- Amazon.co.jp ・本 (372ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488477011
感想・レビュー・書評
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東川篤哉の長篇ミステリ作品『館島(英題:The Island of the Silver Tower)』を読みました。
東川篤哉の作品は、今年6月に読んだ『謎解きはディナーのあとで ベスト版』以来ですね。
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天才建築家・十文字和臣の突然の死から半年が過ぎ、未亡人の意向により死の舞台となった異形の別荘に再び事件関係者が集められたとき、新たに連続殺人が勃発する。
嵐が警察の到着を阻むなか、館に滞在していた女探偵と若手刑事は敢然と謎に立ち向かう!
瀬戸内の孤島に屹立する、銀色の館で起きた殺人劇をコミカルな筆致で描いた意欲作。
驚愕のトリックが炸裂する本格ミステリ!
解説=宇田川拓也
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2005年(平成17年)に刊行された、ノンシリーズ物の作品です。
■プロローグ
■第一章 館への長い道
■第二章 墜落事件の話
■第三章 奈々江の決断
■第四章 展望室の死体
■第五章 展望室の二人
■第六章 アリバイを聞きながら
■第七章 再び墜落の夜
■第八章 十文字和臣の醜聞
■第九章 真犯人
■第十章 真相
■エピローグ
■解説 "正攻法"の島に立つ"大胆"なる館 宇田川拓也
巨大な螺旋階段の下に倒れていた当主の死因は、転落死ではなく墜落死だった!? 天才建築家・十文字和臣の突然の死から半年が過ぎ、未亡人の意向により死の舞台となった異形の別荘に再び事件関係者が集められたとき、新たに連続殺人が勃発する、、、
嵐が警察の到着を阻むなか、館に滞在していた女探偵・小早川沙樹と若手刑事・相馬隆行は敢然と謎に立ち向かう! 瀬戸内・岡山の孤島・横島に屹立する、銀色の館で起きた殺人劇をコミカルな筆致で描いた意欲作。
『謎解きはディナーのあとで』、『もう誘拐なんてしない』、『放課後はミステリーとともに』などで注目を集めるユーモア推理の気鋭が放つ、大トリック炸裂の本格ミステリ。
嵐で陸と断絶した孤島が舞台となるクローズドサークル物に密室殺人が絡み、本格ミステリ好きにとっては堪らない魅力的な舞台設定… しかも、事件の現場となり関係者が滞在するのは、六角形の館、真ん中に螺旋階段、最上階に屋根のない十字廊下とドーム状の展望室 という、これまた何か仕掛けがありそうな建物、、、
そこで起きた建築家の謎の死(墜落場所がわからない墜落死)、その半年後に残された未亡人が当時の宿泊者を招待し事件の真相を解明したいと美人探偵に依頼するが、そこでさらなる殺人事件が起こる… イイですねー これだけで愉しめる舞台設定ですね。
全般的に女探偵・小早川沙樹と若手刑事・相馬隆行のコミカルなやりとりに彩られており、シリアスになり過ぎないところも、東川篤哉作品らしくて良かったですね… 死に至った理由や動機等はしっかりしており伏線回収含め、納得の展開ですが、トリックが壮大過ぎるところは、好みの分かれるところかなー 個人的には嫌じゃないんですけどね。
綾辻行人の館シリーズ『十角館の殺人』のオマージュ的作品らしいです… であれば、タイトルは『六角館の殺人』で良かったんじゃないかな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
コミカルな書きぶりで面白く読めた。
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そんなトリック、解らないでしょ!と思いながら読み終えました。
瀬戸大橋の話が私には一番楽しめました。
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初めて東川篤哉さん読みました。
バカミス?というらしいですが、面白かったです。コミカルな会話も自然で連続殺人起きているのに、全然ドロドロ暗ーい雰囲気が無く、楽しく最後まで読めました。
館のトリックにビックリしましたー!予想が当たっていた部分もあったけど、館の全体像がわかった瞬間,それー!!っビックリして声上げてしまった。最高に面白い館ミステリーでした。 -
絶海の孤島ものだし、ロジックもしっかりしているし、綾辻氏の「館もの」に通じるような面白さもある。
しかし、これは作者の持ち味かも知れないがコメディ仕立てになっている。会話やキャラがユーモラスと言うより、ギャグをあちこちに入れてあるのだが、これが全く面白くなく物語の足を引っ張っている。ここらを省いた方がずっと面白くなった気がするだけに残念。 -
瀬戸大橋の工事が進むさなかの198X年、瀬戸内海の孤島にその銀色の館はあった。 半年前創造主が謎の転落死してしまったその館に招待された女探偵と刑事、そして嵐となった島でまたも不可解な事件が・・・。 「館」に焦点を当てたユーモアミステリ。
大胆なトリックながら伏線はちゃんとしています。 やっぱ女探偵っていい。 -
コメディー要素が強いが、ちゃんと本格ミステリー。特徴的な建物が、綾辻行人の十角館の殺人を連想させる。1980年代、瀬戸大橋が完成する前の時代設定で、台風の大きさはミリバール、野球チームは大洋、と今の若者には馴染みのない表現も懐かしい。今年出た『仕掛島』を続けて読んでみようと思う。
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物語の舞台となった別荘。
この形に意味がないわけはないよなぁ。絶対に、トリックとして使われるよなぁ、と思いながら読み進めていました。
トリックの詳細は予想していた通りのものでしたが、犯人の断定はできず。理由がまさかでしたので。
まあ、予想はつきやすいトリックだとは思うのだけど、そもそもこの別荘の外観が何を意味しているのか。そこに気づかないと、看破したとは言えないのではないでしょうか。気づかなかったです。
仕事で嫌というほど目にするものなのだけど。もう、毎日目にしている存在なのだけど。
あれを構造物として建てようとは思わない。十文字和臣氏に打倒です。十文字というネーミングもミスリードなんでしょうね。