はスウェーデンを代表する脚本家
    なのであった。やっぱり。

    同僚同士。
    上司と部下。
    夫と妻。
    男と女。
    友人同士。
    教師と生徒。
    そして、親と子。。。

    あっ!と驚く結末も用意されており
    上質の人間ドラマにできあがっている。

    上巻で人物が人間臭く描かれていて良いと書いたが
    下巻ではその魅力が一層際立っている。
    主人公のセバスチャンの心の変遷と
    事件解決へのラストスパートが
    うまい具合に並走している。

    実はセバスチャンはこの事件の捜査に
    別の目的で参加していた。
    それはある女性を探し当てることであったが
    果たして、彼女に会うべきなのかどうか
    彼は事件が解決してもまだ逡巡し続ける。
    そして。。。

    彼の人格破綻は
    自分に手を差し伸べてくれなかった母親と
    ふいに亡くなった妻と娘。
    すべてそこから始まっていると言える。

    喪失が彼の心に開けた穴はあまりに深く大きく
    どんなに女性たちと肌を重ねても満たされず
    一夜の情事をただ続けるしかない。

    マザコン度が高い男ほど女を求める
    というのはあまりにも定説だが
    彼の場合、求めても得られなかったから憎む
    というタイプで実に痛々しい。

    だからこそ、彼がどんなに嫌な奴でも
    母性ある女性は、その理由がわかるだけに
    ひきつけられてしまうのである。
    ドラマの主人公として、実に魅力的である。

    犯罪そのものについては
    特に真新しさはないが
    全体のバランスがよく人物たちにも好感が持てて
    十分に楽しめる小説であった。

    おすすめします。

  • 捜査班メンバーの群像劇でもあるミステリー。
    文章が読みやすい。また、回りくどい表現や惨たらしい描写もないので、残虐度の高い犯罪物が苦手だけどミステリーは読みたいという人にはちょうどいい良作ではないかと思う。

    上下巻で群像劇も含んでいるせいか、捜査の進展が遅く感じた。
    それでも、残りのページ数からしてこれは犯人じゃなさそうだな、この登場人物もミスリード誘ってるんだろうな、などと思いながら、こちらも焦らず気長に読んでいたし、犯人が判明した後はすべて一件落着したものと思い緩んだ気持ちで読み進めた。

    …が、最後の1ページでまさかのオチ。そっちの決着がまだ残ってたか!
    完全に油断しきったところに新たな導火線を放り込まれてしまい、俄然次作を続けて読む意欲が湧いてきたw
    次作のタイトルが「模倣犯」ということは、何度か作中に出てきた連続殺人犯ヒンデとやらの模倣犯かな?

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